2022年11月27日

【配列】大西配列のこと

比較の議論がまだ沢山の配列を知らないなあと思ってたら、
自作キーボードのdiscordに作者氏が現れて、
比較になる行段系をたくさん教えておいたら、
比較記事が分厚くなって面白くなってた。

設計記事
https://note.com/illlilllililill/n/n3b51f4aaf086
他配列との比較記事
https://note.com/illlilllililill/n/nc099239c5565


基本的にはDvorak-Eucalynのラインの、
右子音左母音だ。

英日両用を考えているローマ字配列は、
英語特有の子音二連打をするために、
右手アルペジオをそれに空けて、
左手にそれより少ない5母音を置く傾向にある。

一方日本語のみを考えたローマ字行段系は、
二重母音を取りに行くために、
右手アルペジオに母音を当てようとする。
あるいは、んっー、。は母音の後にしか現れないから、
それらを右手側にもってきて、
アルペジオを活用するわけだ。

大西配列は、
「英語に配慮しつつ、
日本語の並びで覚えやすいようにして、
なおかつZXCVを残したもの」
といえる。

Aがqwertyと同一なものが多い中、
中指にAを持ってきて、
頻出二重母音、AI、OU、EIを左アルペジオに持ってきたのは、
よく考えられた配置だ。

とはいえ英語の頻出母音はEで、
英語対応といえど、本気ではないのかもしれない。
あくまで、
ローマ字メイン、英語も遜色ない、くらいの立ち位置かな。

今あり得る需要をうまく切り取り、
最大化したかのようなパズルだと思った。

単純にtomisukeより使いやすいんじゃない?
って思ったんだよね。
右手の子音の整理が結構いいと思ったので。

Pを小指上段にして、
PHBと小指にしてるのはうまい。
一方、頻出のTNを人差し指中指に当て、
濁音半濁音の関係をすべてまとめられたのが完璧。
なるほど、Nの指にMRを当てれば、
うまく整理できるな。
Yは多くの子音とアルペジオになり、
SYだけが例外になるが、そこはSHで誤魔化すという手段で、
拗音に関しても面子をたもったか。

KGが人差し指伸ばしなのがどうなんだろね。
結構気になるが、
使ってみるとどうなんだろう。

実際、三ヶ月とか一年使った時に、
本当にこれで良いのか、
という検証があるといいな。

僕はいまだに日英共通配列には、
あまり希望を見出してないので、
そうじゃなかったのか、やっぱ微妙だったかは知りたい。

長音、句読点も、まあそこなんだろうなと思いつつ、
ほんとに文章を書く時に使いやすいのか?
で考えると微妙な気がした。


さて、
面白いのは次の比較編だ。
KLAを評価プログラムに用いているが、
左右交互を評価しすぎるきらいはあると思う。
(一応discord上で、
俺の測定した900連接を示し、
アルペジオの可能性については示しておいた)

にしても、
これらの比較記事であまりトップを取ったような記憶のない、
SKYが健闘してるのにびっくりだ。
撥音拡張が効いたのかね。
結構面白い結果だと思ったな。
左右分離行段系は一括りにこれのジャンルになってるから、
案外、
ほとんど最初の答えがほとんど正解、
というオチだったのかもなあ。
その後のローマ字配列史を全否定してておもしろい。

M式、けいならべあたりが上位ランクインなのも、
なんか面白い。
まあそのへんは王者感あるもんなあ。

Astarteが、いつもどこがいいのか分からんのだが、
なぜかローマ字でも英語でも好成績を出すんだよね。
機械計算配列の不思議。
実際に使ってる人いるんだろか。


英語両対応の配列としても、
二重子音に気をつけながら配置した大西配列は、
結構いいスコアを出している。

さて、
じゃあ次の僕の疑問は、
どれくらい実用に使えるの?なんだよね。

スコアなんて所詮KLAを作った人の手のひらの上でしかない。
自分で文章という地平を切り開いている様を、
動画でも撮って見せて欲しいものだ。

とくに、英日共用ということでは、
両言語での創作文タイピングが見てみたい。
単なるランダムワードのコピー打鍵じゃあ意味がないし、
実戦プルーフこそが、
使える道具を示す方法だと思う。

計算が実戦でかなり役に立たない
(計算通りの局面が少ない)のは、
実戦をやってればわかることだからね。


まだできたばかりだから、
手慣れるまでには時間もかかろう。
なので半年後や一年後の、実際の評価をみたいんだよね。

tomisukeは、たまたまバズりという華々しいデビューだったが、
その後何かを成し遂げたわけでもなく、
創作文を書いてる動画が上がってるわけでもない。

薙刀式は日本語特化だから、
ひたすら日本語で駄弁っているが、
英日両用をうたうならば、
両方みせてみいや、とは思う。

もちろん、ローマ字のカタナ式でも同様の動画を見せた。

とくにカタナ式は、BS、エンター、カーソル、
シフトがそばにあることで、
ホームポジションを崩すことなく、
変換確定まで可能なので、
その辺で差がついていくとは思うのだが、
そうしたことはKLAごときではカバーできてないしね。


ということで、
どこまでやるのか大西配列。
別にこれが次のスタンダード配列になってもいいや、
と思えるほどには完成度が高いが、
実力はどんなもんなんだろ。
posted by おおおかとしひこ at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック