2022年11月29日

【薙刀式】音に意味はあるか2

さらに動画の続き、子音編も面白かったので、
続けます。
https://m.youtube.com/watch?v=sPH5qbBEiaM


薙刀式では、
左に濁音が来るカナが多く、
右に濁音が来るカナがすくない。
これは、濁音同時押しのJをより活用するためだ。

しかし結果的に、
阻害音が左、共鳴音は右、という法則が出来ている。

さらに、
これは拗音同時押しや外来音同時押しのためなのだが、
8母音、あいうえおやゆよが、全て右にある。

つまり、左はよわく無理があり、
右は自然で長時間続く、
という考え方になっている。
まあ右利きならば誰もが考えることだろうけどね。

だけど実のところ、
そのようにカナを整理しているような配列は少ない。

濁点後置のために、
阻害音を左手に持ってきているJIS、新JIS、
その直系である月の系列か。
一大派閥ではあるものの、
逆にそれ以外はあんまりないと思う。


左右の役割を分けて考えている配列は、
それほどない。
飛鳥と薙刀式くらいか。
それ以外は、左利きに配慮して、
どっちでも使えるようになっていると思う。

だけど利き手と非利き手のバランス差は、
とても激しいと思うので、
それを考慮していないのはいつも不思議に思っている。
かえであすかのように、
左右反転した配列を用意すれば問題ないように思えるし。
(薙刀式も左利き版を用意しようと思っては忘れてる。
そのうちやります)


理想は左右を均等に使うことかもしれないが、
利き手と非利き手のバランスを変えたほうが、
現実に即しているような気がする。

もっとも、右手はマウスやテンキーや操作系を使うから、
というのが左右均等系の理由だ。
それは分るが、薙刀式はマウスを前提とせず、
編集モードこみですべてを完結する。
なので右手が重視されているということでは変わらない。



で、濁点の関係で阻害音が左に来るのは、
おそらく偶然ではないだろうな、とは思う。
単純に逆を考えると打ちにくいからね。

ただ、JISカナ、新JIS、月では、
母音を右に集めているわけでないので、
阻害音のみしか考慮していないことになるだろう。


ということで、
薙刀式は、
母音にも、子音にも、
音象徴を無意識に取り込んでいる、
唯一の?配列ということが言える。

もし他の配列でそういう考え方をしているものがあったら、
逆に知りたいのでおしえてください。
行段系は自動的にそうなりそうなので、
そうじゃないカナ配列などで知りたいなあ。


僕は昔から音に意味があると思っている。
ネーミングや言葉のセンスでそれを使っていないのは、
とても気持ち悪くてセンスがないと思う。
このふたつの動画で、
それらが共通してあることなんだと分って、
非常に興味深かった。

だから、それをうまく使っていないカナ配列は、
僕には使いづらく、
飛鳥にかなりの親近感を覚えたのは、
そういうことだったのかもしれない。


音声言語学、おもしろいな。
文字が生まれる前の言葉、
みたいな感覚になってて非常に興味深かった。
言葉の本質を別の面から見たようだ。
posted by おおおかとしひこ at 12:27| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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