2022年12月01日

プロが文章で楽しませるとはこういうことだ

久しぶりの虚構新聞ネタ。

究極の初心者向け「2マス将棋」発売 愛好家考案
https://kyoko-np.net/2021061401.html

2マス将棋まではネタとして考えたとするじゃない?
でもこれで終わりだったら出オチだよね?
この文章がプロだなと思うのは、
後半部分の捻り方だ。


素材にこだわった、
以降の文章をあなたは創作できるかな?

ちゃんと藤井ブームと羽生ブームを踏まえて、
現在の文脈や背景を与えられるかな?

さらにダメ押しで、
「それでも難しい」と初心者から苦情が来る阿呆ぶりまで、
突き抜けられるかな?

そして、「詰みました」と、
ジャーナリズムでよくあるしょうもないオチまで、
うまく再現できてサゲられるかな?


出オチじゃないってのは、
こういうことなんだよ。

最初のジャンケンで決まるやん!
って出オチツッコミで終わることなく、
ジャーナリズム文章でさらに深掘りでボケを続ける、
この文章力が素晴らしい。


勿論、ボケには色々あるだろう。
ジャンケンで勝負が決まることから、
ジャンケンの必勝法に話を移す手もあった。
それも別解としてあり得ると思う。

それでも、
出オチから始めて、オチまで書き切ったやつが優勝なのだ。
ルートは何でも良いのだと僕は思う。


アイデア倒れにならないためにはどうすればいいか?
大いに参考にされたい。
posted by おおおかとしひこ at 11:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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