2022年12月02日

【自キ】高級打鍵感への道3

大体思い通りになったので、まとめておく。

新しい要素は、
・Pearlioスイッチのセミサイレント化
・真鍮柱追加とガスケット化
のふたつ。


・Pearlioスイッチのセミサイレント化

Pearlioはいいスイッチなんだけど、
底打ちの気持ちよさに対して、戻りの音が安っぽい。

底打ちは真鍮によって高級化できているから、
それを維持したまま、底打ちをセミサイレントにしようと思った。

JWK Semi Silentは面白いスイッチで、
底打ちはノーマルなんだけど、
ステムの戻り部分にシリコンがついてて、
戻りだけ静音化しているという変わり種。
静音スイッチ独特の、底打ちのグネ感が嫌いな人は多くて、
僕のそのひとり。
それが嫌でシリコンシート敷いたり、エラストマー樹脂を入れたりしてきた。

でもいい底打ちの衝撃感があるほうが、
打鍵の解像度が上がる感じがあり、
「底打ち感はあり、戻り音はなし」という感覚が、
打鍵を澄んだものにするのではと思う。

ということで、Pearlioの改造に踏み切る。
これまでに開発した方法と同じで、
シリコン接着剤を、トップハウジングのステムの両肩が当たる部分に塗布する。
つまようじの先くらいの体積で効果があるため、
作業は慎重を要する。

結果どうなったかというと、
底打ちは真鍮の澄んだ感覚になって、
それでおしまい、というような、
「底打ちのみに集中できるスイッチ」になった。
カナと真鍮の打鍵感が一致する、
不思議な感覚がある。
薙刀式ならではの、1アクション1モーラがあるため、
一回の真鍮の感覚と1モーラが一致していて、
大変気持ちが良い。
これはいずれ動画を撮りたいと思っている。

また、シリコンの厚み、約0.5mm程度は、
トラベリングディスタンスが短くなる。
このため、ロングスプリングのような粘る初動になるのが気持ちよい。
ウーキーの3ステージを2ステージにバネ切りしたものを使っているが、
軽いわりにやや安っぽい挙動だったものが、
よりロングスプリング的になって高級化した。
たまたまだけど。

底打ちしか音や触覚がないことで、
ロールオーバーな感じでうてるのがすごくいいんだよね。
万年筆を押さえてじわりとインクをにじませる触覚に近くなっている。



・真鍮柱追加とガスケット化

シリコンによるОリングや、アクリル柱だと、
どうにも打鍵の濁りが気になる。
もっと真鍮の純粋な感覚で打てないか。
ただ真鍮オンリーだと固すぎて指が痛くなる。
衝撃を緩衝しつつ、硬さは欲しいという贅沢。

「PCBのたわみをなくして、衝撃自体は緩衝する」
という方向性を試したら良かった。
PCBのたわみを減らすために、
3.5mmの真鍮スペーサーを、
角や真ん中など、たわみがちな部分に7か所入れて、
柱として強化する。

これだとカッチカチになるが、
たわまなくなるため、打鍵感は非常に澄んだものとなる。

これを、シリコンを入れて柔らかく緩衝する感じ。
ガスケット的に、周囲にところどころいれて緩衝材とした。
Oリング的に全面的に入れると、びよんびよんになり、
打鍵の澄んだ感覚が失われるため、
固さと濁りのトレードオフがあるとみられる。


ということで、現在はこうなっている。
一日5万打鍵してみたが、疲れはあまりない。
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両面テープで諸々をボトムプレートに貼り付けているだけなので、
いずれこの全体を固定できるような、
レーザーカットアクリルをつくる予定。
それを挟みこめばメンテをしやすくなるイメージ。


このやり方自体は、わりとどのキーボードでもできるはずだ。
真鍮スペーサーとシリコンゴムでできることなので、
お試しいただきたい。
posted by おおおかとしひこ at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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