2022年12月07日

【薙刀式】外来音と固有名詞と脳内発声

僕は文字を読む時も書くときも脳内発声がないのだが、
外来音を書く時は脳内発声が、例外的にあることに気づいた。

特に外来語固有名詞に顕著で、
手慣れた外来音、ショートとかチェックとかでは、
脳内発声がないと気づく。


僕は日本語を、
表音文字ではなく、表意文字として扱っていると思われる。

漢字一文字はもともと表意文字だけど、
漢字熟語などはひとまとまりとしてそういう表意文字だと、
僕は考えている。
ついでにひらがな数文字のひとまとまりを、
ひとつの表意文字のようにして、
僕は捉えていると思われる。
(なんなら僕は文字に色が見える共感覚持ちなので、
色の並びみたいに見えている。特にメジャーな言葉は。
ちなみにこの機能はある程度オンオフできる。
デフォルトでオンで、
あるとチラチラして鬱陶しい時はオフにする)


だから僕の脳内では音が一切ないのだが、
外来音は音がすることに気づいた。

読むよりも書くときのほうが顕著で、
日本語みたいになってるくらいに自分に馴染んだカタカナ語、
クライマックスとかプロットとかは、
ほとんど脳内発声がないようだ。



というのも、
ヴァ行について考えれば考えるほど、
脳内うるせえな、ということに気づいたのだ。

どういうことだろう、
薙刀式は文字を合成して外来音を出すから、
その影響?などと、
同様の打ち方の、拗音を考えても音はしない。
(意図的に脳内発声することはできるが、
デフォルトでオフのようだ)

となると、自分に近しいメジャー語は、
脳内発声がなく、
遠い語はあり、指差し確認のようになっている、
と考えられる。

ひらがなが表音文字でありながら、
僕には塊で表意文字なのだが、
カタカナは表音文字のままらしい。


そういえば擬音の、ガガガとかバキッとかは、
脳内発声があるな。
そっと、つつっと、しーん、
とかのひらがな擬音はない。

となると、
カタカナ語全般で脳内発声があり、
例外的によく慣れた語が脳内発声がなく、
日本語レベルにこなれているということかなあ。



さらにヴァ行を観察していると、
日常語にはそんなに出てこないが、
固有名詞にはよく出てくることに気づく。
ヴォルデモートとか、ヴァンダムとか。

ヴォーテックスコアというキーボードは一時期使ってた。
カッコいいんだよね、ヴ。
異国情緒、希少性があるからだろうな。

ちなみに英語は脳内発声がないとしんどい。
英語をもっと使う仕事なら、
脳内発声はなくなってくるだろうと予想する。


当然これらの固有名詞は、
外来語だと脳内発声があるのだが、
日本語の固有名詞はどうだろう?
と脳内で考えると、
やはり日本語ではない模様。

でも馴染みのない固有名詞、ノサップ岬とか、
佐村河内とかは、脳内発声があるようだ。
山本とか竹内とか、渋谷とか六本木とか、
ごく普通の日本語固有名詞はないみたい。


で、
ここで僕の欠陥というか弱点というか、
「人の名前を覚えるのが苦手」
ということに気づいた。

ひょっとして、
固有名詞を記憶できないのは、
脳内発声がないからでは?
人はふつう、音で名前を覚えるのでは?
ということ。


僕は暗記科目が大変苦手で、
英数国物理化学は好成績なのに、
いつも社会だけ30点とかだった。
お前はズルをしていて努力をしてないと、
アホな教師に怒られていた。
いや、努力せずにうまくいくのを探すのが知性だろと思いながら、
泣きながら努力をしても、
やっぱり覚えられなかった。

世界史は脳内がうるさいのでまったく集中できない。
日本史はまだ日本語だから静かで、集中はできた。
でも固有名詞が覚えられなかった。

英数国理で固有名詞が問われることはない。
必要なら書いてあるし、
それよりも原理や計算やアイデアを試されるわけだ。
だって化学でラボアジェを答えることはないよね。
だが社会だけが固有名詞クイズになっていた。
僕はそこが弱いようだ。

前も書いたけど、共通テストの失点の半分は日本史だったんだよね。
これでも努力が足りないのか、
と落ち込んだのだが、
今理由がわかった。

俺は固有名詞を脳内発声なしで記憶しようとするから、
全然できないのでは?という仮説。

だってどう考えても、
固有名詞の誕生は、音が先だからだ。
固有名詞の本質は音であり、
それをどう文字化するかは、あとづけのはずだ。

命名する時に「ひびき」を気にする。
名前が音のない文字だけの記号ならそれは必要ない。
だけどその響きで人は名前を記憶するのだとしたら。
(僕は響きで記憶をしていないようだ)


脳内発声のない人は、
黙読も文字書きも高速である。
音という時間縛りを受けないからね。
一方、固有名詞を音による記憶法ができないため、
苦手という特徴があるかもしれない。
そこまで一般化できるほど、
このことは理解されていないため、
自分の例を深く観察してみた。

たまにIQの高い人と会話すると、
脳内で音から文字変換しながら会話することがある。
脳内で漢字がうかび、それを音を介しているだけ、
という感覚になることがある。

それがIQのあまり高くない人はできないんだそうだ。
言葉を音で捉えているから、
脳内に漢字が浮かばず、
「難しい言葉知ってるなあー」で終わるらしい。
そのかわり、固有名詞を覚えるのは得意かもね。
共通テストの社会なんて100取って当たり前らしい。
僕は数学は満点なんて簡単に取れるが、
日本史は70でおしまいだった。

でも僕の能力は、
どう考えても文系の才だと思うんだよね。
理系はこんなに文章書かんやろ。

ただ記憶の仕方と脳の構造があってなくて、
暗記科目を30点とか20点とか取ってたから、
努力してもできなかったから、
理系に行っただけなんだよな。

これは努力と関係なく、
脳内発声と固有名詞の関連じゃない?
ってことに気づいた、
という話でした。




薙刀式に話を戻すと、
固有名詞は話題の語扱いで、
つまり話によって左右する不定の言葉だから、
そこに意を置いていない。

なんなら固有名詞モードで、
固有名詞を登録して都度ファイルを変えてね、
くらいの切り離し方をしている。

この固有名詞の冷遇?特別扱い?は、
合理だと思っていたが、
それは僕の脳構造から見て、かもなあと思う。


とはいえ、
「固有名詞に強いカナ配列」なんてのはナンセンスだから、
これ以上考える意味はないとは思う。


俺、固有名詞をどうやって覚えるかなあとまた脳内を覗くと、
やはり文字についてる色で覚えてるね。
だから将軍名で一文字違いのやつとか、
似たような色で覚えられなかった。
徳川家康は黒白赤赤で綺麗だったが、
徳川家光は黒白赤黄で、色が混じりすぎて覚えられなかったなあ。
センスねえな、ってのが先に来てね。



完全に雑談かもしれないが、
多分僕とあなたの脳の構造は違う。
みんな違う。
メジャーマイナーはあるだろうけど、
色んな要素の色分けがあると思う。
考えたり、記憶したり、書くときに起こっていることも、
多分異なると思う。

僕と同じだから薙刀式が使いやすいか、そうではないか、
異なるから使いにくいか、それでも使いやすいかは、
十分なサンプルがないからわからない。

ただ僕は、自分と似たようなことで、
書く道具がないと嘆く人に、
薙刀式が届けばいいと思っている。

とくにそんなものがなくても、
薙刀式は使いやすいと合理で思うけど。
posted by おおおかとしひこ at 08:51| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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