なんだ、すでにqwertyはフリックに駆逐されていたのか。
> 20歳代はスマホの入力は早いが普通のキーボードの入力ができないので手書きで書く方が早い
https://togetter.com/li/1983149
虚構新聞じゃなくてマジっぽいな。
手書きの平均が300字(変換後)/10分くらいらしい。
フリックの平均ってどうなんでしょ。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13256691553
だと300で速い方だから、
フリックと手書きはどっこい、
くらいの感覚かしら。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjet/advpub/0/advpub_S44015/_article/-char/ja/
によれば、分速を10倍して単位を整えれば、
フリック600、PC300程度(ほぼqwertyだろう)ということ。
新JISが目指した世界、
「誰でも600で書けるように」は、
どうやらフリックで実現した未来なんだな。
僕は、
薙刀式1500>手書き900>フリック?>qwerty500
なので、フリックから上しか用がない。
qwertyが不合理で遅く、
手指に負荷を与える、
劣悪な配列なことは論を待たない。
いかにブラインドタッチを学ぼうが、
一番弱い小指をAという一番使う文字で使い、
ホームキーはほぼ使わず、
よく使うTYが遠い位置にあり、
打鍵数も多いqwertyローマ字は、
合理的で素晴らしい配列ではない。
これをたくさん使い続けることは、
容易に腱鞘炎を起こし、
無駄な動きばかり多く、
生産性を落とすことは疑いがない。
でも僕が一番qwertyを問題視しているのは、
「日本語を自然な形で考えるのに向いてない」配列だからだ。
日本の失われた20年(30年?)は、
qwertyの強要によって生まれた、
自分の頭で考えることができない人々のせいでは?
と思うようになった。
qwertyで打つ人のメールって、
考えが浅いものが多い気がするんだよ。
実際に喋ったらほんとにアホのこともあるけど、
ちゃんと考えてるのに文章に出てこないことが、
わりとあるんだよね。
それは文章力の問題ではない。
文豪みたいな名文は仕事ではいらない。
必要十分なことが、拙劣でもいいからわかることだ。
それが出来てないのは、
qwertyのせいじゃないかと思う。
だって喋ればちゃんと考えてるんだもの。
そもそもブラインドタッチ率30%なんて、
ダメな道具の証拠だろ。
なんとなく使ってたら5割くらいは、
なんとなくブラインドタッチできるべきだろ。
qwerty離れは、
だから嘆くべきことではなく、
不合理性にノーを言う、
合理的な判断だとみるべきだ。
リプにもあったけど、
カフェで学生を見ると、
書き物をタイピングでしてる人はほとんどいない。
10%いないと思う。
ほとんどは手書きノートか、
ペンで手書きで書いている。
タイピングは記憶に残らない説もあるから、
手書きで勉強することはよいことだと、
時々眺めることがある。
ただし、
道具としてのキーボードは、
スマホのフリックよりもかなり優秀だ。
ブラインドタッチが出来る前提だけど。
その時に、
qwertyを打てる必要はひとつもなくて、
薙刀式を使えばいいんじゃないかな。
どれくらいの速さで書いてるかは、
薙刀式の動画を30本以上あげてるので見てくれれば良い。
注目するポイントはふたつ。
出来上がる文章の速度(大体1200〜1600程度)と、
それに比べて手がゆっくりしか動いてないところだ。
競技タイパーのような、
猛烈で器用な打鍵は不要だ。
手の形に無理をしたり、
手を動き回らせたり、
標準運指を崩してまで最速運指をパターンわけする必要はない。
強い指をたくさん使い、
弱い薬指と小指はあまり使わない。
それでも1500前後は出る。
カンペがあってそれを写したり、
誰か別の意見を写しているわけではない。
すべてアドリブの一発撮りだ。
僕が思うことを、
その場でただ書いているだけの動画である。
「ただ思うことを書き、
その手元と画面を同時収録する」
というqwertyの動画がないから直接比較できないので、
これを読んだqwertyの速い人は是非動画をあげて欲しい。
比較したいんだよね。
僕のqwertyは薙刀式の1/3なので、
3倍に早送りしたやつと比較したものはあるけど。
ただ「書く」ということに、
なぜこんなにqwertyで苦労しなければならないのか。
その苦労が、日本の知性を落としていると僕は思う。
もっと素直に、小さい労力で書ける方法で、
「書く」ことはなされるべきだ。
それが薙刀式だろうが新下駄だろうが飛鳥だろうが、
手書きだろうが構わない。
この手書き世代がちゃんと頭を使い、
qwertyを使わなくなったら、
面白いことになるかもしれない。
2022年12月07日
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