もっと書くカロリーを減らせないか。
そしたらもっと速く、もっと遠くに行けるのに。
連続シフトが足枷になってるのかなあ。
テルさんの寿司打の配信を見ながら思っていた。
https://m.youtube.com/watch?v=zb7JWlYePuM&feature=youtu.be
すさまじく速い。
問題文を読むより速く打ち終わっててすごい。
指のすべてがバラバラに動き、
独立した指に見える。
これなら左右交互だろうがアルペジオだろうがあんまり関係なくて、
同指連続が無ければほぼなんでも打てるのかも知れない。
ゲーム攻略としてはトップレベルで、
タイパーとは、
「qwerty(またはJISカナ)でどれだけ速く打てるかに、
特化したゲーマー」
という定義がいいんじゃないかと思う。
でも格闘ゲーマーが格闘技が強くないように、
それとこれとは別といえて、
タイパーがたくさん質のいい文章を書くスペシャリストではない。
なぜなら、このペースで90分、
あるいは8時間執筆して、
一ヶ月籠ったら、
たぶん手が死ぬからだ。
綴られる言葉の軽重にくらべて、
打鍵のカロリーが高すぎると感じた。
もちろん、それとこれとは別だ。
だから無視すればいいのだが、
世の中には、
じゃあ薙刀式は速いの?っていう人が必ず出てくる。
どんなに親指シフトは楽とか言ってても、
親指シフトは爆速でしょというイメージから、
まだ世間は抜け出ていない。
その速さとこの速さは違うんだよ、
といううまい説明を探しているのだが、
なかなかいい言葉がない。
で、
速くなるには二種類あって、
筋肉をつけるか体重を減らすかだ、
というとわかるかもね、って思った。
つまり、
強靭な指に鍛え上げるか、
消費カロリーを減らすかだ。
どちらをやっても速くなるだろう。
ただ僕は、
カロリーを減らしたい立場なんだな、
とわかったという話。
強い指をたくさん使い、弱い指をなるべく使わないこと。
打ちやすい連接に、よく使う言葉をしこむこと。
打鍵範囲を狭くしてレイヤーに積むこと。
全体の動線が最小になるようにすること。
機能キーもそこに含めて、
漢字変換から確定まで全体として機能させること。
ついでに自作キーボードの追究。
僕がひたすらやってることは、
カロリーを減らす方向の研究であり、
鍛え方の研究ではないようだ。
だって僕はタイムを競うつもりがなくて、
一ヶ月で書ける量とか、
そのときにどれだけ負荷をかけないかとか、
そもそもの文章のクオリティが、
第一だからだ。
速くなるという目標に対しては、
「目的の速さそのものが違う」という言い方では分かりにくいと思う。
僕は短距離と長距離という捉え方をして、
競技が違うのだと考えてきたが、
もっと根本的に、
「指をもっと滑らかに、速く、正確に、独立して」
ということと、
「動線を最短に、なるべく合理的な使い方をして」
ということは、
まったく別のやり方を追究しているのだな、
ということがわかった。
タイパーはミスを気にする。
そういうゲームだからね。
僕はミスを気にしない。
直せばすむから。
むしろ、直すための動線が合理的でないと腹が立つ。
人はミスをする前提で人生を生きている。
気軽に直せない人生は、動線がおかしいわけだ。
むしろ、何度もこねくり回して、
最終的なベストを目指し、
足したり引いたりすることこそが、書くことの本質だ。
アプローチが違う、
と言ってしまうのは簡単だ。
だけどどう違うのかまで分からないと、
ふたつを分かったことにはならない。
配列屋はこれまで、
タイプウェルなどの誤った土俵で、
戦いを余儀なくされたのだと思う。
本当に競うべきは、
消費カロリーを示す道具の開発と、
その数値による競争だったのでは。
そんなん無理だけどさ。
ナショナルの乾電池のCMで、
電池一本でどこまでラジコンが進むか、
みたいなのをやってることがあるが、
そんな感じだ。
昔「長持ちハイパワー」なんてコピーがあったけど、
ハイパワー側ではなく、
長持ち側の探究なんだよな。
逆にハイパワー、
電池を何本積んでもいいから、
このコースを何秒で走れるかという最速競争が、
タイパーたちの戦場なのだろう。
具体的には、
ことばの軽重と、打鍵の軽重(連接も含めて)を、
比例させたい。
簡単な言葉に打鍵カロリーが高かったり、
難しい言葉の打鍵カロリーが軽かったりするのは、
言葉を紡ぐ道具としていびつだと考える。
そして適切な関係のまま、
全体カロリーを縮小させたい。
どうやればいいのかは発明するしかないが、
現状の薙刀式は、
それにしては連続シフトがやや重いのでは、と感じている。
とはいえ代替案が思い浮かばず、
物理での解決(キーキャップ開発、スイッチ改造)に、
逃げようとはしている。
逐次シフトだとうっとおしいし、
単打率を上げるために、
端っこまでカナを詰めるのは楽にはならないし。
(ここはいろんな考えがあるが、
遠くの1打より近くの2打を僕は尊ぶ)
動線的にはもうだいぶ最小だから、
削るとしたら親指の負荷だろうな、
とぼんやり考えている。
とはいえ現実的になにか打開策を思いついてるわけではないので、
そう思った、までなのだが。
勿論、上位タイパーの間でも、
力を抜いて打つことなどが研究されているだろう。
ざっくりいえば同じ機構の肉体を使ってるから、
作動原理自体は同じだろうし。
僕の目標は、創作文で、
1700〜1800文字(変換後)/10分。
ここになかなか行かないのは、
カロリーも限界に近いのかなあと思いながら親指をどうにかしたい…
2022年12月10日
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