制限を課していろいろする話はしたが、
それの実例をいろいろと示してみる。
次のどれか一つ縛りで、お話をつくってみなさい。
プロットでもよいし、実際に書いてもよい。
【主人公縛り】
主人公は女。
【年齢縛り】
24歳の話。
【季節縛り】
初夏。
【時間縛り】
朝焼け。
【天気縛り】
雨。
【プロット縛り】
一度書いたものを、別の人物を主役にする。
【シーン縛り】
ラストシーンから始めて、同じシーンで終わること。
【セリフ縛り】
「だが逆だ」というセリフを絶対入れる。
【人物縛り】
双子を必ず入れる。
【小道具縛り】
必ずコーヒーカップを使う。
【色縛り】
グリーンを使う。
【音縛り】
セリフを一切使わないこと。
【ダンス縛り】
必ずダンスシーンがあること。
【歌縛り】
必ず歌うシーンがあること。
(出来ればオリジナル)
【アクション縛り】
「走って追い付く」があること。
【音縛り】
ものすごく大きい音があり、耳を塞いでしまうこと。
【空間縛り】
上下の空間があること。
【プロット縛り】
同時進行するふたつのものがあること。
【場所縛り】
交差点がかならず出てくること。
【職業縛り】
看護婦が出てくること。
【アンタゴニスト縛り】
ライバルは必ずダースベイダーにすること。
【構成縛り】
回想シーンが必ずあるように。
【ジャンル縛り】
時代劇。
【トーン縛り】
悲劇もの。
まあなんでもいいわけだ。
一つ縛りは、つまり、三題噺の、制限のゆるいやつと考えると、
いかようにもできる。
二つ縛りでやってもいいよ。
また違う縛りを考えてもいいし、
違う縛る所を考えてもよい。
縛る所はたくさんあることに気づこう。
つまり、脚本の要素ってものすごくあるんだよね。
やったことのないものを選ぼう。
これに縛られず、
やってみたいがやったことのないものを選ぼう。
そうしたら何かチャレンジできるはず。
そのうち、
「これはやってないな」を見つけるのがうまくなる。
書けば書くほど、これはやった、これはやってない、
が分るようになってくるからね。
「前やったやつと同じ縛りで」
というのもいいよ。
全く違うものを生み出せるようになるだろう。
これが出来るようになってくると、
「なんか今は思いつかないが、ためしに〇〇縛りでつくってみるか」
なんてことが出来るようになる。
それをやったことがないものでもいいし、
よく知っているものでやってもいい。
とくに広告なんて、「この商品をうまく使う縛り」
なわけだからね。
なんでもいいから書いてください、
といわれて、どうしていいかわからない人は、
こうした一つ縛りをやってみてはどうだろう。
まあ練習はなんでもいいのさ。
2022年12月21日
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