2022年12月21日

ひとつだけ縛りの例

制限を課していろいろする話はしたが、
それの実例をいろいろと示してみる。


次のどれか一つ縛りで、お話をつくってみなさい。
プロットでもよいし、実際に書いてもよい。


【主人公縛り】
主人公は女。

【年齢縛り】
24歳の話。

【季節縛り】
初夏。

【時間縛り】
朝焼け。

【天気縛り】
雨。

【プロット縛り】
一度書いたものを、別の人物を主役にする。

【シーン縛り】
ラストシーンから始めて、同じシーンで終わること。

【セリフ縛り】
「だが逆だ」というセリフを絶対入れる。

【人物縛り】
双子を必ず入れる。

【小道具縛り】
必ずコーヒーカップを使う。

【色縛り】
グリーンを使う。

【音縛り】
セリフを一切使わないこと。

【ダンス縛り】
必ずダンスシーンがあること。

【歌縛り】
必ず歌うシーンがあること。
(出来ればオリジナル)

【アクション縛り】
「走って追い付く」があること。

【音縛り】
ものすごく大きい音があり、耳を塞いでしまうこと。

【空間縛り】
上下の空間があること。

【プロット縛り】
同時進行するふたつのものがあること。

【場所縛り】
交差点がかならず出てくること。

【職業縛り】
看護婦が出てくること。

【アンタゴニスト縛り】
ライバルは必ずダースベイダーにすること。

【構成縛り】
回想シーンが必ずあるように。

【ジャンル縛り】
時代劇。

【トーン縛り】
悲劇もの。


まあなんでもいいわけだ。
一つ縛りは、つまり、三題噺の、制限のゆるいやつと考えると、
いかようにもできる。
二つ縛りでやってもいいよ。
また違う縛りを考えてもいいし、
違う縛る所を考えてもよい。


縛る所はたくさんあることに気づこう。
つまり、脚本の要素ってものすごくあるんだよね。

やったことのないものを選ぼう。
これに縛られず、
やってみたいがやったことのないものを選ぼう。
そうしたら何かチャレンジできるはず。

そのうち、
「これはやってないな」を見つけるのがうまくなる。
書けば書くほど、これはやった、これはやってない、
が分るようになってくるからね。

「前やったやつと同じ縛りで」
というのもいいよ。
全く違うものを生み出せるようになるだろう。


これが出来るようになってくると、
「なんか今は思いつかないが、ためしに〇〇縛りでつくってみるか」
なんてことが出来るようになる。
それをやったことがないものでもいいし、
よく知っているものでやってもいい。
とくに広告なんて、「この商品をうまく使う縛り」
なわけだからね。

なんでもいいから書いてください、
といわれて、どうしていいかわからない人は、
こうした一つ縛りをやってみてはどうだろう。
まあ練習はなんでもいいのさ。
posted by おおおかとしひこ at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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