2022年12月10日

偉大なるキューブリック

見たことのない絵を見たい。
CGの発達した今では、
もうそんな欲望もあんまりないかも知れない。

もし今俺がこれを提案したら、
予算がないので、と言われて終わりだろう。

2001年の中での、チューブ状の宇宙船でのメイキング。
https://twitter.com/KubrickBlogjp/status/1601099545038835712?s=20&t=ruAbdKkSCDdSsbOIzC1LrQ


縦方向に回転するセットの大胆さもすごければ、
カメラの足を隠すためにセットデザインごと考える繊細さもすごい。
この分かりやすい痛快さが、
CGの発達で失われてしまったから、
映画には夢がなくなったのかなあ。

キューブリックの偉大さは、
カメラマン出身だからか、
必ず機材開発からやってたことなんだよね。
今アホなプロデューサーは、CGのほうが安いんで、
となって、安いCGを選択して、
映画から夢を奪ってるんじゃないかなあ。

この工夫に対して、
トムクルーズはマジ戦闘機を飛ばしてトップガンを撮ってしまった。
知性のイギリスvs力技のアメリカだね。

俺がやりたかった映画って、
こういうやつなんだよな。
難病で死にそうとかしみったれた邦画じゃないんだよ。
もっと知性で暴れる阿呆みたいなやつだ。
posted by おおおかとしひこ at 19:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック