ビアの発想から、
ラブねにゑさんがなにやら妄想を逞しくしている。
https://twitter.com/love_nenie/status/1602876116070719488?s=20&t=XrDLQXQlQhShWERnq3oaGA
たぶんこれは飛鳥配列を作った時の発想だと思われる。
2つの親指同時シフトキーで、
清濁別置配列を作ろうと思ったのが初期であったろうが、
実装したエミュレータ(やまぶき?)のバグによって、
たまたま連続シフトが可能になり、
以後飛鳥は、
単打面とシフト面の計3面を行き来する、
連続シフト重視配列となった。
僕の知る限り、
そのような連続シフトを仕込んだのは、
飛鳥系列(飛鳥とその派生、かえであすか)と、
薙刀式だけじゃないかな。
新JISやTRONも連続シフトだけど、
意図的に仕込んだ部分はほぼないと思われる。
新JISでは、
JKの「おも」とか、゜がシフト側にあって、
「は」以外のハ行がシフトなので、
連続シフトで半濁音が打てるとか、
そのへんくらいしか目立ってなかったような。
飛鳥をしばらく使った感想で言うと、
右シフトと左シフトが入れ替わったり、
左右左右などと入れ替わりがバタバタする言葉が、
特に打ちづらかった記憶がある。
特に僕は左右盲になったなあ。
慣れれば行ける人もいるかもしれないが、
手が忙しいことの理由が、
単語が複雑だから、ではなく、
シフト方式のせい、というのが気に入らなかった。
「概念的に複雑な単語だから手が複雑になる」
なら直感的に理解できたんだけどなあ。
で、そもそもの妄想の土台であるところの、
繋がりやすいカナを2(ないしそれ以上)グループに、
分割できるか?
という問いに答えるには、調べるしかないといったところか。
僕が利用してるのはkouyさんの100万字統計の2gramデータ。
https://kouy.exblog.jp/9731073/
新JIS設計のときには、
繋がりにくいカナの2グループに分けて、
それを左右に置くことで、
左右交互打鍵率を高めたそうだ。
逆は可能かは、やってみないとわからないね。
記憶だけでいうと、
「頻度の高いカナほどたくさんの種類と連接を作りやすい」
という単純な傾向だった。
い、う、ん、はベスト3で良く出るが、
他との繋がり方も沢山パターンがある、
という感じ。
でもたとえば薙刀式の「れ」のように、
単打でもシフトでも同じカナ、
ということにすれば、
単打面やシフト面への行き来がしやすいかも知れない。
これを仮にビアカナと呼ぶことにしようか。
ビアカナはつまり、
連接の結節点のようなイメージか。
そんな都合よく選べるかはわからない。
4?10?くらい選ぶと、
そこを通過して裏表がひっくり返るような配列が、
できる?
ただそれをホーム段にしたときに、
周辺の頻度が上がりすぎるかも知れないから、
そのホーム段のキーをシフトキーにするしかないかもなあ。
親指でのシフトは、バタバタしたときにしんどそうだから、
フットスイッチでシフトする配列も妄想したことがある。
でもシフト率が左右で12%ずつの薙刀式でも、
シフト負荷って結構あるので、
なんだかしんどそうだと思ってやめた記憶。
あとたぶん、
片手アルペジオでいい連接ってそんなになくて、
アルペジオ数よりも日本語の言葉のほうが全然多い。
その少ないオイシイところを何に使うかを考えると、
薙刀式的な、繋ぎの語重視の配列になりそうだ。
いや、これは僕が考えるから薙刀式になるのであり、
別の人が考えればまた別のものになるかもしれない。
あと文字キー領域のシフトだと、
左右を渡った場合にややこしくなりそう。
薙刀式でも親指での連続シフトが、
たまにややこしくなるからなあ。
そもそも薙刀式は、
濁音や半濁音や拗音の同時押しで、
単なる2面配列のふりをしながら、
とてもレイヤー構造が深い配列ともいえる。
濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音が、
すべて同置でかつすべて排他的配置って、
よく考えるとすごいのだ。
これを守りながら配列をつくるのは結構むずいので、
じゃあこれをやめて、
濁音や半濁音どうする、拗音どうするとか考え始めると、
とたんに組み合わせ爆発しそうだなあと。
清音だけ考えて設計できるなら楽なんだけどなあ。
なんとなく僕が思ったのは、
こんな感じかな。
不可能ではないが、
行けるという確信がない、みたいな感じか。
薙刀式をつくったときは、
「ある」「ない」「する」のアルペジオという、
閃きがあった。
そんな閃きが降りてきたら、
取り掛かれそうとは思った。
つまり、「どの言葉をこの配列は重視して、
連続シフトに仕込むか」という選定基準、
みたいなことか。
それは、カナを2(ないしn)グループに分けたときに、
思いつくかもしれない。
2022年12月16日
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