世の中には星の数ほど職業がある。
まずそれを書き出してみなさい。
あなたが見たことがなくても、知っているものならなんでも良い。
ただし、
・架空はだめ。
・アシスタント○○とかシニア○○みたいなのはなし。
純粋に職業のみで。
・医者と女医、俳優と女優みたいな、等価なのはダメ。
レースクイーン、鳶、AV女優みたいな非対称なのはセーフ。
このリストから、
ランダムに二つを選びなさい。
その二人の男女のラブストーリー、
その二人がコンビを組む話、
その二人が対立する話を、
考えてみなさい。ショートで良い。
その職業ならではの知見や癖や特技が、
生きてもいいし生きなくてもいい。
よく知らないでも想像で書ける場合もあれば、
よく調べて意外なことを知ることもある。
組み合わせは100×100ある。
ストーリーの骨組みは3あるから、
全部で3万パターンのストーリーをつくることができる。
でも全部作る必要はない。
たぶん10本くらいで力尽きると思う。
それは、あなたの中にパターンが少ないからだと思う。
ある種のパターンの中に、
この職業を突っ込んでもいい。
たとえば、
「レースクイーンと医者がエレベーターに閉じ込められる話」
を考えても良いし、
「漫画家が敵討ちに刑事を倒す話」
でもよい。
つまりは三題噺の変形だね。
これで分かることは、
職業を変えると、話がころりと変わることだ。
職業には、ある種の役割期待があり、
ある種の専門能力みたいなものがあり、
ある種の性格や考え方みたいなのがあることがわかる。
それはあなたや世間の偏見かもしれないし、
実際にそうかもしれない。
平凡な会社員の話とか、
平凡な高校生の話とか、
書いててもなにもならない。
もっと特殊な人を描くとおもしろくなる。
大工と鳶がエレベーターに閉じ込められてもなんとかなりそうだけど、
AV女優と漫画家なら何もできなさそうだ。
でも意外な能力を発揮して…?という話が書けるかもだ。
で、
「その性格なんだけど違う職業」に変えてみよう。
AV女優なんだけど、医者的な性格の女を創造するのだ。
そうすると、
AV女優らしくないキャラクターが生まれるよね。
そのことで、
自分の職業になやんでいるとか、
意外と冷静に分析しているとか、
すぐ若いアシスタントに手を出すとか、
色んな膨らみがでてくる。
つまり、世間のAV女優の偏見じゃないキャラクターになったりする。
さらにここから取材すると、
大変造詣の深いキャラクターになっていくだろう。
組み合わせは色々考えられる。
考え飽きたら、
また別の職業100を書き出してみたまえ。
世の中には星の数ほど職業はある。
それを利用しないのは勿体ない。
2022年12月15日
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