2022年12月18日

【薙刀式】左右分割とテント

かみだいさんのkeyballの大胆なテント角を見て、
昔テントを研究してダメだった話をまとめておく。


ちなみにタブレットスタンド二つを使って、
80〜45°あたりのテントを試してみたが、
ハの字の調整が難しいなと感じた。
あと親指は斜め親指キーと異なる動き方をするっぽい。
80°くらいで、
側面に親指キーがついてるといいかも。

あと気になったのは人差し指伸ばしキー。
全然届かなくなってびっくりする。
TYとか、コンベックスじゃなかったら、
中央部分をさわれない気がした。
机に手をつけてるときは、
手首を支点にして伸ばしてるんだなとわかる。

人差し指伸ばしを使わない配列があるなら、
あるかも知れないな。


大昔、テントに凝ったことがある。

まだ自作キーボードに手を出す前、
HHKBのキーキャップを付け替えて、
真ん中に高いキー(R1)から順に並べて、
擬似的なテントを試したことがあった。
天面の角度が合わないんだけど、
逆づけしたりするとたしかいい曲面の解があったはず。

でもそうすると左手の捻りが余計ひどくなってやめた。
ロウスタッガードはテントしないほうがいいでしょ。

逆テントも凝ったことがある。
小指が近くなって労力が減り、
肘が開いてよかったのだが、
やはりロウスタッガードHHKBじゃね。

この辺で自作キーボードの流れを検知したので、
左右分割格子配列MiniAxeに乗り換えて、
テントやチルトをたくさんためした。
(ゴム足を貼ったり剥がしたりで、
ボトムプレートは粘着剤がいっぱいついたまま…)

たしかにテントは悪くないのだが、
「親指キーが一番高くなる」ことに違和感を覚えた。
4指はテントして、
親指は低くなるべきでは?と思って、
3Dキーキャップはそのような設計をしてたんだよね。

パームレストもかなり木工したなあ。
水平で高さ違いをめちゃくちゃ作ったけど納得いかず、
台形の断面になるように削り出したり、
右手でいうと天面の右前だけが下がってるようなパームレストも、
削り出しでつくったり、
それをアームレストにして机のめっちゃ奥にキーボードを置くとか、
あらゆることを試した気がする。

とくに、
斜めのパームレストがテントに合うかと思ったのだが、
腕が転がり落ちるような感覚があって、
全然不安定だった。
斜めの坂に立っている感覚になったんだよね。
斜めの面かつ坂の下に受け止める形がないと安心しねえな、
と思ったのだが、削り出しを綺麗にやる自信がなくてあきらめた。

で、腕や手は水平に置いた方が、
「今私は安定した面の上にいる」
という感覚になって落ち着く、
というのが現在の僕の感覚なんだよね。

フットレストの斜めに足を置くやつも僕は嫌い。
水平に足を置くなら許す。そんな感じ。



で、3Dキーボードならすべて解決するのでは?
と思ったのだが、chocスイッチが微妙で放置してて、
オールコンベックスで指の軌道を最小化したほうが、
心地いいぞと気付き、
バビロン姿勢なら手首固定する必要がないぞ、
にたどりつき、
ここでテントすれば?と思ったのだが、
テントしても「不安定」を先に感じて、
あまり速い打鍵が出来なかった。

テントするとハの字をどれくらいにするか、
いつも訳がわからない。
○指にはちょうどいい角度と、○指にはちょうどいい角度が、
違う気がする。
これは平面PCBの限界だなと思ったので、
やはり3Dか、などとバビロンの上で二周目を考える…


そういえば、
テントしたキーボードでの打鍵動画をあまり見ない。
ほらこんなに楽ですよーというデモは見るけど、
それを使ってガチで文章で書いてるやつがない。

テントって遅くなるのでは?
というのが僕の仮説。
遅くなる代わりに楽になる仕掛けなのでは?
と僕は考えている。

つまり、速く書きたいこととは、
一定の楽な姿勢からはみ出すことで速くなるのでは?
ということ。
じゃあ速く書くことそのものが、
疲れを溜める行為なのでは?
などと最近は考えていて、
じゃあその負荷分散のために、
自由に寝返りを打てるのがいいのでは?
が、現在地点。

keyballのテントは、
確実にトラックボールが楽そうだけど、
端っこのキーや、その連接も楽になるのかなあ。
コラムスタッガードだとまた違うのかなあ。
などと考えて、
そういえばキーボードイベントでテント派全然いなかったなあと。

現在遊舎では、Luluがテント状態とパームレストで触れるのだが、
それもピンと来なかった。
親指上がるし、端のキー打ちにくい、
という違和感は拭えない…


エルゴノミクス、ぜんぜんわからん。

なので僕は答えは寝返りじゃね?って思っている。
posted by おおおかとしひこ at 11:51| Comment(6) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
考察ありがとうございます。
またAkko Jerry Whiteルブ付きもしっかりきています。ありがとうございました。

テントについてはおっしゃる通り、keyballのトラックボールが格段に使いやすくなります。60度に傾けたEX ERGOと同レベルにねるのでこれを試すともう元には戻れません...。

そして寝返りについても同意です。筋肉を固定し続けるのは負荷が高いため避けるべきだと思いました。そこから発展して、キーキャップが水平だと「前腕を内側に捻ったまま固定」になるので、前腕の寝返りが打てない状態←これをテントで解決しています。

また親指の打ち方ですが、個人的な今の私の理想は「(腕と)手首の回転を利用して打つ」です。(高速で親指だけを動かすのは厳しいと感じたため)親指は内在筋のみで動き続けるようにできてないのかなと考えました。

というわけで今は人差し指(と中指あたり)を軸に手首の回転を利用しつつ打鍵しています。指を高速で動かすより、手首の回転のほうが速いし楽に感じます←超高速になれば、手首だけでなく腕の回転も自動的に加わります。ギターやベースの指弾きに高いです。

撫で撃ちは手首(の縦の動き)を固定しないほうが速く打てるが、親指は手首の回転を固定しないほうが速く打てます。テントなしの平面は常に親指に制限をかけてる状態に感じます。

とはいえ、まだまだ仮説です。おっしゃる通りアームレスト等の問題がありますので、これからもう少し試行錯誤を重ねてみます。よろしくお願いいたします。
Posted by かみだい at 2022年12月18日 14:21
>かみだいさん

手首の回転で打つのと、動かさずに打つのは、
どの筋肉をどのくらい使うんでしょうかね。
解剖学に詳しくなりたい…
でも手と腕と肩の筋肉ってものすごく複雑で、
特定の筋肉を動かして特定の動作をするわけではなく、
複合を複合で使うみたいなんですよ。
同じ動作だとしても、神経?が使う筋肉を勝手に振り分けて、
負荷分散してるような感じ。

で、手首の回転を使いすぎるのもなあ、
などと考えていて、
フリーにできる要素がなるべく多い方が良い、
という所に今います。
とはいえ肘を胴体につける姿勢は、
何時間もやれるものではないので、
時々机の上にキーボードを移動させたりしてます。

左右が折り畳めるモバイルで、
開くとテントになる(270°くらい開く)キーボードを妄想したことがありますが、
テントだけだとダメかもと思って没にしたなあ…

なのでテントのその先はとても興味があるんですよね。
ホンマに行けるの?って感じ。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年12月18日 15:34
確かに筋肉は無意識に動くのでよく分からない部分が多いですよね。

今の所、現状では親指は
@ゆっくり打つ: 内在筋メイン
A早く打つ: 腕の筋肉メイン
という感じです。@とAの間はグラデーションになっていて。自然に少しずつ切り替わります(内在筋が「それ以上速く稼働しない」いう限界に近づくに連れて)。

たとえば薬指で「P」を打つときに手首の回転を使う場合、手首を元に戻すだけでホームポジションに戻ります。なので指の関節を曲げる必要がほとんどない。(これが指の動きだけなら指を戻さないといけない)。理屈的には、打鍵速度が限界突破して1.5倍から2,3倍も可能かなという気がします。

「親指は横についている」と書かれていて私もそう思っていたのですが、今改めて考えると「腕を下ろした状態では親指は前方についている」「腕を90度に曲げた状態では親指は上についている」これが自然な位置関係な気がします。「テントなし0度、テントあり90度」というのはキーボード目線の見方で、これを人間目線で見るとそれぞれ「テントなし-90度、テントあり0度」になると思います。
机が平面だから-90度を0度だと考えてしまっています。

もちろん慣れや好みは人それぞれですすが、私は体の自然な状態をデフォルトポジションにしたいという思いが強いので、テント60度でもう少し試行錯誤を続けてみたいと思います。薙刀式がようやくストレスなく無意識で打てるようになってきました。もう少し確立したら手元動画も撮ってみたいです。
Posted by かみだい at 2022年12月18日 18:10
>かみだいさん

水平置きDSAが一番美しいと思いつつ、
バビロンとオールコンベックスが最良解か?
は確信がないので、これもしばらくテストします、
としか言えないんですよね。
テントもコンベックスキーキャップにしたら感覚が変わるかも。

今無意識に構えてみたら、
小さく前にならえの手のひらが60°くらいのところに来たので、
この高さでそういう角度で使えるキーボードがあればいいのかなあ…
Posted by おおおかとしひこ at 2022年12月18日 18:15
テントでオールコンベックスはお財布に余裕が出たら買って試してみたいと思ってます。黒色が理想ではありますが...。

そうですよね60度くらいになりますよね。世の中の縦型マウスもその角度付近になってることが多い気がします。

今はテント状態で使えるアームレストを探してます(最悪自作するかもしれません)。
Posted by かみだい at 2022年12月18日 18:21
>かみだいさん

黒がdmm.makeの素材ではそんなにいいのがないんですよね。
初代薙刀式キーキャップは今でもナイロン黒に対応してますが、
球の手触りにはナイロンは粒度が足りなくて…

透明レジンを染めるとどうなるんだろ。
うまくいくとブラックスモークができるのでは…(染色沼)
Posted by おおおかとしひこ at 2022年12月18日 18:43
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