ミルフィーユpearlio
(トップハウジングに、
0.5mmシリコンとダクトテープを二層貼りして、
戻りを静音化したもの)はかなりいいが、
ダクトテープの工作難易度がとても高い。
http://oookaworks.seesaa.net/article/494867559.html
これを、
より簡単なサージカルテープにしてみたらとても良かったので。
用意するサージカルテープは、
医療用と書いてある、
キャンドゥで入手したもの。
和紙の繊維的なものに、
粘着剤がついてるものだと思われる。
マスキングテープとの違いは、
おそらく和紙の密度だろう。
きっちりテープがマスキングできるか、
仮止めできる程度でよくて、柔らかいほうがよい、
と考えるかの違いじゃないかと思う。
用途はもともと包帯の仮止めとかだろうし、
皮膚についても伸び縮みするほうがいいだろうし。
マスキングテープより柔らかい分、
静音性は高いと感じる。
やり方は、
ダクトテープの代わりに、
1mm幅×2.5mm長さに切って貼るだけ。
ダクトテープはガムの粘着物の量も多いし、
中に糸があるから正確にまっすぐ切ることが困難だけど、
これならかなり正確に切れる。
べたべた貼りついて着床が難しいダクトテープに比べ、
サージカルテープはそれほど粘着力も強くないので、
わりと作業が簡単で精密に行える。
ダクトテープの問題は、
貼り付けた後に変形しやすいことがわかってきた。
つまり、打鍵しているうちに、
分厚い粘着物でダクトテープが横滑りすることがある、
ということだ。
側面に斜めにずれてステムが引っかかるケースや、
粘着物がはみ出して、
それにステムがペタペタくっつく、というケースもあった。
このぶれは使えば使うほど大きくなってくるように思う。
このサージカルテープだと、
貼った瞬間はまだカサカサするが、
打っているうちにちょうど良く変形してくるのか、
それもなくなっていく。
30分打鍵してればもうなじむことだろう。
慣らし運転が必要、とだけ認識してればいいと思う。
ちなみに、
このカサカサ感を感じるのって、
「トップハウジングから離れる
↓
底打ちする
↓
戻り、トップハウジングに接触」
という3つの段階のうち、最後が一番気になることが多い。
それは、横の側面でこすれているというよりは、
ステムがテープに着地したときの、
ふわっと感をノイズとして感じているようだ。
しかも高速打鍵では、
どうもこの順番記憶があいまいになり、
打った瞬間にそのカサカサを感じていたり、
ステムが離れた瞬間に感じていた、
というような記憶に書き換えられがち。
高速打鍵ではそういう混同が起きやすいのかもしれない。
詳しく調べると、戻りの瞬間のものがその感覚だというのに。
人間の記憶の順番が異なると、
デジャヴュが起こるとされる。
(今はじめてヴュって実戦で打ったぜ!)
それに近いことが高速打鍵で起こるようだ。
あれ? 今なんでカサカサ感を感じたんだ?
とゆっくりやってみることで、
底打ちでも最初でもなく、
戻りの瞬間が犯人だというのに、
異なるものを犯人だと勘違いしていることはよくあった。
で、慣らし運転をしていると、
そのカサカサ感が消えていくので、
和紙の繊維がつぶれて平らになってゆき、
変形自体をしなくなっていくんだな、
という感じ。
あとはバネルブや、
バネのステムへの押し込みが甘かったり、
キーキャップとステムのかみ合いが甘いと、
カサカサ感を増すことがある。
とくにpearlioは摩擦が異常に少ないウムピエステムなので、
キーキャップとの摩擦で止まる仕組みが弱くなりがち。
これもキーキャップ側にサージカルテープを貼って押し込み、
今のところ安定している。
モノにもよるけど、ステムの底面積よりやや大きな、
6mm角程度に切って底に貼り付け、
ステムで押し込むといいっぽい。
今のところ、
これがエンドゲームスイッチか。
pearlioの滑らかな打鍵感を、
一切損なうことがなく、
軽くできる改造法ということで。
2022年12月21日
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