2022年12月21日

【自キ】サージカルテープのミルフィーユに変えた

ミルフィーユpearlio
(トップハウジングに、
0.5mmシリコンとダクトテープを二層貼りして、
戻りを静音化したもの)はかなりいいが、
ダクトテープの工作難易度がとても高い。
http://oookaworks.seesaa.net/article/494867559.html

これを、
より簡単なサージカルテープにしてみたらとても良かったので。


用意するサージカルテープは、
医療用と書いてある、
キャンドゥで入手したもの。

和紙の繊維的なものに、
粘着剤がついてるものだと思われる。
マスキングテープとの違いは、
おそらく和紙の密度だろう。

きっちりテープがマスキングできるか、
仮止めできる程度でよくて、柔らかいほうがよい、
と考えるかの違いじゃないかと思う。
用途はもともと包帯の仮止めとかだろうし、
皮膚についても伸び縮みするほうがいいだろうし。

マスキングテープより柔らかい分、
静音性は高いと感じる。


やり方は、
ダクトテープの代わりに、
1mm幅×2.5mm長さに切って貼るだけ。

ダクトテープはガムの粘着物の量も多いし、
中に糸があるから正確にまっすぐ切ることが困難だけど、
これならかなり正確に切れる。
べたべた貼りついて着床が難しいダクトテープに比べ、
サージカルテープはそれほど粘着力も強くないので、
わりと作業が簡単で精密に行える。

ダクトテープの問題は、
貼り付けた後に変形しやすいことがわかってきた。

つまり、打鍵しているうちに、
分厚い粘着物でダクトテープが横滑りすることがある、
ということだ。

側面に斜めにずれてステムが引っかかるケースや、
粘着物がはみ出して、
それにステムがペタペタくっつく、というケースもあった。
このぶれは使えば使うほど大きくなってくるように思う。


このサージカルテープだと、
貼った瞬間はまだカサカサするが、
打っているうちにちょうど良く変形してくるのか、
それもなくなっていく。
30分打鍵してればもうなじむことだろう。
慣らし運転が必要、とだけ認識してればいいと思う。



ちなみに、
このカサカサ感を感じるのって、
「トップハウジングから離れる

底打ちする

戻り、トップハウジングに接触」
という3つの段階のうち、最後が一番気になることが多い。

それは、横の側面でこすれているというよりは、
ステムがテープに着地したときの、
ふわっと感をノイズとして感じているようだ。

しかも高速打鍵では、
どうもこの順番記憶があいまいになり、
打った瞬間にそのカサカサを感じていたり、
ステムが離れた瞬間に感じていた、
というような記憶に書き換えられがち。

高速打鍵ではそういう混同が起きやすいのかもしれない。
詳しく調べると、戻りの瞬間のものがその感覚だというのに。

人間の記憶の順番が異なると、
デジャヴュが起こるとされる。
(今はじめてヴュって実戦で打ったぜ!)
それに近いことが高速打鍵で起こるようだ。

あれ? 今なんでカサカサ感を感じたんだ?
とゆっくりやってみることで、
底打ちでも最初でもなく、
戻りの瞬間が犯人だというのに、
異なるものを犯人だと勘違いしていることはよくあった。

で、慣らし運転をしていると、
そのカサカサ感が消えていくので、
和紙の繊維がつぶれて平らになってゆき、
変形自体をしなくなっていくんだな、
という感じ。


あとはバネルブや、
バネのステムへの押し込みが甘かったり、
キーキャップとステムのかみ合いが甘いと、
カサカサ感を増すことがある。

とくにpearlioは摩擦が異常に少ないウムピエステムなので、
キーキャップとの摩擦で止まる仕組みが弱くなりがち。
これもキーキャップ側にサージカルテープを貼って押し込み、
今のところ安定している。
モノにもよるけど、ステムの底面積よりやや大きな、
6mm角程度に切って底に貼り付け、
ステムで押し込むといいっぽい。



今のところ、
これがエンドゲームスイッチか。
pearlioの滑らかな打鍵感を、
一切損なうことがなく、
軽くできる改造法ということで。
posted by おおおかとしひこ at 15:37| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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