そっかーテントかーでも手首の置き場所がなあー、
なんて思ってたら、そういえば昔逆テントしたなあ、
と思い出してちょっとやってみた。
案外…逆テント、あるかも。
テントの欠点は、
親指部が高く上がることだ。
そもそも親指は4指より下についてるわけで、
だから3Dキーキャップでは、
親指を4指より下にして工夫する。
なので、テントすると親指が上がるのが、
どうにも解せなかった。
親指クラスタだけ別角度についてるなら、
テントはありだけど、
平面PCBのテントってどうよ、
と考えている。
keyballのテントはトラックボールはすごい良さそうなんだけど、
親指キーで困りそうだなと思っている。
斜め親指キーでも角度的に限界がありそうだし。
だとすると親指キーだけ別角度PCBを継ぎ足すか…
で、
昔逆テントを試してたことを思い出した。
小指側を高くして人差し指側を低くすると、
親指が下がるよね。
その時はピンと来なくてすぐやめた
(誰もやってないから不安だったのもある)が、
今やってみたら面白い発見をしたのだ。
腕が内旋されるぞと。
僕の痛めている腕の筋のせいか、
放っておくと腕を外旋する方に力がかかる。
つまり内旋する方に傷んでいるから、
外旋しがちなのだと思う。
だからテントが楽なんじゃないかと思ったが、
実態は逆だった。
内旋して指を動かすと、
なんだか凝ってた部分が解放されて、
首や肩に血が巡るんだよね。
外旋して指を動かしてもこの巡る感覚はないっぽい。
つまり、傷んだ腕をより外旋させて使うのは、
痛みから逃げる方向で、
より内旋させて使うのは、
積極的にほぐす方向になるのでは?
と感じたわけだ。
打ってる端から首や肩が楽になっていくのが、
不思議なマッサージを受けている感じ。
つまり、姿勢とは静的なものではなく、
指を動かす動的な運動で考えないといけないんだな。
逆テントには二つやり方がある。
1. 左右分割キーボードの外側に足をかませて逆テント
2. 手を内旋させるような坂のついたパームレストを使う
1.は厚み違いの木材を持ってるので、
それで下駄を履かせてテストできる。
2.はとりあえず紙粘土をこねて、いろんなものを作ってみた。
大きさ、高さ違い、凹凸違いな感じ。
ビジュアルは完全に餅だな。
これでさらに進むなら、
木材削り出しか、3Dプリントか、材料集めて工作か、
の三択があると思う。
なお実験は机の上での打鍵にしてみた。
バビロン上での結果ものちに記す。
この逆テントの目的は、
母指球と小指球を平行にさせること
(結果、腕や肩が内旋され、
いつもと違う体勢で肩や首が解れること)
にある。
母指球は手のひら親指側と前腕の境目、
小指球は手のひら小指側と前腕の境目、
と考えると良い。
人間の手は、机に自然につけると、
母指球が浮き、小指球だけが机につく。
自然な手は外旋気味だ。
これが不幸のはじまりで、
より外旋せよがテント方向、
逆に内旋すれば?が逆テント方向。
母指球と小指球が平行になり、
真の手のひら水平が、とりあえずの目的だ。
で、
1.のキーボードを逆テントする作戦だと、
最初は手のひらもV字を意識して、
母指球と小指球が平行になり、目的を果たすんだけど、
オールコンベックスキーキャップなので、
真上を叩かなくて良くない?と無意識が気づき、
いつもの小指球だけがついた状態に手がサボり、
斜めからコンベックスキーキャップを打ってしまう、
という不具合が出た。
2.で良かったのは、小三角、凹型のタイプ。
大三角はデカ過ぎて高過ぎた。
コンベックス型だと、手のひらの曲面と相性が悪かった。
なので、手のひらの小指側だけを乗せられる、
凹型タイプがいいみたい。
これの上だと、
小指球が浮き、母指球に水平に平行になる。
母指球は机についているわけではないので、
親指の自由度は確保されたままだ。
さらに面白いのは、
キーキャップに対して、指が正面から入るようになることだ。
ふつうに手首をつけて打つと、
指の入射角は、外から内の斜めになる。
キーボードを打つ手を背面側(数字段側)から見ると明らかだが、
鉛直軸に対して横に傾いているんだよね。
だから小指の力が発揮されない角度になるわけ。
(3Dキーキャップでは、この角度に合うようなテント角を作っていた)
だけど手のひらの角度ごと変わるので、
水平キーボードに対して、
指が鉛直方向(気味)に打てるようになる。
だから、薬指小指の弱い指が打ちやすいと感じた。
これはひとつの発見だと思う。
さて、
逆テントで打ち続けると、
動的なマッサージが体の内部で起こっている感覚になる。
長時間やると、これが悪影響を及ぼすかも知れない。
逆方向に捻られるからね。
とはいえ、マッサージ的な頻度で、
手首を内旋して打つのはかなり有効であることまではわかった。
外から揉んだりほぐしたりでは不可能な、
内部からのほぐしになるところがすごい。
肘は曲げるよりも伸ばしたほうが良いみたい。
今後長期的にやってみて、影響を測定したい。
なお、バビロン上ではパームレストなしでやっているため、
木材片によるキーボード自体のテント、逆テントを試す。
結果は、手首をひねらずに、
指がオールコンベックスの最短斜め部分を叩くだけになってしまい、
前腕回旋せずに打ててしまうので、
効果はないも同然かな。
さて、紙粘土で作ったはいいが、
冷たいし粉吹くしどうしよう。
コーティングしてしばらく様子見かな。
木材をこの形に2個削り出すのはかなり大変だろうし、
軽いと滑っていきそうだしなあ。
2022年12月20日
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筋肉の歪みや痛みは個人差があるので、逆テントが良い人も居るのかもしれません。
ちなみに、keyballのテントですが、親指キーは困ることは今のところなくむしろ打ちやすくなっています。これは打ち方の問題で、親指の側面で叩き打ちしているからだと思います。エレキベースのチョッパー奏法の親指に近い動きです。(ものを掴むタイプのら指の動きではなく、手首を回すタイプの動きなので動作がかなり違うと思われます。ここも好みと慣れと相性によるので、どちらが良いとは一概に言えないのかなと思います。)
この辺は人それぞれと言いながら、
骨や筋肉のつき方は一緒だから共通点もあるかもなあ、
なんて思いながら、
誰もやってないし面白そう、
ぐらいでやってみてる感じですね。
筋肉に効果が出るのは三日後説(筋肉痛は2〜3日遅れる的な)があるので、
しばらくテストしてみます。
親指は色々な打ち方があると思うので、
これまた難しい…
ただこれは整体師さんにも聞きましたが、人はバランスボールに乗ってる状態が良いと言われているようです。なので「特定の姿勢でずっと居るのが正解」ということはなく、いつでも別の姿勢に変えられる余地がある方が理想的かなと思います。
猫とかを見ててもそう思いますねえ。
布団で寝てても同じ姿勢なら床ずれが出来るわけだし、
パームレストが本当に正解なのか、
そこまで議論されていないかなあと。
自作キーボーダーが毎日キーボードを変えるのは、
気分もあるけど無意識に一日単位での寝返りを打ってるのでは、
と想像してます。
逆テントにしてわかったことは、
姿勢維持の筋肉と、タイプに使う筋肉が別なことかな。
疲労という言葉で両者が一緒になってしまっているような。
逆に体を動かすための筋肉は、上半身の前面と下半身の後面についています。腹筋、胸筋、上腕二頭筋、腓腹筋、大腿二頭筋、大殿筋。
上半身と下半身で筋肉の役割が前後が逆転するのが面白いなと思いました。そして姿勢を維持するための筋肉は、(体を動かす筋肉と比べて)ほとんど動かすことができないかわりに耐久力があります。どちらも前後のバランスが大切なので、前だけ / 後ろだけ鍛えすぎると姿勢が崩れます。
また疲労感や痛みは、筋肉の張り(凝り)によって感じるようになると思います。その原因はその部位の血行不良です。
これらのことがわかると打鍵の基本姿勢やストレッチの仕方などの理想の状態というのが結構決まってくるのかなと思っています。
※筋肉の名前はうろ覚えなのでググりました。
今自分が凝ってるなあと思うところは、
そうしたメジャー筋肉なのか、
それとも深層筋肉なのか、
触ってもわからないところが難しいですね。
整体に通えば教えてくれるかなあ。
最近太ももが凝ってることを自覚したんですが、
前面以外にも側面に別の筋があり、
それなりに複雑な構造であることが、
凝りを辿ることで理解できる感じ。
腕や手の筋肉の解剖図を見るとめちゃくちゃ複雑なので、
何がどう作用してて、どう改良すればいいのか途方に暮れますね。
凝りについてひとつ興味深いのは「痛みを伴わない凝りもある」という点です。自分では痛みを感じないが実はガチガチに凝っている、という人がいるようで、一見痛くないなら問題ないと思いがちですが、実際には良くない状態を放置しているわけで、末期になるまで自覚症状がなく危険です。私も身体が改善し始めた頃に「疲れを感じやすくなるよ」と言われました。「改善したのに疲れるの?」と思いましたが、早めに疲れを感じられるため、休息やケアをタイミングよく取れるメリットは大きいです。
大岡さんの場合は、どうなのかは分からないのですが、「触ってみる」「左右さを比べてみる」「腕を3日間ほど酷使する前と後で比べてみる」「友人や家族の腕と比べてみる」などである程度自己診断可能かなと思います。通常、どれだけ設備をエルゴノミクスにしても「座っている状態が長い「キーボードを長時間連続使用している」などでは確実に疲労は溜まっていくので、30分に一度、1時間に一度休息やストレッチを挟み、1日のデスクワーク時間も5時間程度に抑えるなどが大切なようです。
前腕の内旋に関しては、あくまでも今の私の理解では、「内旋を長時間維持」「外旋を長時間維持」のどちらも負担が大きいのかなと思っています。これらと比較すると「内旋も外旋もしていない状態を維持」は負担は小さいと思います(ただ指を使うことによる疲労は溜まるので、前腕のストレッチは必要かなと思います)。また、筋肉を引っ張った状態でさらに負荷をかけるのは疲労が溜まりやすいような実感があります。「前腕を内旋したまま指を動かし続ける」が危険なのはこれかなと思います。
ただ、私も分かっていないことだらけですので、もっと勉強をしないといけないと思っています。
で、外旋させる仕組みとしてのテントはあっても、
内旋させる仕組みの逆テントはないぞ、
と思ってそこを掘ってる段階ですね。
内旋し続けるのもよくないだろうから、
あくまで寝返りアイテムとして考えています。
左右分割は、ひらく、とじる、ハの字、逆ハの字は可能でも、
テント逆テントはできないので、
そういうパームレストアイテムかなと。
(チルト逆チルトは机の手前からの距離と肘の位置である程度コントロールできそう)
「完全に力の入っていない自然体姿勢」が、
最も負荷をかけない、かどうかは不明ですよね。
適宜負荷のかかった偏った姿勢をとり、
適宜変えていくほうが全体が疲れない、
かもしれないので。
そうですよね。ここがポイントかなと思います。結果的に、血行不良にならないなら疲労や凝り問題も解消できるのかと思います。
一般的にはキーボードから手を離しストレッチや運動を行うことで歪みや凝りの解消をはかるのが推奨されている気がしますが、打鍵しながらストレッチもできるなら長時間打鍵もより可能になるので面白い試みかもしれません。ただ、(危険かもしれないので)なるべく慎重に試行錯誤していただけたらと思います。
とはいえそのストレッチも、
大きくて表面的な筋肉は伸ばせるけど、
実際に使ってる深層筋を伸ばすのは難しく、
結果ずっと凝ってる、みたいになるんですよねえ。
なので、動きながらストレッチできるのが理想かなあ、
と自分の体でいつも人体実験をしてる感じですね。
分かります。。私もふくらはぎがそういうレベルです。整体師さんに見てもらってますが、本当にこれは少しずつ伸ばしていくしかないような感じっぽいですね。
なるほど、魔法のツボみたいなのがあるといいんだけどなあ。
山内流でYouTube検索すると、
山内さんという人のASL療法という変わったストレッチが出てきます。
うまくハマるのがあれば。
(僕は一通り試して、そこにないココが凝ってるんだな、
と自覚できるようになった程度)