2022年12月23日

【薙刀式】v15(仮最終候補)

(追記 薙刀式はv15fix版になりました。
ちなみにこの記事の仮最終候補の正式昇格です。くわしくは
http://oookaworks.seesaa.net/article/456099128.html
をご覧ください)

逆テントとか打鍵感改造とかやってるってことは、
もうほぼ論理配列に関してはフィックスしたような気がしている。
まだ決定を出さないのは、何か思いつくかも、
とバッファを見ているから。

何か思いつくからには、何かしらの不満が必要なのだが、
今のところ薬指小指がもつれるワードがいくつかあるまま、
特段不満がなくなり始めている状態。


編集モードもさらに洗練されて、
ここも不満がなくなった。
小説・脚本マクロはさらによくなって、
こないだ書いたやつで大活躍したのでこれも確定的。

ということで配列図と定義ファイルをあげておく。


【薙刀式v15fix版(仮最終候補)】
カタカナがv14から動いた部分。15B1と呼ばれたバージョン。

【単打】
ヴきてし← →削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなんられ

【シフト】
 ぬりネ< >さよえゆ
せめにまち やのもツフ
  を、み お。ムワ

外来音は、
ヴ+半濁音+あいえおゆでヴァ行。
ツァ行はウァ行と被るので廃止、ただツァのみ被らないので生かし。

外来音はまだ迷ってて、
ヴァ行をワ行濁音と見て、
ワ+濁音+あいうえおゆ
でヴも含めて定義する手もある。
そうするとQを小だけに出来てスッキリする。
ただこうすると一番ヴ(L.の最適化必要)で使いそうな、
「イヴ」の運指がなんかなあ、って感じ。
ただヴはほとんど使わないから、
どっちでもいいんだけどなあ…って段階。


ひろげる、ぜひ、ぶらぶら、
当たりが苦手運指になるが、
それはその他の便利さとのトレードオフ、
という判断が現段階かな。
これが最後の不満の種になる可能性もなくもないが、
原理的に無理なんじゃないかと思っている。
すべての言葉が打ちやすくなる訳ではない、
というリリース感も重要かも知れない。


とりあえずDvorakJ定義ファイル貼っておきます。

薙刀式v15fix版仮最終候補.txt


固有名詞モードは2面を使い分けるのが大変だったので、
1面に戻した。ER、UIに統一。


編集モードは説明が難しいが、
一応以下に書いておく。
縦書き前提で。

【1面右】DFを押しながら。

ホーム   文末まで消去 再変換     一文字後を削除  入力キャンセル
確定エンド 一文字前へ  一文字前を選択 七文字前まで選択 カタカナ変換
エンド   一文字後へ  一文字後を選択 七文字後まで選択 ひらがな変換

Oの一文字後を削除はDelのこと。
Pの入力キャンセルは、入力中どの状態でも未入力状態に戻す。
(Esc×3)
Hの確定エンドは、変換後よければ確定して、
書いてる途中の最新部へ戻る(おおむねエンドで戻れる)。
七文字選択は、七文字移動の代わりにも使う。
一文字選択は、文節伸縮にも使う。

文字方向移動(JM)→文字選択(K,)→再変換(I)→確定エンド(H)で、
一連の動作になる。


【2面右】CVを押しながら。

ホーム選択 カット    アンドゥ    リドゥ      ペースト
コピー   五行前へ移動 一行前まで選択 五行前まで選択  二十行前まで選択
エンド選択 五行後へ移動 一行後まで選択 五行後まで選択  二十行後まで選択

一行移動はTYを使う前提。
行方向の大移動は二十行選択を移動の代わりに使う。
選択したあとの切り貼り用の面。



【1面左】JKを押しながら。

最新部へ移動 《》    (未定義)   保存        ・(未確定)
……     ()     ?      「」        『』
ーー     【】     !      確定次の文字    /

記号類はすべて確定入り。
文章を打って変換後確定する代わりに、記号+確定で、
次へ進むイメージ。

カッコ類はすべて「ヒラキ、トジ、確定、一文字戻る」を採用。
カッコの中を書き終えたら、Vの「確定次の文字」で、
確定しながら閉じカッコの外へ出れる。

Aの……は三点リーダ二文字ペア。出版用。
Zのーーはダッシュ記号二文字ペア。出版用。

Qの最新部へ移動は、Ctrl+End。ファイル末尾へ。
・のみ例外的に未確定。
外国人人名などを一気に打ち、カタカナ変換することを想定している。

Eの未定義部は「ディ」と指がかぶるため。


【2面左】M,を押しながら。

前のト書きと結合 +|《》 ト書き改行 三文字字下げ ○     
前のセリフと結合 +()  セリフ改行 +「」    +『』
XXX      +【】  確定次行  確定次行「」 次行へ

この面は、
カギカッコ類のマクロ集と、
小説と脚本用のマクロ集。

+のついたカッコ類は1面のカッコ類と対応。
選択した範囲にカッコをつけるマクロ。
Wの1面の《》は、
前にある漢字にカッコ内のふりがなを打つ、
青空文庫記法のふりがな記号だが、
2面では選択範囲があるとき、|選択範囲《》
のようになり、選択範囲に《》内のふりがなを振れるようになっている。


小説マクロ: CVB
セリフを「」で書いているとき、
セリフの中を書き終えて、
Vで確定して次行に改行して「」を打つ。
Bで確定して次行に移動。
(地の文の空白ひとつを打つか打たないかは、その後に自分で決める)
また、記号終わりの場合、確定を押した場合、
Bで確定なしで次行へ移動。


脚本マクロ: EQ、DA

まずシーン先頭記号○、ト書き用三文字字下げ、時間経過記号×××がTRZに。

Eは、普通のエディタだと三文字字下げしたあとに、
ト書きを行を跨いで書くと次の行を三文字字下げしてくれないので、
「先頭で改行記号を入れ、三文字空白を入れ、次行へ移動」
するマクロ。

|をキャレットとすると、

   あああああああ
ああああ|あああああ
ああああああ

が、
   あああああああ
   あああああああ
|あああああああああ

になる。連打すると、次々に三文字字下げレイアウトをつくれる。

Qはその逆。いまある三文字字下げ行を前の行にくっつける。

   あああああああ
   あああ
  |いいいいううう

が、
   あああああああ
   あああいいいい
|ううう

になるということ。ここでEを押せばさらに三文字字下げに整形可能。

これは、最初に書いてる時に、ではなく、
挿入削除の編集をした時に、
三文字字下げにきれいに整形しなおすときに便利だ。

DAはそれの一文字字下げ(セリフ行)版。





これだけ使っても大した問題が出ていないため、
これで確定だろうか。
勿論悪化した運指もあるが、
良化した運指の得を取るべきかな。
そのバランスは今がいい感じがする。
posted by おおおかとしひこ at 09:46| Comment(4) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ずっと気になっていたのですが、「編集モード」は日本語入力中(IMF-かな)しか使えないという実装が公式ですよね? 今karabinerの実装で薙刀式を使っていますが、そのようになってます。

現状、英字入力中は「編集モード」が使えないので、記号が入力するために日本語入力にまず切り替えないといけないです。
Posted by かみだい at 2022年12月31日 07:51
>かみだいさん

一応僕の配布してるDvorakJ用の定義ファイルでは、
英語用のファイルもあって、
qwerty+薙刀式編集モード(同じもの)を入れてあります。
英字モードで使えないやつもありますが、
カーソル移動(1行移動はできないが)、
ホームエンド、Del、エンターあたりはよく使いますかね。

半角記号類は、?!/くらいしか使わないかなあ。
あまり英語を打たないので、
使うときは大体自作キーボードにほうりこんだ記号マップを使ってますね。
Posted by おおおかとしひこ at 2022年12月31日 11:25
ありがとうございます。ではkarabinerでカスタマイズできるか一度試してみます。
私も記号のキーマップの方も使ってます。普通に入力、Shift押しながら入力、ショートカットとして使用などを導線も含めて配置するのはむずかしいですね。IMFオンオフで記号の中身も変わりますし。
Posted by かみだい at 2022年12月31日 14:18
>かみだいさん

>karabinerで
たしか「DFを押しながらなにか」みたいなのには対応してなかったような…
出来るなら実装は簡単でしょうが。

>IMFオンオフで記号の中身も変わりますし。
/と・の問題とか、\(バックスラッシュ。フォントによっては\)と\の問題とか、IME次第なのも厄介なところです。
僕はデフォルトで使った時に、
面倒だなと思ったのを編集モードに入れてるつもりです。
(英語関係はプログラミング優先なので別マップ)
Posted by おおおかとしひこ at 2022年12月31日 16:00
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック