ストーリーは頭から見るものであるが、
別に作る順番はそうであるとは限らない。
将棋の名人は詰みの形から逆算で指すわけだし、
逆からストーリーをつくったってよい。
行動からストーリーをつくるやりかた。
行動がストーリーの根幹である。
ある行動をするから、結果が出るわけだ。
そしてその行動と結果がテーマになる。
走った結果間に合った話ならば、
「急ぐときは無茶しろ」ということになる。
「黙ってみているだけなら、走るべきだ」
というテーマになるかもしれない。
それはその他の設定次第だ。
で、結果と行動があったときに、
事件をそれから逆算してつくるわけだ。
「走る」話ならば、
「急病人がいる」でもいいし、
「電車が止まっているから、届け物を走って届ける」
でもいいし、
「親友の命がかかっていて、友情を示すために走る」でもいいわけだ。
行動を起こして、結果が出るようならば、
どんな事件を創作してもよいのだ。
一見、問題や事件を考えて、
それを解くような形でストーリーというのはつくられるような気がするが、
実際のところ、
テーマや行動などが決まっていて、
行動とその連鎖の末にこのような結果になると、
うまく落ちるな、
などということから考えることが、
わりにある。
で、じゃあ、その行動をしなければならないという事情は、
どのようなものか、
を考えればいいわけだ。
走ることが決まっているならば、
同情に値するほうがいいのか、
あるいは無茶ぶりのほうがいいのか、
自然発生的なものであるべきか、
巻き込まれ型であるべきか、
などからなんとなく考えて、
「こういう事件だとその行動、結果が示せる」
というものがいくつかピックアップできると思う。
それは唯一解ではなくて、
いくつもありそうだ。
その行動を起こせる事件は、
無限につくることが出来るといえる。
そのうち、
「面白そうな事件」「一筋縄ではいかなそうな事件」
を考えたほうが、
導入が興味が持てる、
というだけのことである。
当然、単に興味が持てたとしても、
行動して解決したときに、
テーマにすとんと落ちないものならば、
その事件の意味がない。
導入だけ面白くて、他がおもしろくないパターンもある。
なので、事件は行動と解決のための、
前振りなのだ、と思うといいと思う。
前振りなのだから、
いくらでもパターンがあり得る、
と思うと、考えるヒントになるのではないか?
どう前振って、どう落とすか?を考えると、
唯一解はなくて、
そのゴールにいけるような、
面白い出発点、導入点を、
思い付けばいいだけだと思う。
それがよくある導入とか、
平凡なオープニングだと、
あんまり意味がない。
オープニングというのは、
ファーストシーンだけとは限らない。
「何か興味の方向性が出来るまで」が全部導入だ。
それが、興味の持てないものだったり、
勢いがなかったり、
まあ見たことあるやつか、
となるのは、
オープニングとして機能していない。
で、そのオープニングって、
行動をうながすようにつくられているはずだ。
つまり、
行動の原因であり、面白げな導入部分になっていることの、
ふたつが、
導入部に求められているということだ。
これは、
「オープニングは書いたが、その先が書けない」
という初心者あるあるを、
鼻で笑うことになる。
行動や結果やテーマを考えずに、
事件だけ考えていて、
何がおもろいのや、ということだ。
事件なんて、なんなら後付けだよね。
行動や結果を描くための前振りなんだから、
あくまで面白い振りだけできればいいのだ。
それはストーリーの露払いに過ぎない。
本編はあくまで、行動の連鎖とその結果だよね。
ということで、事件はあとで考えることもできる。
事件から考えて、
解決法や行動をうんうん考えるのとは、
まったく別のやり方である。
やったことがないならば、
やっておくべきだね。
2023年01月21日
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