当たり前だけど、文章というのは前から尻に向かって書く。
その流れを、変換確定までの作業が邪魔をすることがある。
具体的にはなんだろう。
以下MS-IMEの挙動。他のIMEは知らない。
・入力後変換前にカーソルを戻して修正するとき
まあこれはしょうがないか。カーソルはケツにいる。
・カタカナ変換を何回もかけると、ケツから一文字ずつひらがなになっていく
これは、
「キーボードを」という文字を打ちたいときに、
ケツは助詞になるときに使える機能らしい。
助詞は一文字とは限らないから(まで、などとかがあるから)、
どんどんケツからひらがなにしていくらしい。
この機能いるかなあ。ケツからさかのぼって、視線移動としては逆だと思うんだがなあ。
・注目文節が第一文節なのに、カーソルが最後方にいる
長い文節を一括変換する。注目文節は先頭文節だ。
このとき、その文節のケツ一文字を削除したいと思ってBSを押すと、
「最後方文節の最後一文字がBSされる」という現象が起こって戸惑う。
この仕様の意味がわからない。
そもそも、変換後確定前に、カーソルが非表示になるので、
どこにカーソルがいるのかわからなくなるんだよね。
これっておかしくないか?
・変換後未確定のとき、
変換候補をESCで変換前に戻して修正するときに、カーソルが文節ケツにいる
これが許せなくて、僕はこれを使っていない。
頭から文節を見ているんだから、
それが間違えていたと分り、修正したいなら、
その文節の頭にカーソルがいて、
前から尻に流れたい。
目線は先頭文節から来ているのに、
なにゆえケツから戻らないといけないのか?
・文節伸縮のとき、前文節のラスト文字を「文節縮め」でもってこれない
変換後に二文節になったとしよう。
AAABBB
第二文節Bをいじっているときに、
一文字Aのラストから持ってきて、文節を伸ばしたいとする。
つまり、
AABBBB
としたいと。
このときに文節伸ばしをしても伸ばせない。
文節伸ばしは、「文節最後の文字からあとに伸ばす」
しかできない。
「文節を前に伸ばす」はできないのだ。
Aの最後の文字をBの文節に含みたかったら、
Aに一回もどって、文節縮めをしないといけない。
これは直観的じゃない操作だと思う。
おそらく、「カーソルは注目文節の最後方にいる」
という不文律があるから、
このような現象になっていると思われる。
「カーソルは注目文節の先頭にいて、
前方向に伸縮するのと、後方に伸縮するのを、
別操作にする」
がないと、これらを解消できないだろうね。
・後ろから戻りながら選択したときに、カーソルが最後方にいる
これも時々戸惑う。
ある部分を後方から前方に選択したときに、
一文字後方に移動すると、
選択した最初の文字から次の文字には移動しない。
選択した最後の文字から次の文字へ移動する。
これは直観に反する。
お前さっきまで先頭におったやろ、
って突っ込んでしまう。
ちなみに前から後方を選択したときに、
一文字前に戻ると、選択範囲先頭に戻るだけなんだよね。
どこにカーソルがいるんだ? 最後方と考えていると、とても戸惑う操作だ。
これらの直観と反する動作を、
そろそろバグ取りしたほうがいいんじゃないか。
前から見ていく感覚にしたい。
戻っているときは戻っている感覚にしたい。
両方の目線が混乱する要素は排除したいんだよね。
これは、自分でIMEをつくらないとできないことなんだろうなあ。
困ったね。
WXというFEPが、
OMEでMS-IMEの基礎となったらしい。
この不可思議な挙動は、そのときから変わっていないのだろうか?
いつまで大昔の変換操作を使っているんだろう。
他のIMEではどういう挙動になるんだろう。
前から書いて、書き下したい。
それは文章を書く上で当たり前のことだろう。
ちょっと戻るのはいいよ。
現実でも言い直すことはある。
それくらいの感覚で、うまく書けないものだろうか。
僕はそれを避けたくて、短文節変換を増やしている気がするなあ。
今MS-IMEを開発保守しているのは中国チームだという噂がある。
おそらくだけど、WXのオリジナル開発者は、
もうメンテをしていないだろう。
このへんの不具合を解消することはたぶんもうないと思う。
だとしたら、新しく使いやすいIMEを、
民間開発するしかないのかなあ。
商売としては成立しないから、
国がなんとかして欲しいものだが、
インフラと考えると、かなりやばい状況かもしれないね。
英語を訳すときに、後ろから戻って訳すほうが、
簡単ではあるが、そもそもそれは間違いだ。
言語というのは前から語られているのだから、
前から理解が進むように訳すのが正しい。
これを「訳し下ろす」というのだそうだ。
僕は英語が河合模試で全国順位に入る程度には成績がよかったので、
浪人時代にそれをマスターした。
そりゃそうだよな、言語とは前から発語するもんだもんなあ、
それを訳せないのは訳者が下手なんだと思うようになった。
大人になってみると、後ろから訳す人がいっぱいいて、
へたくそな世の中だなあと感じることが多い。
まあそれはどうでもいい。
母語がケツから戻らないといけないのは、あまりにも阿呆だ。
今21世紀だ。もっと言語を使いこなすべきだろう。
2023年01月02日
この記事へのトラックバック
そして
全部確定→カーソルキーで戻る→(Macでいうところの)「かな」キーをダブルTAPで再変換→修正
をすることもあります。微妙ですね。
個人的にはiOSのフリック変換が理想です。これをPCに導入して欲しいです。
「けんき」→研究 環境 元気 喧嘩 感覚
「けんこう」→健康 肩甲骨 観光
1モーラ1アクションも気持ちいいと思いますが、↑の6モーラを4アクション( + 変換候補選択)で打てるショートカット感はなかなか快感です。
編集モードの1面右は、
戻って再変換するための動線で、
下手に変換操作をするよりもその方が思考を邪魔しないなあ、
というのが現在地点です。
>iOSのフリック変換
連文節変換がほとんどダメなので、
単語単位になって思考が途切れがちですねえ。
あと知らない言葉はまったく変換できないくせに、
知ったかぶりをするのも欠点です。
「だけんすう」で、打件数が第一候補に出たり。
学習能力はかなり低くて、
三日前のことはほとんど覚えてないし。
打った端から候補が出るのはかなりいいと思いますが、
入力文字、候補、キーボードのレイアウトがちょうどいいんですよね。
PCだとこの関係性でないので、
候補がチラチラでるといらいらしそう。