2023年01月04日

【薙刀式】僕のサイトメソッド時代のIME操作

そういえばサイトメソッド時代と、
ブラインドタッチの今では、
IMEの操作の仕方がだいぶ違うなあと気づいたので、
比較してみる。


【サイトメソッド時代】
qwertyローマ字を使っていた。
我流運指。

画面を見ずに、キーボードを見ながら一文程度打つ。
ミスタイプはしない。ずっと指見てるからね。
間違えたなと思ったら、画面を見ながらBSを押して、
再び目線をキーボードに。

一文完成したらスペースで変換をかけて、
ここでやっと画面を注視。

変換結果を見ながら、
カーソルとシフトとスペースキーで、
候補選択、文節移動、文節伸縮。
これくらいは、
キーボードを見て手を置けば、ブラインドタッチできる。
エンターで確定して、
また目線はキーボード。

これしか知らなかった。
Macのキーバインドと同じ。

カタカナ変換、ひらがな変換は候補から選択する。
無変換確定できそうなひらがな列はノールック確定。
IMEが知らなそうなカタカナ語は、
その単語だけで変換をかけて、
IMEにカタカナに変換させていた。
文節を最後まで伸ばして一単語にすれば、
カタカナとひらがなくらいしか候補がなくなるので。

英字はIMEオフして入力してオンして戻る方式。
これもMacと同じ。
Macはスペースの左右のキーでオンオフできるのに、
左上の遠いところでかつトグルという意味のわからない全角半角を、
ずっとバカだと思っていた。


再変換を知らない、変換戻しも知らない、
確定アンドゥも知らない、
カタカナ変換、ひらがな変換を知らない、
多分ミニマルな使い方をしていた。

だから、
文字部分は文字部分、
制御部分は右のへん、
という風に、視線を移動させながら、
入力、操作、入力、操作…
サイトメソッド、ブラインドタッチ、サイトメソッド、ブラインドタッチ…
キーボード、画面、キーボード、画面…
と、
往復していたように思う。

動線にかなりの無駄を感じつつも、
「入力と操作を、画面上でもキーボード上でも、わける」
という考え方はわからなくもないので、
こんなものだと思ってやっていた。



【移行期と疑問】

さすがにそろそろブラインドタッチ覚えたろ、
と思って標準運指をやりはじめて、
おかしなことに2点気づく。

1. qwertyローマ字の標準運指の不自然さ
2. 操作キーの遠い不自然さ

1については繰り返すまい。
2でいうと、まずエンターとBSが右小指で、
しかもブラインドタッチ不可能な距離にいることに、
違和感を感じた。
いや、遠いし、右小指壊れるやろと思った。
カーソルやシフトも、
ホームポジションから遠すぎた。

僕はこれらをどのようにしてブラインドタッチするべきか、
まだ答えを出していない。
ブラインドタッチはここまでをやることではなくて、
精々文字をブラインドタッチすることではないか、
と今では考えているが、
当時は「何もかもブラインドタッチでやること」
だと思ってたので、無理やろとしか思えなかった。

ついでに全角半角も無理だし、
Ctrlキーも無理だと思った。
Ctrlキーについては、「左の掌で打つ」なんて裏技を見つけたが、
「そもそもそんなに無理して打つキーボードって、
仕組みが間違ってんじゃないの?」
と思うようになる。

で、配列道に入り、
1.の文字キー部分の最適化と、
2.の機能キーの最適化は、
同時だと初手から考えていたので、
カタナ式はそのようになった。



【ブラインドタッチの現在】

すべての機能キーと文字キーは、
30キーとスペースの31範囲で、
ブラインドタッチ前提で動線が最適化されている。

薙刀式の文字部分にも機能キーはあるし、
多くの機能は編集モードに収録されている。


サイトメソッドでやっていた頃は、
文字入力は文字入力、
変換から確定までは操作、
と割り切って、
二つのことを交互にやっていたように思う。
操作も大したものを知らなかったから、
少ないキーでブラインドタッチしていて、
文字入力でキーボードを見る、
などのように、
明確に分けていた記憶がある。

逆に、
ブラインドタッチになることで、
それらをシームレスにする必要が出てきた。


で、
IME操作そのものが時間の無駄に思えてきて、
最近は、
なるべく変換で一意になるような入力をして、
スペース一発打ってノールックで次の文字を打って自動確定している。
で、視界の端で変換が合ってればそのまま続けて、
違うとなったら、
今打ってるところまでをやり、
戻って再変換するような、
現在のスタイルができたように思う。

間違いも書き直しも、
IME操作するくらいならガーッと打った方が早いし。


視線を「現在の位置」に固定することが、
ブラインドタッチの利点でもあり欠点でもある。
集中できるが、
IMEの操作体系は、
行ったものを戻ってやらないといけない。
だから僕はなるべく「戻る」をしないやり方に収束した。





次世代のIMEを考える時、
サイトメソッドでもブラインドタッチでも、
使いやすいものは出来るだろうか?

それを考えると、
僕はJIS配列の親指キーの活用が答えかな、
と思っている。
無変換、スペース、変換の3キーか、
せいぜいひらがなカタカナを含めた4キーで、
Mac程度の操作ができるのが理想だな。

カーソルとかシフトとか意味がわからない。

シフト+スペースで前候補に戻れるなんて最近知った。
そんなの遠すぎて使えんよ。
薙刀式ならTYで候補選択できるわけだし。

そうそう、
「シフトを押しながらだと逆の機能になる」
はなるべく避けた方がいいと思う。
シフトはあくまで「別のにシフトする」であって、
「真逆になる」ではないと思うので。
「逆キー」があるなら乗っかるけど。

シフト無変換とかシフト変換とかシフトescとか、
色々あるらしいが調べていない。
多分覚えられないし、
動線も悪すぎるし。



FEPの歴史を見て思うのは、
サイトメソッドで作ったのだろうということ。
つまり、
「見た目で、文字部分と機能部分をわけたほうが、
使いやすい」という呪縛があったということだ。

ブラインドタッチで打つならば、
親指2キーずつの34キーくらいを限界として、
操作体系を考えられなかったのか?

というのが、
反省点の出発になるんじゃないかなあと考えている。



僕はリアルタイムでFEPの時代を知らないが、
ブラインドタッチ率はどれくらいだったんだろう?
そんな人たちは、操作体系もブラインドタッチしてたのかしら?
それとも、
文字入力はブラインドタッチで、
操作をするときには一度目線を下に落としてたのかしら?

前者では人を選びすぎてると思うし、
後者だとしたら効率悪すぎだと思う。


つまり、
今の今まで、
「ブラインドタッチで、
文字打ちしてかつIME操作を行う」
は、
誰の視野にも入ってなかったのでは?

誰の視野にも、は大袈裟か。
Ctrlのショートカットを使ってemacsバインドなどで、
操作する派閥もいるわけだしね。

でもそれが妥当に使いやすいのか?
を考えると、
A横Ctrlだとしても左小指死ぬやんって思うし。
せめて親指Ctrlでしょ。


文字入力から変換、変換から確定まで、
確定から切り貼りの編集までを、
シームレスにブラインドタッチしようとした配列は、
今のところカタナ式と薙刀式だけだ。

実際はkouyさんは機能キーごと変更して新下駄と併用したりしているが、
新下駄は文字部分のみとされるので除外しよう。
141Fさんも親指キーでの操作をしているそうだが、
シン蜂蜜小梅のオフィシャルには入っていない。

「操作キーは適切に他に設計されるものとする」
と、文字配列と操作を分離する配列がほとんどであるなか、
「いや全部やるべきでしょ」と、
全部やってしまった薙刀式は、
やはり変態度が高いようだ。



僕が思っているのは、
もしIME操作が親指3(ないし4)キーで完結するならば、
別に薙刀式の編集モードを使うまでもないのでは、
ということだ。

より簡潔に、使いやすくなるもので、
ブラインドタッチでもサイトメソッドでも使えて、
あとは文字部分だけ入れ替えればヨシ、
みたいになると、
面白い操作法になるのではないかと考えている。
posted by おおおかとしひこ at 16:01| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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