2023年01月07日

【薙刀式】キーマップを変える利点

Twitterから。
> MITTI@MITTI12101
> 沼にハマってる方に「キー配列をカスタマイズして(英語配列ではなく)良くなったポイントや、マクロボタンがあることで助かる事」とかも聞いてみたいです。

薙刀式以外の、自作キーボードでのキーマップの利点を語ってみたい。


・右手ひとつでテンキー状に数字とエンターとカッコ類を配置したこと
・左手にBlenderのマクロパッドを入れたこと
・モデファイアは親指で、それと組み合わせるキーは4指に統一したこと
・カーソルを十字状にして、かつ薙刀式の編集モードと合わせていること

こんな感じかなあ。一個一個解説する。


・右手ひとつでテンキー状に数字とエンターとカッコ類を配置したこと

右手の親指Raiseを押しながら右手のキーを押すと、
テンキーになる。そしてその周辺にカッコ類を置いている。

(789)
[456]
0123Ent

というバインド。
数字段の記号はこれにシフトを押しながらの組み合わせ。
テンキー状に組んでいることで数字がとても打ちやすい。

数字段のブラインドタッチは無理があると思う。
1と0がもっとも使われるのに、それが小指とは無理にもほどがある。
カッコ類は基本的には薙刀式の編集モードを使うが、
たまに利用することもある。
エンターは数字を入力したあとの組み合わせで多いため、
片手で完結できるのがとてもよい。


・左手にBlenderのマクロパッドを入れたこと

Blenderの視点移動は、すべて上段数字キーの数字ではなくて、
テンキー限定の数字入力にバインドされている。
(KC_数字じゃなくて、KC_P数字ということ)
なので、左親指Lowerと左手にテンキーの数字キーがバインドされてて、
右手マウスと左手視点移動、という操作体系とした。これは便利。

ついでに、よく使うTab(EditとObjectの切り替え)もあるので、
主な操作は左手マクロと右手マウスでできるようになっているのが便利。

これで、右親指右手と、左親指左手の挙動は決めたので、
右親指左手には記号マップ、
左親指右手にはカーソル系などの移動系マップとした。


・モデファイアは親指で、それと組み合わせるキーは4指に統一したこと

Ctrl、Shift、Alt、Winはすべて親指に入っている。
それとレイヤーキーとの組み合わせで、
大体のショートカットは使える。
小指でモデファイアを押す必要がなく、
とても使いやすい。
モデファイアと文字を分ける、という整理の仕方。


・カーソルを十字状にして、かつ薙刀式の編集モードと合わせていること

HJKMに左上右下を入れている。
変わった十字カーソルだと思うけど、
これが薙刀式の編集モードのJMと同じなので使いやすい。
また薙刀式編集モードのYNとHomeEndを合わせて、
UOにBSDelと合わせている。


薙刀式合わせ、Blender合わせなど、
よく使っているものに動線を合わせることで、
とくに苦労することもなく、
色々なことが便利になるのがよい。



他にとりいれて便利なものは、

・親指エンター、親指BS、親指でのモデファイア全般、
 親指でのEsc、Tab、Delなど

・数字キーとファンクションキーを同じところに置くこと

・Alt+`を入れておくこと(今ならLANG1と2のほうがおすすめだけど)

・カーソルだけでなくて、シフトカーソルを単独で入れておくと、
 選択したいときにレイヤーキーとシフトを二つ押す必要がない

・同様に、記号キーもシフトを押す必要がないように、
 単打記号とシフト記号は別々のところに置く

あたりはおすすめ。


薙刀式の編集モードに入れてよく使っている便利なマクロは、

・文末まで消去(シフトEndからBS)

・入力キャンセル(入力しかけ、変換しかけでも、
 入力前に戻る、Esc3回)

・確定してエンド(ちょこちょこ修正したときに、
 確定とともにさっきまで書いていた部分に戻る。
 エンターからEnd)

・カーソル数回で高速移動

・シフトカーソル数回で多くの場所の選択

・カタカナ変換、ひらがな変換(Ctrl+i、u)

・保存(Ctrl+s)

・ファイル最新部へ(Ctrl+End)

あたりだろうか。

これらがワンキーの感覚で打てることが、
薙刀式編集モードのいいところだよね。
薙刀式を使わなくても、
これらをキーマップに入れるのはおすすめだろう。
僕は使わないが、Alt+Tabを入れてる人もいる。


そして、文字部分の配列を変えると、
自分の言葉がより書けるようになるし、
高速で書けるようになって、
蒸発しなくなること請け合いだ。

カナ配列薙刀式にして、
僕はqwerty時代にくらべて3倍速くものを書いている。
速度も重要だけど、そのことで考えが蒸発する前に書けるようになって、
質が上がっていると感じるね。


生産性をあげることがキーマップをいじることの目的だと思うが、
速度や量だけが生産性の尺度ではあるまい。
それで測定できるものなんてたかが知れている。

文章の質という、
一番測定しにくいものの質を上げるために、
僕は自作キーボードと自作配列と、
キーマップを利用している。



仮にデフォルトのキーボードとキーマップしか使えないなら、
僕はフリックで書くかな。
posted by おおおかとしひこ at 11:59| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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