2023年02月03日

事件に遭う前に、目的をつくっておく

ちょっとしたコツのようなもの。


いきなり事件Aに出会って、
どうしよう、でもいいんだけど、
その人物にはもともと別の目的Bがあり、
Aに遭遇した、というていにするといいよ、
という話。

そうすると、
「困ったなあBが出来ないぞ」となり、
「BをするためにはAを解決しないといけないの?」
と、たすきがけに出来るからだね。

「Aなんか知るか! 俺はBが大事なんだ!」
といって逃げる人や、
「今Bはいったんおこう、Aのことをやろう」と、
留まる人などに反応を分けることが出来る。
つまり、
Aという事件は、Bに対する試金石になっているわけだ。
ただ反応することよりも、
具体的なBをどうしようか、という石への反応のほうが、
分りやすい、ということである。

具体的には、
クリスマスプレゼントを買いに来たビルで、
テロリストに遭ってしまうとか、
うんこ漏れそうで入ったトイレに、
宇宙人がいるとか、
プレゼンにむかうエレベーターが、
急に止まってしまうとか、
そういうことだ。

事件Aと遠いBの場合もあるし、
直接邪魔するABの関係もある。
そのへんはいろいろな事情を考えるとよいだろう。


クリスマスプレゼントは何より大事だ、
とテロリストに立ち向かう話でもいいし、
クリスマスプレゼントは諦めて、
テロリストに殺されてしまう、
という話でもいいわけだ。
ただビルでテロリストに襲われるよりも、
ストーリーが交錯しやすいわけだね。

目的Bを持とう。
そのうえで事件Aに遭遇しよう。
そのときどっちを取るか、
反応することが出来る。
その反応で、そのキャラクターを描ける。
posted by おおおかとしひこ at 00:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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