2023年02月09日

ストーリーが暴れる

これはよくある。

プロットで計画していたものが、
現場のキャラクターたちの判断で、
どんどん変更されていくことだ。


基本は、僕はこれはキャラクターたちに任せたほうが、
いいと思っている。
それはおそらく「現場判断」だからだ。

計画ではこうだったが、
こういう現場に出てしか分らなかったことがあるので、
計画の変更が余儀なくされることは、
どんなものづくりでもあることだ。

だから、基本的には現場のトラブルを理解して、
現場に任せたほうがよい。
そこに変な計画の厳守を指示したって、うまく行くはずがない。

というのは、
計画というのは「現場がない状態で立てた計画」だからだね。
たぶんこうなるだろう、
たぶんこうなるのが理想、
こうなるといいな、
というものでしかないわけだ。

戦争でもオリンピックでもそうだったろう。
事前に最初から全部わかっているのは、
よほどの預言者か、
つまらない現場のどちらだ。

だから現場で、
考えもしなかった穴に気づいたり、
これは拾える面白さに気づいたりしたら、
どんどん計画を変更するとよい。

ただし、計画の変更といっても、
行き先の変更は計画の変更ではない。
それはそもそもが変わってしまう。
変えるべきは、段取りだ。

それをそうする、という最終形は変えないほうがよい。
しかしそこに侵入するルートが、
もっと現実的になる、
というような変更を加えると、
リアリティがあり、しかも計画通りになると思うよ。

何日までにこれをしなきゃいけない、
みたいな執筆計画はここで破綻することになる。
スケジュール変更なんてよくあることだ。
最終的に目的を果たせればよし、
という気持ちで、
現場の暴れをうまく制御しよう。

あさっての方向に行ってはだめだ。
破綻する。
目的地はそのままで、
ルートをリアルにしていくことだ。
posted by おおおかとしひこ at 01:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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