これはよくある。
プロットで計画していたものが、
現場のキャラクターたちの判断で、
どんどん変更されていくことだ。
基本は、僕はこれはキャラクターたちに任せたほうが、
いいと思っている。
それはおそらく「現場判断」だからだ。
計画ではこうだったが、
こういう現場に出てしか分らなかったことがあるので、
計画の変更が余儀なくされることは、
どんなものづくりでもあることだ。
だから、基本的には現場のトラブルを理解して、
現場に任せたほうがよい。
そこに変な計画の厳守を指示したって、うまく行くはずがない。
というのは、
計画というのは「現場がない状態で立てた計画」だからだね。
たぶんこうなるだろう、
たぶんこうなるのが理想、
こうなるといいな、
というものでしかないわけだ。
戦争でもオリンピックでもそうだったろう。
事前に最初から全部わかっているのは、
よほどの預言者か、
つまらない現場のどちらだ。
だから現場で、
考えもしなかった穴に気づいたり、
これは拾える面白さに気づいたりしたら、
どんどん計画を変更するとよい。
ただし、計画の変更といっても、
行き先の変更は計画の変更ではない。
それはそもそもが変わってしまう。
変えるべきは、段取りだ。
それをそうする、という最終形は変えないほうがよい。
しかしそこに侵入するルートが、
もっと現実的になる、
というような変更を加えると、
リアリティがあり、しかも計画通りになると思うよ。
何日までにこれをしなきゃいけない、
みたいな執筆計画はここで破綻することになる。
スケジュール変更なんてよくあることだ。
最終的に目的を果たせればよし、
という気持ちで、
現場の暴れをうまく制御しよう。
あさっての方向に行ってはだめだ。
破綻する。
目的地はそのままで、
ルートをリアルにしていくことだ。
2023年02月09日
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