2023年02月11日

全盛期はいつか

人生の全盛期ではない。
そのストーリーの、である。


人生の全盛期をまず考えようか。
何をやってもうまく行く、成功の時代と言えるだろうか。

世界の支配者になれるだけの謎の勢いがあって、
誰も止められないような感じ、ということかしらね。
失敗なんて一度もなくて、
ずんずん進んでいくような、成功が成功を呼ぶような感じ、
とでも言えるだろうか。

人生にそういう瞬間が、
いくつかあるかは思う。
人によって続く期間の差はあるかもしれないが、
数時間から数日、数年の人もいるかもね。
モテ期ってどれくらい続くんだろうか。一年くらいなのかしら。

まあそういう充実した勝ちの勢いは、
いつかなくなって、いつもと同じ平常運転に戻るよね。
確変みたいなことなのかね。
どうやったらあれになるかは、全然わからないよなあ。

で、人生のシミュレーションでもある、
フィクションの世界での、
明確な人生の全盛期はいつ?
というのが問いだ。


どう考えても、
前半にするわけにはいくまい。
なぜなら、
前半のほうが調子よくて、
後半のほうが調子悪いならば、
あんまりおもしろくなさそうな話だからね。

つまり、全盛期は、
後半に来る。
おそらくクライマックスが全盛期的に、
神がかったものになるのがいいんじゃないかなあ。

一回もそこにないと、
ずっとつらいから、
何度か全盛期っぽいのがあってもよいと思う。

よくある候補としては、
第一ターニングポイント終わってから、
非日常世界へ突入したときの、
「世界が一気に拡大していく感じ」の時だろうね。

移動して新しいところへ行ったときも、
そういう感覚になることがあるから、
ロードムービーは「書いた気分」になれるジャンルであった。


序盤やオープニングに、
そういうことがあることもあるが、
そこがピークになってしまうと、
あとがつらすぎるから、
別にオープニングから100点取る必要はないと思うんだよね。


じゃあ、
エネルギーや、ラッキーや、勢いが充実する、
いくつかの全盛期があればいいのだろうか?
たぶんそうだと思う。
何をやってもうまく行く、
全能感あふれる瞬間は、
成功への道を進んでいるときはよく経験することだ。
もちろん、それが真実の成功ではなくて、
気のせいで、
やはり失敗して落ち込んで、
というのがストーリーの起伏というものだ。

ということは、
全盛期かも?
と思えるものがちょいちょいあって、
そのたびに失敗して、
そしてそれを乗り越えて再チャレンジして、
また全盛期かも?
というものを繰り返すのが、
見てて面白い起伏だということになる。
そして、
万難を排して、
最後の一大勝負で真の全盛期になるから、
ストーリーというのはカタルシスがあり、
気持ちよいのではないだろうか。
(ハッピーエンドの場合)
つまり合法麻薬なわけだね。
精神に良い作用をもたらすものになっているというね。


そうなっていないものは、
リズムが悪く、
高揚感が少ないと思う。

全盛期はいつか?
このストーリーの全盛期は?
そんなことを考えながら、
全体を俯瞰するのはとても良いことだ。


前記事との関連でいうと、
100点とか90点とかは、
そのパートとしての出来の点数であり、
高揚感とか全能感とか、全盛期感ではないだろう。
それとこれとは別で評価するべきで、
似ているが、冷静と情熱の間で、
うまく判断することだ。

今調子がよい描写がうまくかけたとか、
調子が良い場面ではないがそれがうまくかけたとか、
そういう風に考えるべきだろう。
posted by おおおかとしひこ at 03:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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