かみだいさんによる改造版。
keyballの、他の操作との被りを避けるために、
QPZ/からカナを追い出し、TYにカナを置く方針。
https://twitter.com/d_kamiichi/status/1617317494255136769?s=20&t=qlQUeonaULAllrhAoE8RiA
ふむなるほど、
使用キーボードの事情によっては、
こんな改編もあるんだなあと興味深い。
「わ」の話をすると、
かつてはH裏だった。
「あ」Jの隣で、
一人称古語が「わ」であることから、
人差し指ホーム近辺にあるのは、
そもそもの設計方針にあう。
でもねえ、拗音のやゆよの場所がなくてねえ。
やゆよを並べた方がいいのでは?
なんて思うんだけど、
使用頻度としては、ょ>ゅ>ゃなんだよね。
そこが厄介なところだ。
よゆを隣に置いた版も昔あったんだけど、
咄嗟の混同がひどくてやめた経緯もある。
中指薬指は混同しやすいという、
指側の事情だね。
今日中とか、究極とか、ょゅ混在の言葉は、
しょっちゅう間違えた。
とくに3キー同時が混じるとお手上げだったな。
逆境とかね。
なので現在のやゆよは、HIPと、全然違うところに置いて、
なおかつ濁音半濁音のJMと同時押ししやすく、
なおかつ、う、く、つ、ー、んなどに接続しやすい場所に置いている。
もちろん別解もあり得るとは思うが、
僕が見つけられなかっただけで。
で、この煽りをうけて「わ」は現在.裏にいる。
Jから随分と都落ちしたものだ。
で、そもそも「主格がJに来るべきか?」
という議論がある。
日本語は英語と異なり、Iを中心に世界を構築しない。
主になるのは、場ではないかと思う。
主語の省略は、場が自分(ないし個人や法人)であるときに成り立つわけだ。
「殿」が建物でありながら個人を示すのとおなじだ。
場(と同じく空気)が日本語の主格をなす。
なので、英語文法のような主格は、
日本語には存在しない説すらある。
(有名な「象は鼻が長い」の主語はなにか、という話だ。
象にくっつく「は」は主格を示しているかというとそうではなく、
「この場は以後象の話をします」という、
場の設定語である、と考えると主格の議論を避けられる)
というわけで、
「わ」はHにいなくてもヨシ、
というのが現在の僕の見解。
で、「や」「わ」を交換できるかも、
と思って試したら、
「しらない」が「しゃない」に化けやすいな、
と思って終了。
同時押しにしたことで、
薙刀式は圧倒的な楽さを手に入れたが、
連接によってはこのような化けが生まれて、
なるべくよくある連接でこうならないようにする、
という高速打鍵対応をしないといけないんだよね。
これは設計当時に気づいていなかったことで、
打鍵速度が上がってくるにつれて、
このデメリットに悩まされることになった。
現在のv15(仮)では、
それらのゴミ掃除がほぼ終わって、
そうした化けが起こりにくい形になっている。
化けを気にしないぜ、なら、
もっと自由に配置できるんだがなあ…
あとこの版で気になったのはL裏の「へ」かな。
「こう」は日本語でよく使うため、
「ぺ」に化けて萎えそうな気がする。
ここに「ふ」を置きたいのだが置けないのはこれが理由。
じゃあVMを半濁音にせず、他のキーは?とやってみるも、
どこに置いても同じ現象が他のカナで起こるんだよね。
なので、ロールオーバー化け対策も同時にするか、
諦めるかの二択がこの先に待っていると思われる。
濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音の、
すべて一致という夢のような方式の薙刀式ではあるが、
気付かぬデメリット、ロールオーバー化けが存在した。
その光と闇のバランスを取らないと、
実用には至らないのだ…
配列作り、奥深すぎ…
これを避けるために、親指に濁音キー、半濁音キーを入れる案もあった。
でもそうするとキーボードを選ぶデメリットがあるので、
現状こうなっている。
文字領域同時押し配列特有の、
この「同時押し組み合わせとロールオーバーを区別しなければならない」
問題。
便利さとのトレードオフなんだよなあ…
慣れてきて運指がわかってくると、
また変えたくなるのは経験上分かってるので、
ここからどう「育つ」かは楽しみだ。
2023年01月23日
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(案の段階で実装すると修正が大変なので)本格的なテストはこれからですが、【こう】→【ぺ】は問題になりそうですね...。【つ】と【へ】を変えるかもしれません。【か】も大胆に移動させたので心配です(【から】→【ぶ】は解除できますが)。
【わ】については、日本語は主語を省略することも多いし、マイナーかなだし優先度は低いかなとは私も思いました。
ただ、ちょっと「わたし」の運指が複雑だなとは思うので、移動できれば良いかなとは思いますが......改造を考えてみて分かりましたが、右手は制約が多すぎて移動させるのは難しいですね......。私はYを解放したからその余裕のおかげで【わ】を移動できたのかなと思います。
もう一つ気になったのは【もの】の配置です。「もの」と入力する頻度は多いんですね?【の】と【も】は今の位置でとても押しやすいのですが
⑴【も】【の】を左手に
⑵【ね】【ぬ】【む】等を右手に
とすることで「左手を繋ぎにして右手で完結」がさらに完成されそうです。ただデメリットもありそうですね。トレードオフですね。制約の多いパズルをやってる感覚になりました。
そこでK裏とL裏に【ゆ】や【よ】を配置する案も考えました。
しかし「ティ、ディ」の同時押しが不可能になる。ティ、ディは滅多に出てこないので【小書き + い】で対処するのはどうか?
と、ここまでは考えたのですが......「あいうえお」裏に「やゆよ」のいずれかが配置されるのはいかがでしょうか。他の問題も発生するのでしょうか。
そうなんです、薙刀式は表は綺麗に見えてても、
裏は結構縛り糸だらけなんですよね…
刺繍の裏みたいなもんですかね。
から→ぶの化け問題はv15(仮)で解消していて、
まあこれでいいと思ってるんですが、
まだ耐久性能などテスト中です。
あいうえおの裏にやゆよを入れる案は、
小書きを一切使わないと決断する
(拗音や外来音から必要に応じて切り貼る)
と、可能になります。
一応「ぁぁぁ」とか「まぁ」みたいな時には小書きはキープしたほうがいいかな、と思って置いてあります。
忘れがちなのが、
テュ、デュ、チェ、シェ、ジェあたりかな。
このへんまで矛盾なく組み合わせられるかどうか。
その代わりになる頻度のJKは何があるだろ。
むめねぬあたりは最後まで迷ってるカナですが、
そのへんと単純に交換すると、
左が忙しくなる気がしますねえ。
助詞全部を左手に任せるほど、
左手は強くない気がする。
でも右手トラックボール前提だと左右バランスは、
また変わってくるかもですが。
つまり、理念と現実の狭間に、現在の実装があるんでしょうね。
(拗音や外来音から必要に応じて切り貼る)
例えば【う】の裏に【ゆ】を配置するとどういう問題が起きますか?
思いついてないだけかもしれませんが【◯ + ゆ→◯ュ】と【◯ + う + 半濁音→◯ゥ】の棲み分けられるような気がしました。
>も、の、の変更はアリかもしれませんが、
その代わりになる頻度のJKは何があるだろ。
むめねぬあたりは最後まで迷ってるカナですが、
そのへんと単純に交換すると、
左が忙しくなる気がしますねえ。
むめねぬ...がJKなら相応しいとはあまり思えないですね。また【も】はまだしも【の】を左に移動するのは左の負担が増大しますね...。もしも【も】だけを左に移動すると...
1. 【も】左手のどこかへ
2. 【ね】かわりに右手へ
3. 【ん】K裏へ
4. 【ね】,裏へ
ですかね。さらに【の】を左手に移すなら、同様の方法を取って
1. 【の】左手のどこかへ
2. 【ぬorむ】かわりに右手へ
3. 【らorわ】J裏へ
4. 【ぬorむ】.裏へ
J裏には【ら】か【わ】あたりを配置して...
とかですかね。
↓↓↓例(左手を一旦無視した右手だけの仮配置)
※【も】を移動↓
【単打】
ヴきてし← →削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなワられ
【シフト】
ぬりモ< >さよえゆ
せめにまち やのンつふ
を、み お。ネム
※【の】も移動↓
【単打】
ヴきてし← →削るすへ
ろけとかっ くあいうー
ほひはこそ たなワレヌ
【シフト】
ノりモ< >さよえゆ
せめにまち やランつふ
を、み お。ネム
昔テュとりゅの区別をつけようと思って、
テュだけ打ち方を変えてたんですよね。
昔は外来音も清音は2キー同時だったので、
一応現在も2キー同時でテュ以外は打ち分けられる配置になってるはず。
やゆよ=あうおの裏にするなら安定するかな。
ヴァヴィヴュヴェヴォとヴを別に分ければいけるか。
ちなみにたとえば「スィ」なんかは定義にないので、
ス+ィと二打で出す必要があり、
そういう場合に小書きは残してあります。
キエフとかもキェフ表記もあったしなあ。
どこまでを外来音に含めるかも難しいんですよねえ。
「も」「の」の移動は「もの」をアルペジオにはしたくなるなあ。
もの、ことは両方とも大事で、
とき、ところあたりもアルペジオで行けるし。
そうすると左に両方移したくなり、
右がスカスカになりそうだなあ…
J裏に「ま」はあるかもしれないが、「まで」が助詞か…
うーむ難しいパズル…
ヴきてし←
ろけとかっ
ほひはこそ
【シフト】
ぬりマ<
せニノモち
を、み
「もの」を左手に移してみました。「ま」が上段にきてます。
打ってみないとなんともだけど、
左手が忙しいかもですね。
特に僕はシフトを左親指でやりがちなので、
同手が打ちづらい形が増えそうで、
右親指シフトを徹底しないと疲れそう。
あと「まで」のひねる感じになるのはちょっと心配かな。
新JISはこの運指が逆で「して」だったのでかなり嫌だった記憶。
その辺が嫌じゃなければ、
うまくいくかも。
僕は左手があまり器用じゃないので、
使いこなせないかもしれないですが。
(この左手配置なら)【ま】はJ裏かK裏あたりが良さそうです。「ます」「まだ」が打ちやすくなります。
あと左手負担を減らす意味でも【け】をシフト面に下げて【の】を単打にするとか...。もう少し検討してみます。
※【もの】が右手にあるという根幹からズレてますしあくまでも実験という感じで考えてます。
頭で考えるのと実際手を動かすのは、
全然別だったりしますね。
頭で考えてこういう言葉がこう打てる、
はあるんですが、
思ってもみなかった言葉がダメだったりして、
手を動かなさいと分からないことが多いです。
大体1万字くらい書いてみないと、
想定外の動きに遭遇しないため、
調整してはまた書き…を繰り返す必要があり、
だから配列は沼なんですよね…
すでに薙刀式は1000万字くらいは書いてるはずですが、
それでもまだ「これは…」という運指に出会うことがあり、
これがなかなかv15に決定を出さない理由です。