学習初期のことを思い出そうとしてて、
僕は濁点後置が馴染まなかったことを思い出した。
ローマ字に慣れてたからだろうか。
清音と濁音で、労力が変わるのがなんか変だと思ったんだよね。
便宜上だというのもわかるし、
配列図を複雑にしなくて済むし、
分かりやすい方法ではあるんだけど、
脳が納得しても、
指が納得しなかったんだよね。
手書きでも濁点半濁点は後付けだけど、
労力が倍になるわけじゃない。
清音の5%や10%くらいの労力で点々や丸を付けてる気がする。
にも関わらず、
濁点が同等の労力を要求されるのに、
とても違和感があった。
新JIS、月のL濁点はかなり打ちやすい位置にあった。
(JISカナの@なんて論外。
ほんとにこれで疲れないのか小一時間問い詰めたい)
でも倍になるのに納得がいかない。
たぶん、指のリズムが崩れるのに違和感があるんだと思う。
同時打鍵での濁音は、
全然嫌じゃなかったので。
ものすごく前に(大学時代のバイト先だから、90年代初頭)、
たしかJISカナ配列を使い始めた人がいて、
パソコンの前で「ちいさい『つ』はどうやって打つの?」
と誰かに聞いてて、
「そっと『つ』を押せばいいのでは?」
と答えている人がいて、
驚いた記憶がある。
我々の言語はアナログなのに、
なぜデジタルにレベルを落とさなければいけないのか、
という問題意識を、その時に感じたように思う。
発話言語において、
強弱をつけることは、
二音出すより容易だ。
濁音も、清音を濁らせるだけで発音できる。
なぜこんな簡単なことを、
二打かけてやる必要があるのか?
デジタルの方便としてはわかる。
だけど、
アナログの肉体を持ち、
アナログの言語能力を持つ人間としては、
僕は納得いかない。
つまり、
デジタルのレベルが低いと僕は感じる。
昔から、
電子計算機はなんだかすごいものだ、
と変な信仰があるけど、
こと言語に関して、
デジタルは相当レベルが低いと思う。
テキストデータが一番軽くて、
動画の何G分の一、にもかかわらずだ。
「つ」をそっと押して「っ」になる、
というアナログの感性を僕は信じたい。
それと同じ感覚で使える道具が、
僕は欲しい。
ということで、
同時押しで濁音化することには、
僕は抵抗はなかった。
和音のような考え方だと思ったので。
労力がよく効率化でいわれるが、
僕は「アナログの直感と異なること」が、
認知障害ストレスとして、
効率を落としていると感じる。
濁音のたびにそのストレスがあるとして、
10%もストレスを受けるのはまっぴらだ。
僕はネクタイで締め付けられるのが無理で、
ホワイトカラーは就かない。
肉体ストレスに弱いのだろう。
新JIS、月、JISカナ(その他濁音後付け方式)の人は、
疑問に思わなかったのかな。
慣れたら慣れられるものなんだろうか。
2023年01月27日
この記事へのトラックバック
これは凄い発想ですね。これを実装にもっていくには
どうすればよいかいろいろと考えたいところですね。
キーボードに押下速度または押下深さを検知する機能が
あればよいのですが、そういうものはなく。
自作キーボードならばできるのか、などと考えます。
押下の深さに応じて、または、押下速度に応じて
「っ」⇒「つ」⇒「づ」と変化するとかならできそうです。
このようなキーボード、一般受けするでしょうか。
メカニカルスイッチだと、電気接点のありなしなので、
01信号のみですが、
静電容量方式なら、静電誘導量を検知できるため、
閾値をうまく設定することで検知可能なはずです。
実用上は三段階は厳しいんじゃないですかね。
浅め、深めと、引く、みたいなのを加えると、
直感と一致するかもです。
(昔のゲーセンで、
任天堂の「パンチアウト」というゲームで、
十字レバーを鉛直上に引っ張る機構がありました。
前後左右にボクサーの体を十字レバーで動かして、
低い姿勢にダッキングする動作に引っ張りを割り当てていて、
なかなかエキサイティングなレバー捌きをしてましたね)
また、タクタイルスイッチのように、
触覚で浅め、深めが分かりやすいような工夫も必要かと。
自作キーボードでの実装例はいくつかあったけど、
「何に使えばいいかわからん」ということで、
放置されている技術です。
論理配列とのうまい一体化が必要でしょうね。