ローマ字の打鍵効率、1カナを出すのに必要な平均打鍵数は1.7。
逆に、打鍵数に対して何カナ出るんやろ、
と逆数を取ってみたら59%。
ジャラジャラ打っても6割に文字が縮む、
と考えると効率悪いなあ。
5割にならないのは、
1打で済む母音の出現率がそれなりにあるから
(5母音で15%くらい)。
3打かかる拗音(出現率3%)や外来音(レア)の補正もある。
それにしても、
仕事の全部が6割にしかならないって、
4割の無駄をしている感覚になるね。
エネルギー効率が悪すぎる。
どこへ飛んでいってしまうのだ。熱か。
ちなみにいろいろなエネルギー効率があったので、
並べてみよう。
電気自動車 87〜91%
(ただし事前の発電効率、伝送効率をのぞく)
水力発電 80%
ローマ字 60%
火力発電 55%
風力発電 40%
ガソリンエンジン 40%〜16%
原子力発電 33%
へえ、火力55%ってかなり無駄がないんだね。
でも熱として半分近くを捨てて、
結局はお湯を沸かしてタービン回してるだけなので、
その根本的な効率の悪さは、
ローマ字と同じ程度というわけか。
自分がせっかく働いたものが、
6割に縮むのは、なんだかやるせないな。
税金4割取られると思えば、
一揆がなぜ起きないというのだ。
四公六民ではないか…
同時打鍵を1アクションとすれば、
薙刀式は10割だ。そこがいいよね。
同時打鍵をすべて数えたとしても打鍵効率1.3なので、
1/1.3=0.77。
水力発電並にエネルギーロスのない方式なんだなあ。
77%が自分の労働対価として残るのは、
ローマ字の60%に比べてずいぶん得した感じになる。
たぶんこの差が、
合理的なカナ配列を、ローマ字より選ぶ理由だね。
自分の労働に対して6割しか文字にならないローマ字と、
自分のアクションに対して10割キープの同時打鍵カナ配列。
2打に数えても77%。
この感覚が、
ローマ字アホちゃう?って思ってしまう理由だな。
17ポイント〜40ポイント得した気分で、
それを知らないのはもったいないよな。
ちなみに、JISカナの打鍵効率が1.2と案外悪い。
(句読点にシフトを使ったり、濁音が2打だったりするので)
1/1.2=0.83
なので、4段と右手外を全部使って、
83%にしか伸びないんかと驚愕する。
6ポイント得するのに、あんな広範囲をマスターする気はしない。
労力と効率の比較に、
この指標結構使えるね。
打鍵効率は今まで1カナを出すのに必要な打鍵数で見てきたが、
総打鍵数のうちどれくらいロスしてるのか、
という見方の方が無駄を可視化できるね。
ちなみに、
https://esrille.github.io/keyboard-layout-comparison/
http://61degc.seesaa.net/article/458082127.html
の打鍵効率と各配列の比較をしてみる。
重複した配列は良いスコアをとった。
配列/打鍵効率/その逆数
TRON 1.19 0.84
JIS 1.2 0.83
Stickney Next 1.22 0.82
新JIS 1.24 0.81
新下駄 1.26 0.79
蜂蜜小梅 1.3 0.77(タイプアシストあり)
薙刀式 1.3 0.77
New Stickney8 1.3 0.77
月配列 1.31 0.76
親指シフト 1.42 0.70
飛鳥 1.5 0.67
M式 1.59 0.63
qwerty 1.72 0.58
Stickney Nextってなんや?と調べたら、
右手伸ばしを使わない40キー配列で、
マイナーカナをシフト側に結構入れ込んでるやつだった。
https://mobile.twitter.com/shiki_okasaka/status/810341355763433472
ここからJISカナが生まれたそうな。
親指シフトくらいがギリギリ税金払っていいくらいかなあ。
月配列までかなあ。0.75越えないとなんかなあ、て思いそう。
飛鳥が直感に対して不当に低いのは、
連続シフト分引かれてないからかな。
連続シフト分減らしたら0.7台には乗るだろう。
TRONは打鍵効率はとても良いが、
右小指の「ん」など、
指の酷使に疑問が残る。
弱い指でも結構使う配列なところは気になっている。
使い手がめったにいないので、
自作TRONキーボードで使っているsatromiさんに、
話を聞いてみたいんだよねえ。
(キー部3%で会える予定)
2023年01月28日
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