をどこかで知って買ってみた。
この本すごいわ。歴史的なことをほぼ収集してある。
Dvorak配列が普及しなかった経緯、
エルゴノミクスキーボードのこと、
論理配列の初期の研究、
打鍵姿勢のこと、
そしてT-codeの研究。
脳波測定アプローチなどもやってて、
科学者的立場なのがたいへんおもしろい。
著者の山田氏はT-codeの作者なのだが、
山田研究室ってこんな研究をしてたのかと初めて知った。
今大学に入り直すならここに行きてえわ。
(既に故人です)
こうした、
「なんで今このキーボード入力は、
不合理で使いにくく、
そして誰も改良しないのか?
そして誰かの改良はどういう歴史があって、
なぜそれが不発だったのか?」
という原始的な疑問になかなか答えてくれる、
まとまった何かがなくて、
それがこの本に一部まとめてある。
T-codeがベストの日本語入力法とは思えない。
なんせひらがなは薙刀式のほうが合理的だし。
薙刀式にうまく漢直を融合したものが最強では?
などと考えているが、
その論理配列よりも、
今は物理のエルゴノミクスのほうが気になってて、
物理と論理の両方の何かが沢山書いてあるこの本は、
まだ全部読んでないけどかなり興味深い。
自然で合理的で楽で効率的な、
キーボード入力法は存在するのだろうか?
その苦闘の歴史本がなかなかないのに、
意外とこんな所にあった。
オススメ本にあげておきます。
参考文献リストが膨大で、科学者的だなあ。
で、当の山田氏はT-code使ってたんかな。
(この原稿はT-codeで書かれました、
と最後に添書きあるかと期待したがなかったです)
2023年01月30日
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