2023年01月31日

【薙刀式】skkや親指レイヤーとの相性

悪いです。
なぜなら親指をよく使う配列なので。


「単打以外にシフトを押すなどで、
別の機能を持たせる」ことが、
色々な方式の基本アイデアになっている。

薙刀式は親指(スペースキー)でシフトをする。
そのシフト率は24%で、
左右12%ずつ。

これにスペースキーの機能、
変換、次候補、空白が加わる。

つまり薙刀式は、親指をよく使う配列だ。

ちなみに親指シフトほどではない。
左右の別はわからないが、
http://61degc.seesaa.net/article/458082127.html
によれば合計42%。


さて本題だ。
この親指使用率が、
ほかの「親指を利用してレイヤーを指定する」
メソッドとの両立を困難にしている。

たとえばskk。
スペースを押している間漢字変換の区切りを明示できる方式だが、
薙刀式の親指使いとまともにバッティングする。
skk用親指キーを新設したとして、
その使用頻度に親指が耐えられる保証はない。
(たぶんキツイと予想する)


たとえば自作キーボードのような、
親指レイヤーキー。

親指キーを押している間、記号レイヤーや数字レイヤーに変わる機能だ。
これはそこまで頻度がないせいか、
まあまあ相性はよい。
実際僕は親指の二番目のキーをレイヤーにして使っている。

たとえば、
シフトを押している間カタカナになる機能。

出来ないことはないけど、
カタカナキーを押しながらシフトを押しながらシフトカナ、
という二つ親指キーを押さないといけないので、
かなり面倒になると予想する。

だったら編集モードのDF+;のカタカナ変換を使ったほうがましかと。


たとえば、
親指シフト系列で使われているような、
小指シフトを押したら英字大文字になる機能。
これは簡単に実装できて、
しかもそんなに指を痛めないと思われる。


たとえば親指エンターや親指BSなどとの共存。
実装自体は簡単だが、
親指が忙しすぎるのではと予想。
機能キーを考慮した上で各キーのバランスを取ってるので、
たとえばBSを親指に移すと、
Uにはかなりヘビーなカナを入れないとバランスが取れないかもね。


たとえば漢直で、
ひらがなになるときだけ親指キーを押しながら、
などのようにする機能。
これはかなりバッティングしそう。
頻度がありすぎる。
またシフトカナの場合親指二つはめんどくさい。



などなど、
親指をよく使う配列は、
「空いてる親指を利用して、なんかやったろ」
という企みとバッティングしやすい。
これは薙刀式だけでなく、
親指シフト系列、新JISでも同様だろう。


諦める、というのも一つの解。
共存したいなら、どちらかを妥協する必要がある。

1. 薙刀式を親指を使わない配列に改造。

中指シフト化している人もいるが、
大きく字の流れが変わってしまうことを承知するしかない。

一応TYは余ってるので、
これを押しながらシフトは可能。
カーソルは別途とする。
TYが遠いと思うなら、
GHとTYを交換してもいけるかも知れない。


2. その他の方式を薙刀式に合わせる。

上と同様、TYは余ってるので、
たとえばTYを押しながら逆手で、
アルファベットにする、などの改造は可能だろう。

ただskkほど使うのは無理かもなあ。
せいぜい開始キーと終了キーをTY単打に埋め込む程度だ。


どちらを妥協するかだろうね。

そして、どちらも妥協できないなら、
「親指を使わないカナ配列」にコンバートしてもいいだろう。
新下駄、月配列、(旧)下駄配列などの中指シフト系なら、
親指は100%空いている。

もともと「親指を使ってなんかしたろ」
のシステムは、
親指を使っていないqwertyローマ字が前提だったりするので、
親指を使ってない配列を使うしかないかもね。

一旦カナ配列に慣れたあとにローマ字配列に戻るのは面倒だが、
一応行段系ローマ字配列との組み合わせもあるよ、
とアイデアだけ書いておく。
posted by おおおかとしひこ at 22:43| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
中指シフトは

⑴親指シフトより早く打てそう
⑵連続シフトは無理そう
⑶親指が開くメリットが大きい

などの印象なんですが、逆にデメリットはどういうものがあるんですかね。薙刀式の濁音と半濁音はものすごく打ちやすい(親指よりも!)ので、シフトも文字キーにある方がさらに良くなるのでは?と何度か思いました(実際に試すと問題点が見えてきそうですが
)。
Posted by かみだい at 2023年02月01日 10:12
>かみだいさん

1. DK同時を「に」にした場合(拗音の制約)、
 「も」という重要カナをどこに動かすかという問題

2. DKがらみのロールオーバーが何かに化けることを、
 常に心配しなければならなくなる問題

3. 逆手シフトだと左右を渡る連続シフトが対応できない
 同手シフトを認めると、2の問題がさらにややこしく
 (連続シフトを捨てた場合、心地よいかという問題)

の3点ですかね。

中指シフトの先駆者を見ると、
シフト方式をDKSLの4キーだけに限っているので、
そこだけを注意すれば2を回避できますが、
薙刀式はシフト方式が多様化しているため、
組合せ爆発がたくさんあります…

現状でも化ける問題は結構あるので、さらに増えるのは、
諦める/調整する(たぶんだいぶ配置が変わる)
の二択ともに厳しいかなと。
Posted by おおおかとしひこ at 2023年02月01日 13:36
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