2023年03月06日

やり方は問わない

勿論ストーリーの中でもそうなのだが、
これはつくるときの話。


自分に要求する。

「ここから3P程度で、
Aから無事脱出するものを書け。
やり方は問わない」
とか、
「ここから二人が付き合うことになったきっかけを書け。
やり方は問わない」とか、
「ここから二人が付き合うことになったきっかけを書け。
ただし印象的でキュンとさせよ。
やり方は問わない」
などだ。

条件を厳しくすればするほど難易度はあがる。
無理そうだったら、
条件を緩くしてもいい。

ミッションインポッシブルみたいなことだよね。
これから書くべきことを「指令」とするのだ。

これは、自分の中の甘えを捨て去るためにある。


条件設定しておかないと、
甘えた原稿になる。
「だって難しかったんだもの」と言い訳しがちだ。
そんな言い訳してるものが、
他人を楽しませられるはずがない。

ここでどうしてもキュンとさせたいのに、
キュンが思いつかずに、
適当に流してしまうのは良くない。
でも人は言い訳して流してしまうものだ。

だから、
「その指令を満たしてない、やり直し」
と、もう一人の自分に監視させるのである。

書く前にそれを決めなければ、
計画通りのことが出来なくなる。
ライブ感とかいう人は、
この苦しさから逃げて、言い訳してることがとても多い。

なので、
計画通りにすべてをこなすならば、
自分に命令することだね。


三題噺の経験は、こうやって生きる。



とにかく、やり方は問わない。
何をすればいい?と聞く自分に、
全体を見ている自分が指示を出せ。

指示を受けた自分は、
うんうん唸って考えて、
自分のOKの出るものを出しなさい。

もし必要なものがあれば、
いくらでも捏造することだ。
今より前のシーンに欲しいものがあれば前のシーンを書き直し、
あとに残したものがあればあとの自分に託せ。

なにせ指示を出したのは自分だ。
無茶な指示だろうが優しい指示だろうが知らない。
その指示に、期待以上の答えを出してやれ。

やり方は問わない。結果だけ出せ。
posted by おおおかとしひこ at 00:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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