2023年02月03日

【薙刀式】配列が人権を得る

という言い方をしている人がいて、
いい表現だと思った。


qwertyローマ字とフリックが支配的な現在、
JISカナ配列に人権はあるだろうか。

オフィシャルに使用は認められているものの、
その切り替えの仕方を全員が知っているわけではないし、
共用PCでJISカナにしたあと放置されて、
戻せる人はほとんどいないため、
「やめてくれ」という非難のヘイトがたまるから、
人権があるかというとないだろう。
つまり、生存は認められているが、
本音では嫌われている、東京における関西人みたいな?
人権はあるがない、みたいな状態だと思う。

JISカナがローマ字より速ければすごいと扱われるだろうが、
qwertyより遅ければ、qwerty覚えろよ、
と暗に非難されそうだね。

僕が大阪から東京に来た時に、
「訛りを直せ(東京でやっていくならそっちが便利)」
と何回か憎まれたように言われ、
渋々標準語使いになったが、
方便としての標準語と、
ソウル言語としての二重生活を強いられている。

ここで矯正しなかったら、
東京での社会人生活に人権がなかったかも知れない。


それくらいには、JISカナ使いには人権はないだろうね。
周囲に理解者がいる、
たとえば関西弁を喋る人は集まりやすく、
クラスタを形成するように、
周囲にJISカナ使いがいれば、
JISカナには人権があろう。

この人権は、
憲法で認められた基本的人権と、
あいつ嫌い、なんか嫌、できればいなくなって欲しい、迷惑、
という心理的人権の、
二重の意味があるから難しい。
日本における移民への心理もそうだろう。

東京はしばらく前からコンビニやラーメン屋の店員で、
日本人がほぼいない。
そんな状況に感じる人権心理だね。



親指シフトはどうだろう。
薙刀式は、自作キーボードは。

それはそのようなものである、
という理解や認識、
そしてそれを認め合う社会になるのだろうか?

たとえば「会社で使えない」のは、
いかなる理由であれ、人権を認められないわけだ。
「セキュリティの面で」というが、
どのようなセキュリティリスクがあるのか開示してくれ。
業務上の秘密が漏れたりウイルスの混入のリスクはないやろ。
「知らないものを怖がる」原始人の意識に過ぎない。
これはこのようなものである、
という理解をされるのは、いつになるだろう。


個人個人が草の根で、
忍びのように人権を認められないまま、
こっそり活動を続けるしかない。
そういう人たちが増えて、
東京における関西村をつくるように、
クラスタを形成するしかないかも知れない。

あるいは世間に認められやすいのは、
飛び抜けた優秀な人を輩出することだ。
その人のメソッドが優秀だと知られれば、
知名度も上がり、人権は認められやすい。
心理的な人権は有名度と関係するからね。

飛び抜けた優秀な人に普及させても良い。
親指シフトは作家や編集者や記者に使い手が多いから、
人権の一角を確保しているような気がする。
文筆家は親指シフトなんてイメージ(ブランド)を形成してるが、
そのイメージを知らない人には人権がない。

自作キーボードの雄サリチル酸さんは、
小説家に積極的にアプローチして、
自作キーボードを貸し出して、
布教をしている。
それが人権の一部を確保し始めているように思う。

元々IT系の企業ならば、
エンジニアが自作キーボードを使うのはほぼ問題ない。
セキュリティリスクがないのは、
基盤と通信内容を見れば明らかだからだ。
一般会社のセキュリティは、無知だと思う。



物理がOKなら、論理はよりOKだろ。
その論理を構築するプログラムも、OKだろ。
セキュリティ認証さえ得られれば、
論理配列はオフィシャルに人権は得られる。

ただ心理的な人権は、まだ遠いだろう。


ということで、
有名人を輩出すれば、戦略的には人権が得られる。
関西人の東京における人権も、
吉本芸人のおかげだ。

配列クラスタを増やして、
有名人までリーチしよう。
あるいは、自分が有名になろう。

僕はコツコツと小説を書いているが、
賞を取ったら薙刀式のことしか話さない予定だ。
うまくいくかはギャンブルなので、
別の普及活動もするべきだ。
posted by おおおかとしひこ at 10:20| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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