2023年02月08日

【薙刀式】リストレスト不要派

リストレストをはじめて知った時、
なんて便利なんだろうと思ったが、
最終的にリストレストはいらないと感じている。


「手首をつけない」ことが、
疲れないと感じるからだ。

手首をリストレストなり机なりにつけて打つと、
前腕の運動がピンを打たれたようになり、
制限がきつくなって疲れる気がしている。

なので、
手首は浮かしたい。

親指シフトは手首を浮かせた打鍵を主張したが、
完全に空中に浮いてる図しかないので、
脇も肘も疲れるやろと突っ込むしかない。
ピアニストは完全空中派閥だが、
我々のように数時間連続で打つわけではない。


ということで、
「手首を浮かしつつ、腕は疲れにくくしたい」
というのが僕の最近のテーマだ。
磁気浮揚がいいのかね?
(磁気浮揚リストレストがかなり気になったが、
先日ErgoRestを触らせてもらって、
あれくらい可動する磁気浮揚型って出来ないのかと思った)



最近は、
キーボード空中庭園バビロンで、
肘を固定した打鍵法や、
膝上システムで、
脇を軽く締めた状態での打鍵を研究している。

ちなみにこんな論文が出ている。
リストレストは楽になるが結局疲れるぞ、
という読み方でいいのかね。
https://researchmap.jp/takanori_ito/published_papers/32272117/attachment_file.pdf

リストレストを木材でつくるのはオシャレだけど、
結局疲れるやん、
という僕の経験的感覚にあっていると思った。



最近ちょっと思いついて、
キーボード空中庭園バビロンをさらに進化させて、
「丹田前に手を置いて打鍵するための装置」
を考えている。

机からの懸架式はバビロンと同じだが、
高さを丹田近くに構えられるようにして、
チルトもテントも出来るようなシステムだ。

スケッチがようやくまとまり、
今コツコツとモデリング中である。
AD5FD7F8-C20B-42A0-809B-CDEC593B0857.jpeg

人間の重心はへそ下三寸の丹田にある。
その付近に手を置けば、
最もトルクが小さくて済む。
武術の奥義だね。
(合気や柔術は、ここに手を置いて相手に技をかけるのが理想。
一番力を使わなくて済むので)

これまでのバビロンは、
チルトやテントの対応を諦めていた
(出来ないことはないが運用が面倒)が、
それは二点吊りだったからだ。
一点吊りにすれば二重関節機構で可能だなと思い、
こんな形になった。

問題はレジン樹脂での強度で、
これまでの経験でのカンでやるしかない。
どれだけの力で叩いてたわまないかは、
やってみないと分からない。

多分だけど、1モデル出力するのに3万円くらいかかると思う。
うーん、でも良さげだからやるしかないか、
と思いながら、
各パーツの寸法を、たわまないように決めている…


理想は腹前。丹田前。
なのでコードネームを「TANDEN」とした。
さてお立ちあい。
発注してもプリントにはたっぷり2週間以上かかると思う。
天キーまでに一回出せるか出せないかだろうね。

でもうまく行けば、断然楽になりそうなんだよね。
チルトがいいかと思ってたんだけど、
イメージでやってみると逆チルト(奥傾き)が、
楽そうに思う。
だらっと座った時は、股間ぐらいの低さにあるといい気がする。
それらを都度調整できる仕組みにしたい。


3Dプリントは思う形をつくれるからいいんだけど、
うまくいくものか…
posted by おおおかとしひこ at 21:19| Comment(5) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
TANDEN良さそうですね...。
肩幅か肩幅に近いくらいに広げるのが好みなのですが、↑の画像(見れますか...?)の板の部分は長めにすることもできますか?
長いとキーボードを近づけることも遠ざけることもどちらもできるので良いのかなと思いました(制作コストは高くなるのかもしれませんが......)。
Posted by かみだい at 2023年02月08日 23:55
>かみだいさん
> 板の部分は長めに

不可能ではないですが、
イメトレをしてみると、
骨盤(肩幅)くらいに手を開くよりも、
丹田近くに手がある方が手の回旋が自然な気がしたんです。
親指の背が自分の腹についた状態で、
30〜45度くらいテントのイメージ。
なおかつハノ字に置いて、奥チルトかなあと。
なので一旦それで実験してみたいです。

一応段ボール工作を色々やってみて、
骨盤くらいに開くのは、
手首を腰につけないと結構緊張したんだよなあ。
それだとパームレストと同じになってしまうのでは、
と思っています。

親指の背を自分の腹につけると肘がフリーになり、
脇を締めて肘を胴体につけると手首がフリーになるので、
その両者を行き来して負荷分散するイメージです。

(そもそも人によって腕や腰の比率が違う可能性もありますが)
Posted by おおおかとしひこ at 2023年02月09日 00:45
確かに腕をアームレストに乗せないと腕の重みをどう処理するかが重要になりますね。手や腕が胴体等にあたるのは(垂直方向にかかる腕の重みが軽くなるわけではないので)脱力を意識しやすくなるのかな?というのを話を聞いて感じました。(私がメカニズムを理解してないだけかもしれませんが。)

余談ですが、もしもTANDENの高さで別途アームレストも考えるなら......胴体にベルト式で付ける方向しかないのかもしれません。
Posted by かみだい at 2023年02月09日 09:07
ちなみに、TANDEN式のアームレストパーツとかの可能性ってあったりしますか?(耐荷重がポイントだとは思います...)
Posted by かみだい at 2023年02月09日 09:13
>かみだいさん

単純にモバイル用途としてシンプルな形にまとめたいなあと思ってて、
沢山パーツを出せば色々可能なはずです。

たとえば椅子の座面に取り付けるタイプのアームレストとかも、
作ること自体は可能でしょうが、
カフェでやるにはちょっとなあ、と思ってます。

今回は膝上システムの欠点、
太ももへの圧迫(大して重くないけど、
二時間とかだとなんか血が止まってる感じがする)の解放と、
たまに足を組みたい(たぶん腰回りの負荷分散)ためですね。

一番前のTANDENロゴの入ってるところをヘソにくっつけるくらいに、
椅子を前に出して、
だいぶ手を胴体に近づけて打つイメージです。
そうすると肘が胴体横にくっついて、
前腕橈骨側が胴体に沿うようになって、
腕を自然に支えられるのではと考えています。
(たるんだ腹に腕を乗せるともいう)

これでダメならベルト方式で分割トレイみたいなのをしてもいいんですが、
それつけたままトイレに行きそうと考えると、
うーむ、となっております…
ベルト方式は今度は腰に負荷かけないのかな?
これもやってみないと分からない世界ですね。

あと業者3Dプリントは1回数千円〜数万なので
(レジンの場合体積に比例)、
なるべくモデルを小さく、薄くしたい、
しかしそうなるとタイピングの振動でゆれる、
あるいは長い部分はたわむ、
みたいなこととのトレードオフです。
Posted by おおおかとしひこ at 2023年02月09日 10:26
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