2023年02月13日

【薙刀式】qwertyローマ字は難易度の高い配列だ

新配列をやると、qwertyにはもはや戻れない、
という言い方をすることがある。
これは物理的には「戻れる」ことが分かっていて、
人間の技能の適応能力の広さがわかるものだ。

「戻れない」のは心理的にだ。
なぜなら、新配列の方が容易で、楽だからだ。
qwertyローマ字は、新配列より難しく、窮屈な配列である。


論点をまとめておく。

・左小指の酷使など、弱い指を強い指並みに要求されること。
・TYの遠いキーをよく使うこと。
・ホームポジションが意味をなさず、
 上下段に偏ること。
・縦連や同指連打などの打ちにくいものが多数あること。
 (KI、DE、YU、MU、ZA、I,、O.など)
・「ん」の不定形。次に来るものでNの回数が変わること。
・外来語で一番使う「ー」の遠さと、これを小指で取る無茶。

・運指のチャンク(打ちやすい一塊)が、
 日本語の文節構造とは異なること。
・qwertyで打ちやすい指の流れが、日本語でよく使う言葉とは限らないこと。
 逆に、qwertyで打ちにくい指の流れが、
 日本語で滅多に出ない言葉ではないこと。
・つまり、日本語を書くためのベストの指リズムになっていないこと。
・左右交互やアルペジオがバラバラで、
 日本語の言葉に対してランダムに起こりがちなこと。

・打鍵数が多く、万打鍵単位での蓄積はひどいこと。
・指の使用分布の偏りと上と合わせて、
 手に歪みを蓄積しやすいこと。

・BS、エンター、カーソル、シフト、
 全角半角、カタカナ変換ひらがな変換など、
 日本語入力に必要なキーが遠いこと。
 (ここを改善していない新配列もあるが)

・「」?!…()など、日本語で多用する記号が、
 小指ばかりで大変打ちづらいこと。
 (ここを改善していない新配列もあるが)


合理的な新配列は、
これらの問題点を多くの面で解消している。
だから快適で容易で、日本語を書くのに気持ちが良い。

それを一旦マスターしたら、
こんなに不快で難易度が高く、
日本語を書くのにリズムの悪い、
気持ちの悪い配列に、戻る気がしないだけだ。


ほとんどの日本人は、
qwerty配列が難易度が高く、不合理であることを、
隠蔽されて気づかないのではないか?

僕には日本人の生産性を落として、日本語を破壊するための、
陰謀じゃないかとすら思える。
こんなに使いにくい道具ないよ。
人を殺すために日本刀を渡さずに、こんにゃくを渡すレベルだ。

もし陰謀じゃなかったとしたら、
無知無策にも程があると思う。
フランス政府がBEPO配列を採用したように、
脱qwertyの流れを国語審議会なりデジタル庁が推進すべき時だが、
政治家には期待しないので、
僕はアルチザンとして活動することにする。


実際のところ、若者たちはqwertyをほとんど使えない。
フリックなら使える。
実質、フリックがデファクトスタンダードの地位を、
得つつあると思う。
だからPC離れが起きてるような気がするね。
でも知的生産はフリックじゃちょっとキツイので、
つまり日本は知的生産力は、
ガタ落ちするしかないんだね。

知的生産の前にqwertyが壁になっている。
ブラインドタッチ率30%が、
この壁の高さを語っている。

新配列をやる人は、ブラインドタッチ率100%だ。
文盲はいないわけだ。



つまり知的な人ほど新配列で知的生産をして、
情報弱者が難易度の高い配列で苦労しているという、
知的格差、配列格差が起きているとぼくは思っている。

さっさと薙刀式や新配列の世界に来いよ。
薙刀式で1500字(変換後)/10分で書ける僕ですら、
qwertyローマ字は難しく、530でしか書けない。
ただ難しいだけで、
毎10分で970/1500が失われている。
posted by おおおかとしひこ at 11:01| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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