2023年02月14日

【薙刀式】オールコンベックスキーキャップと立体キーボード

去年の今頃は、指は立体的に動くんだから、
立体キーボードを作るべきだと考えていた。
だけど静36という立体キーボードを試作したあと、
その次の実用品づくりは停止している。

なんでか。
オールコンベックスキーキャップが、
ほぼ指の立体軌道を捉えられるからなんだよね。


オールコンベックスだと、
どこを打っても大体認識される。

だからコンケイブ(凹)の通常のキーキャップのように、
真ん中近辺を押す必要はない。
立体的な撫で打ちが可能だ。

つまり、
立体的な軌道で、かつ真ん中を押さなくていいから、
ほぼほぼ立体キーボードのように、
指が使われるんだよね。

突き刺し打ちのような、
指の位置が固定されているものと違い、
立体的な撫で打ちだから、
そのキーの同じところを押さなくてよい、
というのも大きい。

前後の組み合わせで、
同じキーの全く違うところを撫でることが、
かなり多いと考えている。

この自由度が、
立体キーボードのそれとほとんど同じなんだよなあ。


オールコンベックスキーキャップに慣れた頃、
立体キーボード×オールコンベックスキーキャップはありえるか?
を検討したことがある。
でもそれって、
平面キーボードにオールコンベックスにすることと、
ほとんど違わない、
という結論になった。

そもそも立体キーボードを作った時の考え方、
「手は球を掴むようにできている」のは、
指の向きが平らではなく、
ある大きな球の中心を向いている、
という発見だった。
だから各キーはその球から放射状に並ぶべきでは?
と考えたわけ。

でもオールコンベックスを平面に並べれば、
自動的に手が球を掴む形になるんだよね。
真上を押さなくていいから、
各指が微妙に真ん中からずれたところに触れていて、
結果球を掴む手になっている。

もっとも、全部同じ高さではなく、
高さの差を作ってもいいかもしれないが、
それよりも同じコンベックスが幾何学的に並んでる方が、
キーの位置を推測しやすいと考えている。
(実際に3D×オールコンベックスを試してはいない)

なので、
現在3Dのモチベは下がったままだ。

そもそも、3Dが理想的に出来上がったとしても、
姿勢が寝返りを打つ以上、
指の当たるところも随時寝返りがあるに違いない、
と僕は考えている。

なので適宜当たる場所が変わるオールコンベックスが、
それだけで立体寝返りの代わりになるなと。


現在オール30g(アクチュエーションは20g)だし、
もう撫で打ちの正解はこっちじゃないか、
とすら思っている。
軽いバネにすると底打ちがぼんやりするのだが、
底に真鍮を仕込んだことで打鍵解像がはっきりして、
しっかり打った感覚を得られることもでかい。

ということで、
3Dにしなければならないほどの、
緊急のモチベがなくなっている。

それよりは、腕や肩のだるさを解消するための、
真のリラックス体勢を今は追求してる感じか。

ていうか、仮に3Dキーボードが出来ても、
机の上で普通に打つのがベストか?は、
いずれ気になってただろうし。



キー部でキネシスの左右分割版を触ったが、
断然オールコンベックスのほうが優れていると感じた。
この辺の議論はまだ誰もしてないと思うんだよな。
次の天キーでは、D-Moteを持ち込む人がいるらしいので、
ようやく3D体験が出来そうで楽しみで、
それでもオールコンベックスのほうが、
軽快に打てるんじゃないかと思ってるんだけどね。

ただし、
親指だけは斜め横を向きたい。

現在3Dプリント中なんだけど、
平面トッププレートにはめ込む形式で、
斜めにスイッチを挿せるアダプターのようなものをつくった。
10日後くらいにはテスト可能だと思われる。
これさえ出来たらもう3Dいらなくね?
などと考えている状態。


3Dキーボード、そんなにいいかな?
すごい使いやすいやつがあるなら、
まじで触ってみたいんだよなあ。
憧れのキネシスが全然良くなかったので、
誰かいいやつ触らせて…


指は立体的に動く。
だから立体的な形をしているべきだ。

その立体とはなんだろう。
答えはまだ霧の中…
posted by おおおかとしひこ at 10:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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