電子工作のことはいまだによくわかってないが、
以下を知ってれば、スムーズに理解できたと思う。
・自作キーボードの電源は、USBから給電される。
そうでない場合は電池が必要。
・その電気が回路内に回り、スイッチで導電したところの信号がマイコンに入ることで、
オンオフを検知している。
・1個のピンで1個のスイッチに接続すると、ピン数が足りなくなるので、
列と行でマトリックスを組み、マトリックススキャンアルゴリズムで、
判定している。
・マトリックススキャンはqmkのデフォルト。
・マトリックスはざっくりいうと網目状に回路を組み、
整流部品(ダイオード)で、一方通行に電気が流れるようにしてある。
・半田付けは、電線が絡まないようにガラスの中に埋め込まれてある基板(PCB)に、
部品を貼り付けて回路として完成させること。
・USB給電、マイコン(ProMicroなど)、スイッチ、ダイオード、
必要とあればその他部品を半田付けできればOK。
USBとマイコンは一体化になってるものがほとんど。
・半田付けは、二つの金属を熱して、同じ温度の液体半田を馴染ませて、
3秒ほどの加熱で金属酸化膜をつくること。
接着に似ている。溶接ではない。
(最悪金属同士を接触させてボンドで固めたってよい。
耐久性は悪いけど)
・マイコンは出荷状態ではプログラムが入ってないので、
PCに接続して書き込む必要がある。
リセット(書き込み可能状態にする)コマンドが、
「物理的に○ピンと○ピンをショートさせる」という、
独特な方法なので注意。まあセルモーター回すようなもんだ。
・中身のプログラムはc言語で書かれている。
qmk_firmwareという文法に従ってcで書くと、
マトリックススキャンして動くキーボードがつくれる。
(全然違うプログラムを書き込むことも、原理的には可能だね)
・スイッチ、回路、マイコンとUSBさえあれば、
キーボードとして機能する。
プレートとかスタビライザーとかケースは、
それらを固定する道具にすぎない。
あと埃の侵入を防げるね。
これだけ分かってれば、
あとは大体の説明文を読めば理解できると思う。
ほとんどの自作キーボードの説明は、
「こんなことも知らないの?」ってところを、
すっ飛ばしてるからね。
でも、ハードもプログラミングの経験もない、
普通の人は何も知らなくて当然だ。
ここまで知ってれば、自分で調べられるかと思う。
僕は最初に「USBから電気が来てる」を知らないから、
どうやって動いてるのかわからなかった。
そもそもUSBケーブルの中に、
電気ケーブルが入ってることすら知らなかったよ。
2023年02月22日
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