2023年02月22日

【自キ】自作キーボードを始める前に知りたかったこと

電子工作のことはいまだによくわかってないが、
以下を知ってれば、スムーズに理解できたと思う。


・自作キーボードの電源は、USBから給電される。
 そうでない場合は電池が必要。
・その電気が回路内に回り、スイッチで導電したところの信号がマイコンに入ることで、
 オンオフを検知している。
・1個のピンで1個のスイッチに接続すると、ピン数が足りなくなるので、
 列と行でマトリックスを組み、マトリックススキャンアルゴリズムで、
 判定している。
・マトリックススキャンはqmkのデフォルト。
・マトリックスはざっくりいうと網目状に回路を組み、
 整流部品(ダイオード)で、一方通行に電気が流れるようにしてある。

・半田付けは、電線が絡まないようにガラスの中に埋め込まれてある基板(PCB)に、
 部品を貼り付けて回路として完成させること。
・USB給電、マイコン(ProMicroなど)、スイッチ、ダイオード、
 必要とあればその他部品を半田付けできればOK。
 USBとマイコンは一体化になってるものがほとんど。

・半田付けは、二つの金属を熱して、同じ温度の液体半田を馴染ませて、
 3秒ほどの加熱で金属酸化膜をつくること。
 接着に似ている。溶接ではない。
 (最悪金属同士を接触させてボンドで固めたってよい。
 耐久性は悪いけど)

・マイコンは出荷状態ではプログラムが入ってないので、
 PCに接続して書き込む必要がある。
 リセット(書き込み可能状態にする)コマンドが、
 「物理的に○ピンと○ピンをショートさせる」という、
 独特な方法なので注意。まあセルモーター回すようなもんだ。
・中身のプログラムはc言語で書かれている。
 qmk_firmwareという文法に従ってcで書くと、
 マトリックススキャンして動くキーボードがつくれる。
 (全然違うプログラムを書き込むことも、原理的には可能だね)

・スイッチ、回路、マイコンとUSBさえあれば、
 キーボードとして機能する。
 プレートとかスタビライザーとかケースは、
 それらを固定する道具にすぎない。
 あと埃の侵入を防げるね。


これだけ分かってれば、
あとは大体の説明文を読めば理解できると思う。
ほとんどの自作キーボードの説明は、
「こんなことも知らないの?」ってところを、
すっ飛ばしてるからね。
でも、ハードもプログラミングの経験もない、
普通の人は何も知らなくて当然だ。
ここまで知ってれば、自分で調べられるかと思う。

僕は最初に「USBから電気が来てる」を知らないから、
どうやって動いてるのかわからなかった。
そもそもUSBケーブルの中に、
電気ケーブルが入ってることすら知らなかったよ。
posted by おおおかとしひこ at 14:26| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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