2023年02月24日

【自キ】タップシューズMOD

スイッチ下に金属を敷き、ボトムプレートと挟むことで、
底打ちの打鍵感を鋭く、クールにする方法。
僕が編み出したのだが、
Discordで紹介したらタップシューズと同じ原理といわれて、なるほどなと。


叩くものの感覚を変えるには、
硬くて丈夫なものにするか、
柔らかいものにするかの二方向ある。
ガスケットやオーリング、
サイレントスイッチなど、
自作キーボードの大きな流れは、
いま柔らかくする方向に向いている。
僕は逆を考えていて、
それは軽いバネだと、底打ちしたときに鋭さがなくて、
柔らかいものを叩いている感覚になり、
1文字の鋭さを感じられなくなって、
打鍵がつまらなくなるからだ。

鋭く、硬くなると、
打鍵がはっきりする。
これの効果は、
単純に気持ちいいだけではなくて、
同時押しがよりはっきりわかるとか、
ロールオーバーがはっきりわかるため、
どんどん打鍵が速くなっていくことだ。
つまり打鍵の粒度があがる。
感覚として、「ここ」で打っている、という感覚になるんだよね。
その「ここ」の幅が時間的に極めて短くなるから、
打鍵の精度があがる。


で、この素材は、
現在真鍮を仕込むのがベストだ、
と考えているが、
試しにガラスや、陶器(セラミック)だとどうなるか、試してみた。
あとかつて試したものとも比較してみる。

真鍮(硬度3〜4)……響きもよいし、硬さもよい
 これを以下と比較して。
ステンレス(硬度5)……硬くて指が痛くなった。
 響きや広がりがなくて、直接指に衝撃が戻ってくる感じ。減衰がないのか。
ガラス(硬度3〜5)……鋭さがややマイルドになる。
 あと、深く打鍵が入る感じがなくて、
 浅いところから反射して返ってくる感じになる。
陶器……(セラミックとして硬度7程度)
 さらにマイルドに。
 打鍵が返ってくる深さはガラスと変わらない。
木(チーク)……ぼんやりしていた。
シリコン……ぼんやりするわりには力が返ってくる。
アクリル……打鍵が吸収される感覚になる。
 返りがなく、アクリル内で衝撃が消える感じ。

硬度に感覚が比例している?
ガラスや陶器はデータシートほどじゃないんだろう。多分。
手で触っても真鍮より柔らかそうだし。
真鍮って案外柔らかいんだなあ。
その柔らかさと金属としての重さが、
ちょうどバランスでいいのかもしれないなあと。

また、この感覚は、
当然下に敷くもので変わる。
アクリル板3ミリが今のところベストマッチ。
木だと木の雑味が残り、
しっかり感覚が帰って来なくなる。
ナイロンでも同様で、打鍵のはっきりしたものがなくなる。


振動の伝わり速度、減衰などが関係しているんだろうか。
シリコンのように変形することで衝撃を吸収するタイプは、
リアクションが遅くやってくる気がする。
金属はすぐに返ってくるから、
打鍵に向いているのかもしれない。


タップシューズMODは、
厚みがスイッチ下とボトムプレートにはさまり、
大きさがおおむね1センチ角
(他の部品を邪魔しない程度)ならば、
簡単にに試せるよ。
僕は両面テープでボトムプレートに貼っているだけだし。
わりと簡単にできるわりには、
劇的に打鍵感が変わるので、
「スイッチだけじゃない」ということを再認識した、
新しい知見だと思っている。


posted by おおおかとしひこ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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