2023年03月11日

【薙刀式】打鍵効率と弱い指

1カナを打つための総打鍵数を打鍵効率とよび、
ローマ字は1.7、薙刀式は1.3程度。
多くのカナ配列は1.2〜1.4あたり。
JISカナは4段のくせにシフトキーのため1.2くらい。

打鍵効率を上げるために、
小指薬指を多用するべきか、という話を。


月配列系の中には、
打鍵効率1.2を達成したものがある。
それは単打率を上げれば達成可能だ。

だけどただ単打率を上げたければ、
小指薬指の単打に、
頻度が高いカナを配置すればいいわけ。

それは使いやすさの数値を下げると思うんだよね。


親指シフトで納得がいかないのは、
小指と薬指の負荷の大きさである。
ところが、その負荷の批判をした人はあまりいないのが不思議。
みんな小指薬指が強いのか、
それともそんなに打たないかのどちらかかなあ。

親指シフト推奨派の勝間さんは、
昔ピアノをやっていたという。

ピアノ経験者と非経験者で、
もっとも大きな違いは、
薬指小指の訓練度合いじゃないかな?

分解だけじゃなく、
単純に筋肉も強いんじゃなかろうか。


最近たくさん打ってて、
手のマッサージをしてて気づいたんだけど、
俺の右小指は「れ」の多用かだいぶ鍛えられてきてて?
左小指の筋肉に比べて1.5倍は大きい気がする。

おそらくピアニストの指は、
左右でそんな差はないんじゃなかろうか。
左小指も右小指並みになるんだろう。

こうしたフィジカルの差が、
親指シフトを苦でなくするのではないだろうか?

いや、
そもそも、
「ブラインドタッチでキーボードを打つこと」
そのものが、
10本の指の使用を要求するわけで、
それがそもそも普通の人には困難なのではなかろうか?

仮に、「足の指を10本バラバラに動かして打つキーボード」
があったとしたら、
ほとんどの人は親指とその他の指の4本打ちになると思う。
我々文明人は、
靴によって、足の指の分解は退化が始まっているとさえ言える。
かつてはこの指で枝を掴んでいたというのにね。

同様に、
手の指を、10本とも意思通りに動かせる人は、
現代人には少ないと考える。

両方の人差し指、中指、親指と、
利き手の薬指くらいが限界じゃない?

だからカタナ式はこの指しか使わない入力法にした。
薙刀式もほんとうはそうしたいが、
まだうまい方法を思い付いてないため、
10本指を使うしかない。
(センターシフトから左右親指シフトになれば、
たぶん可能だけど、打鍵感が変わりすぎてねえ)

こんな「指の体たらく」で、
親指シフトを自在に打てる人は、
僕はとても少ないと思うんだよね。

挫折した人は結構多いし、
小指薬指がネックだった、とまで言語化出来てない人のほうが、
多いような気がしている。
逆に、親指シフトから薙刀式に流入した人は、
多分このことは実感できてそう。


薙刀式は打鍵効率を1.3からどうしても下げられない。
弱い指の使用率を下げたいからだ。
左小指2%、左薬指4%、右小指3%は、
死守したいからね。
他のカナ配列なんて、小指8%とか、
左薬指10%とかあったりする。
僕にはとても使えそうにない。

そうした配列の使い手は、
僕みたいな長文はあまり書かないんだと思う。
ほとんど聞いたことがないもの。
配列に関する長文は書いてただろうけど、
それ以外に大量の長文とか書いてたのかなあ。
そうは思えないんだよなあ。
探しても出てこないし。

飛鳥や新下駄で小説を書いてる人はたまに出てくるが、
月で、という人はほぼ見たことがない。
月配列は便利だが、長文を書くには、
弱い指の使用率が高い気がする。

親指シフトで執筆してた人たちは、
一日何文字書いてたのかしら。
そこを知りたいんだよな。
一日5000字ぐらいが限界じゃないかなあと。

親指シフトは打鍵効率もそんなによくないし、
弱い指の使用率も高い。
その負荷で5000はしんどいと思う。
怪我しない範囲なら3000くらいじゃないかと思う。
これは普通の指の感覚による見積もりで、
ピアノ経験者なら倍くらいいけそう。

大人になってピアニストのようにはなれないから、
幼少期で、
キーボードに親和性があるないが決まる。

それはせつないな。
そんな道具をデジタルの読み書きの基準にしてることが、
そもそも根本的な間違いでは?


とはいえ、現実これでやるしかないのか。
人類は自らの発明に振り回されている。
運用法(論理配列)と、
物理形状の工夫で、
どうにかするしかないんだよな。

薬指とか小指を10%くらい使う配列の、
打鍵動画耐久二時間とか見てみたい。
文字数稼げないと予想する。
弱い指は弱い指のままで、強くなれないと思うんだよなあ。
posted by おおおかとしひこ at 12:06| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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