オーバル型パームレスト。
断面は角をだいぶ丸くしており。
ほんとは球面の一部を切り取るくらいまでしようと思ったけど、
これくらいの面取りでもだいぶよかった。
(木材が柔らかめのアガチスだから楽勝かと思いきや、
木目と垂直に削るのがかなり困難)
長辺が、
中指と薬指の間〜手首の折れる部分の中央
あたりにつくように構えるとちょうど良い。
当初は手のひら全体の縦線を乗っけようと思ってたが、
いざ使ってみると手首側しか接触しない。
手首を起こすからだ。
とはいえ奥側をあげてチルト角をつけてしまうと、
ヨーイングの回転に対応できないから、
手前奥のラインは水平でいいかも。
東急ハンズに厚み1センチの楕円形の、
ちょうどいい大きさのやつがあったので、
削ってみたらよくなった。
半球状の木材も試してみたが、
直径6センチと5センチしかなかったので、
厚み3センチと2.5センチはちょっと高すぎた。
そもそもなんでこんなものを、
という意図のほうが大事で、
「支点を力点に近くすると、
トルクが下がって楽になるのでは?」
という実験をしようと思ったから。
ほんとは4指の第一関節下に、
横にパームレストを置こうと思ったんだけど、
親指がうまくいかずこの位置になった。
接触点は結局手首の中央部分の、
母指球と小指球の間の凹み部分となったけど、
ここが手のひらの小指側よりも近いはず、
と思ったんだよね。
普通に机の上で打つことと、
普通のパームレストで打つことと比較したが、
多分疲れが少ない。
普段だと左肘が痛くなるが、
これはそうでもなかった。
ただし、手のひらの関節部位、
母指球と小指球の間の凹み、直径2センチ程度に、
着いた跡がつく。
まあ小指側一点で支えるよりマシかもだ。
ここが支点になる。
そもそもこれは、テントシステムが、
前腕や肘にはいいものの、
打鍵速度がだいぶ落ちて、力が弱くなることが、
とても気になったから。
キーボード水平置きの、
全キー(親指を除く)が同じ形をしてるほうが、
指が高速で動いて力強く叩ける
(ということは強弱の調整も出来る)。
これはなんでやろ、
と思って、支点からの距離と力のベクトルをかけたものが、
保存するからだろうと考えた。
テントシステムは、
手のひらの小指側ないし前腕をつけることになり、
そこが支点になる。
もっと内側、手のひらの中に支点があれば、
トルクは小さくなり、
楽に速くなるのでは?
などと考えて試している。
最初は手のひらの中央に半球の頂点があればいいかな、
って思ったんだけど、
手首関節と変な位置関係になるので、
あまりよろしくなかった。
なので、この位置ならちょっとマシかなと。
おそらく撫で打ちに重要なのは、
「同じ水平高さをこすること」ではないかと考えていて、
高速で軽々した打鍵は、
練度の問題なのか、机の上が一番良い。
ただしどこかしらが痛くなるため、
その負荷の低減をずっと考えている。
ちなみに、
このパームレスト込みの状態で、
バビロン高さでもテストしたが、
それは何故か遅かった。
根本的な手の動かし方が違うのか、
長年手書きでやってきた、
「机の上での手の操作」が良いのか不明。
ピアノの高さでの手の操作に、
机の上で字を書くほどの細かさはたぶんいらなさそうだから、
細かさや軽やかさは机の上の方がいい説はある。
ていうか、僕の体は机の上を求めてる感じ。
膝上やら丹田やら、
色々やってきたけど、
シンプルになればなるほど、
モバイルはしやすくなる。
持ち運びは楽勝なので、
丹田が再プリントされるまで、
これでテストかな。
もうちょっと別の形も試してみたいが、
紙粘土でテストピースをつくり、
木工+削り出しがいいか、
3Dプリントがいいか迷う。
しっくり来る3D曲面をCADだけで作り切る自身がない…
2023年03月16日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック