デジタルには夢がある。
それを実現できるはずの原理的無限さをもっていて、
アナログを超越するスペックがある。
ところが現実にやってきたデジタル社会は、
コストダウンのためだけの施策になってしまった。
https://twitter.com/takeda1967/status/1630792136835874816?s=20
たぶんだけど、
このまま何年かしたら、
非デジタル社会の記憶を持つ人がいなくなるだろう。
コストダウンされる前の、
豊かでちゃんとした世界を知らないまま、
それが世界の常識になるんじゃないか、
って危惧は常に思う。
電子出版の例は、
アナログの本を拡張するアイデアで、
実装がデフォルトになるべきだ。
いや、レンタルはなにもなくて、
購入版がそうした特典がついたパターンでもいいよ。
あるいは課金でグレードアップでもいい。
そうした商売をしない理由は、
「そもそも紙の本のコストより安い電子出版を選んだのに、
そんな余計なことをやって、
トータルのコストを上げる意味がない」
という現実的な理由だろう。
つまり、
デジタルの目的が、
「アナログの拡張」ではなく、
「アナログの縮小」なんだよね。
手間が減るのはいいことだけど、
コストダウンの結果、
到達点がアナログより縮小してたら、
結果衰退でしょ。
節約してより良くなった例ってあるのかな。
個人レベルではあるかもだけど、
組織レベルでは全然ないんじゃないかね。
なんか「みんな生き残るのに必死」
というのはよく聞く。
だからデジタルによるコストダウンを選んでるだけの気がする。
前向きにデジタルのほうが良くなるから、
デジタルを選んでる人じゃないと、
幸せになれないのでは。
そしてそんな例は、僕の周りではあまり聞かない。
飛行機の予約が便利になったくらい?
でもデジタル予約の代わりのチケットが、
レシートみたいなペラペラの紙になり、
昔の「旅客乗車券」のような大袈裟なものになってなくて、
ありがたみや権威が減ったと思う。
つまり舐められてるようになってると思う。
デジタルは人を幸せにしない。
結果、人の価値が下がり、
舐められてるんじゃないかなあ。
2023年03月17日
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