2023年03月19日

【薙刀式】ボール型キーキャップと3Dキーボードの差

ボール型キーキャップはかなり良い。
多少の改善点は残るものの、
方向性の概ねはかなりいいと思った。

これと、去年作ろうとしてた3Dキーボード、
静36との比較をしてみたい。


ボール型は、オールコンベックスキーキャップの系譜である。
つまり凸型で撫で打ち専用だ。
指の腹で触れる想定。
突き刺す打ち方だと突き指しちゃう。

これを実験した時に思ったのは、
「下段は突き指するのでは?」だった。
しかし打ち方を「下段も撫で打ち」にすることで、
回避することができた。
どうやるかというと、
凸の奥側を、奥に撫でる形でだ。

下段をどう打つかは、様々な流派がある。
突き刺し打ちもあれば、
引っ掻いて打つ人もいるだろう。
指の腹で叩けないこともない
(3Dキーボード、Lime40はこの考え方を採用)。

でもここを前滑り打法に出来れば、
全部のキーが撫で打ち出来るのでは?
と思い、
そういう風に打ったらできるようになった。

で、手首の関節は直線を描かないから、
これに対応した球になればよいのでは?
という感覚でボールにしたわけ。


3Dキーボードをつくったときは、
まだそこまで考えてなかったので、
X方向は球で、
上段中段は前滑りなので凸曲面、
下段は突き刺し打ちなので凹曲面となり、
いわゆる鞍点(x方向の微分が閉でy方向の微分が開)
になることが、命名「サドルプロファイル」の由来であった。

下段が突き刺し打ちなのは、
キーキャップが普通の凹型だったこともあろう。
それ以外の打ち方があるとは、
考えもしていなかったからね。


ということで、
4指に関しては、
実はボール型キーキャップは、
3Dキーボード静36の、上位互換なんだよね。

あとはマジで親指だけになってしまった。

親指キーに関しては、静36のほうが優秀。
なぜなら、Nキーの下に潜り込むような、
オーバーハングの構造になってるから。
これによって、自然な「握り」になるんだよね。
これはMXスイッチのような、高いボディでは実現できず、
低いchocだったからできたこと。

しかしchocの打鍵感があまり好きになれず、
もっといいスイッチが出たらまた考えよ、で放置して一年。
でようやく、Nuphyのロープロがいい感じなので、
真剣に考えようかなあと思ってたら、
ボール型キーキャップええやん、
みたいになってるのが現在地点。


親指部分さえうまくいってしまえば、
実はボール型で完結するかも知れない。
その時にようやく、納得のいく3D形状になるかも?

「コンベックスにしたらどうなるだろ?」
という素朴な疑問ではじまった、
コンベックスタイプキーボードは、
なんだか面白い方向に進化して、
完成型になろうとしてるぞ。


打鍵法、打鍵感、打鍵姿勢、
そして論理配列。
これらのものが一体化して、
ようやく「俺の筆記用具」になるのかも知れない。

今気になってるのはモニタの高さで、
3Dプリントした「足」よりもう少し上げたいんよね。
しかも軽く作ったので、机の上でグラグラ揺れる。
市販のスタンドを持ち歩く…?
posted by おおおかとしひこ at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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