2023年03月26日

日本の戦争の仕方と、アメリカの戦争の仕方(「シン仮面ライダー」評6)

一人の天才に任せて、後ろで膨大な人が文句をいう日本。
替えが効くシステムをつくり、工場のように生産するアメリカ。


ガワで企画書を書き、
祭りの期日を決めてプロジェクトを組み、
そこに脚本を間に合わせる日本。

脚本を買い上げ(この時点で脚本家が暮らしていける)、
様々な人間がリライトしていき、
完成してはじめてプロジェクトを組むアメリカ。

祭りの規模がデカければデカイほど、
天才が潰れる日本。
祭りの規模がデカければデカイほど、
天才たちが集まりやすいアメリカ。

戦争の仕組みが違う。
どちらがいい、というわけではない。
コンスタントに成功しやすいのはアメリカのシステム。
突出したものが生まれやすいのは日本。
失敗が多いのも日本。

そして昨今は、一人の天才が背負えないほどの物量が増えた。
そして、天才かどうかを理解して任せてないから、
天才じゃないと判明した時に、
取り戻せず、爆死するしかない運命を突き進むのも日本型。

天才が天才じゃなかったときも、
確実に面白い脚本理論を持ってるから、
爆死だけはコンスタントに避けられるアメリカ。

爆死したら会社を潰してやり直すアメリカ、
同じ会社が責任を負い続ける日本。


たしか東映ってスクリプトドクターがいるって聞いたことがあるが、
シン仮面ライダーにはいなかったのかね。
俺が雇われてもいいが?


あんな脚本にゴーを出した人々に責任がない、
というのはおかしい。
全員晒し首レベルだろ。

怒りのあまりうまく寝れない。


アメリカのやり方がベストとは思えない。
日本は奇襲システム以外に勝つ方法を知らないのは、
源頼朝以来変わってないのかも知れない。
「今回の作戦は失敗する」と、
脚本を読めばわかるはずだが、
なぜ作戦計画書を読める人間がいないのか?


天才の打率は100%ではない。
天才が打てない時も勝てる仕組みを、なぜつくれないのか?
大谷がいなくても勝てるチームづくりを、
日本はできないのだろうか?

インドのやり方ってどうなってるか、
調べる方法ある?
posted by おおおかとしひこ at 07:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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