2023年05月01日

おもしろい説明をする方法

本題から切り出すと、説明を長々としなくて済む。
説明が下手な人は、こういう話法でやればいいのでは?


Xが結論だとしよう。
その為には、AとBとCを説明しないといけないとする。

この時下手な人は、
A、B、C、そしてXのように話してしまう。
長くて詰まらない説明の出来上がりだ。

上手な人はどうする?
「本題から言おう。Xだ。
なぜか?
A、B、そしてCだからなんだ。
だからXだ、分るだろう?」
のように、まず結論から話す。

いや、もしABCがとても短く済むならば、
ABCXの順に話すかもしれない。

つまり、話上手な人は、
ABCが人を退屈させるかどうか、
見極めてから語る順番を変える。


ABCが長すぎて、どこに着地するかいつまでも見えず、
退屈または混乱するようならば、
先に結論Xを言っておき、
「なぜXなのか?」という興味を持たせて、
ABCを説明する。

そのXはたいてい常識を覆すようなすごいことで、
いきなりXを言うと、「そんな馬鹿な」と思えるほどの、
インパクトのあるものであることが多い。

だからまずXでつかむんだよね。
「どうして?」と思わせれば、
ABCが多少長くても話は持つ。
「なるほど、だから意外なXにたどり着くのか」
という腹落ちへ持って行くわけだ。

逆に、予想できる、どうでもいい結論Xならば、
長いABCはつまらないだろう。



だから、説明の上手い人は、
意外な結論Xしか話さない。

意外な結論X、理由ABC、もう一度結論Xという、
おもしろい話か、
うまくABCをはしょってさっさと、
あまり面白くないXに辿りつく話の、
二通りしかしない。


そして、Xがおもしろくないときは、たぶんXの話はしない。
だから、説明の上手い人の説明は、
意外でおもしろい話Xしかなくなるんだよね。


説明が上手い人はつまり、
「これが説明されて面白いことか?」をつねに考えているということだ。

面白く説明できるときしか説明せず、
面白くないときは説明しなくて、
結論にさっさと到達して、
先を進めることをするだけの話である。


まず結論から話すときは、
たいていその先が長いけど腹落ちする、面白い話のときだ。
そういう風に説明しよう。

それが出来ないときは、
ささっと結論だけ分るようにしよう。

結果、面白い説明だけが残るぞ。
posted by おおおかとしひこ at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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