本題から切り出すと、説明を長々としなくて済む。
説明が下手な人は、こういう話法でやればいいのでは?
Xが結論だとしよう。
その為には、AとBとCを説明しないといけないとする。
この時下手な人は、
A、B、C、そしてXのように話してしまう。
長くて詰まらない説明の出来上がりだ。
上手な人はどうする?
「本題から言おう。Xだ。
なぜか?
A、B、そしてCだからなんだ。
だからXだ、分るだろう?」
のように、まず結論から話す。
いや、もしABCがとても短く済むならば、
ABCXの順に話すかもしれない。
つまり、話上手な人は、
ABCが人を退屈させるかどうか、
見極めてから語る順番を変える。
ABCが長すぎて、どこに着地するかいつまでも見えず、
退屈または混乱するようならば、
先に結論Xを言っておき、
「なぜXなのか?」という興味を持たせて、
ABCを説明する。
そのXはたいてい常識を覆すようなすごいことで、
いきなりXを言うと、「そんな馬鹿な」と思えるほどの、
インパクトのあるものであることが多い。
だからまずXでつかむんだよね。
「どうして?」と思わせれば、
ABCが多少長くても話は持つ。
「なるほど、だから意外なXにたどり着くのか」
という腹落ちへ持って行くわけだ。
逆に、予想できる、どうでもいい結論Xならば、
長いABCはつまらないだろう。
だから、説明の上手い人は、
意外な結論Xしか話さない。
意外な結論X、理由ABC、もう一度結論Xという、
おもしろい話か、
うまくABCをはしょってさっさと、
あまり面白くないXに辿りつく話の、
二通りしかしない。
そして、Xがおもしろくないときは、たぶんXの話はしない。
だから、説明の上手い人の説明は、
意外でおもしろい話Xしかなくなるんだよね。
説明が上手い人はつまり、
「これが説明されて面白いことか?」をつねに考えているということだ。
面白く説明できるときしか説明せず、
面白くないときは説明しなくて、
結論にさっさと到達して、
先を進めることをするだけの話である。
まず結論から話すときは、
たいていその先が長いけど腹落ちする、面白い話のときだ。
そういう風に説明しよう。
それが出来ないときは、
ささっと結論だけ分るようにしよう。
結果、面白い説明だけが残るぞ。
2023年05月01日
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