昨日タイパーの方で月配列を打てる人と話した時のこと。
競技レベルの速さになってくると、
月配列は中段ばかりになり、
DK付近で指が押し込められるような感覚になり、
窮屈になるそうだ。
それはつまり、
配列設計時点の想定速度での、
「中段にまとめたほうが楽でしょ?」
「押し込めた方が運指距離は短くで楽でしょ?」
という哲学で貫かれていることが、
競技レベルで仇となる、
という話であった。
コンパクトカーとF1みたいなことだな。
良かれと思って取り回しがよく、
普段使いに最適で、
鈍行よりも速いキビキビした足回り、
というのが論理配列のコンパクトカーであるとすれば、
狭いよスピード出したら壊れるよ、
とF1の人が言っている、
ということ。
じゃあ競技レベルではどういうの求められるかというと、
指をなるべく散らして、
同指連続を減らし、
常にロールオーバーできていき、
範囲も満遍なく散っているような、
ものがいいらしい。
同指連続を減らすことは、
配列屋さんも同意するだろうが、
その他は異なると感じた。
指をなるべく散らして←いや薬指小指は減らそう
常にロールオーバー←順次打鍵だとできるが、
その打鍵数の多さを減らすために、
同時押しでワンアクションにしたりとか
範囲も満遍なく←数字段も小指伸ばしも減らそうよ
な感じじゃないかなあ。
そのしんどいのを、良かれと思うか、
余計かと思うか、真逆から見ている。
競技レベルを想定してない、配列屋さんの配列は、
秒10カナ以上はほぼ考えていないと思う。
実用入力の秒5近辺、速くても秒7、遅ければ3程度で、
そして日単位、週単位、月単位、年単位の、
負荷軽減を考えていると思う。
長距離選手が肉体を軽くするように、
配列屋さんはコンパクトカーにすることが目的のような気がする。
それだけ、qwertyやJISカナは、
大排気量なんだと思う。
Dvorak配列についても同じ感想をもったらしく、
中段に指が固定されることに、
窮屈さを感じたらしい。
これも、せっかくコンパクトカーにしたのに、
という嘆きが聞かれるようだ。
配列屋の作った配列は競技では使えないよ、
の意味には、
レギュレーションで使えないから、という単純な意味と、
競技レベルで足を引っ張る要素がある、
というもっと複雑な意味があるわけだ。
で、
今回めちゃくちゃ面白かったのは、
「タイパーの日常文打鍵動画」と、
「論理配列勢力の日常文打鍵動画」が、
結構収められたこと。
手元と真上カメラの2カメ行けたので、
フォームなんかも見れますよ。
ぶっちゃけ競技タイパーの日常文動画は、
配列勢の方が有利だろと思ってたけど、
タイパー舐めてました。すいません。
パラダイム転換が起こりつつある…!
多分、配列の排気量みたいなことを基準に、
配列を捉え直すと整理できるかもしれない。
2023年04月23日
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