2023年05月06日

【薙刀式】薙刀式と飛鳥

なんとなく似てるのはわかる。

なにせ僕が数ある先行配列で、
最初に触ってみたいのが飛鳥だったし。
(結果的に清濁別置にビビり、同時打鍵はやってみたくて下駄配列をやったんだけど)
シンパシーというか、スタンスが似てる気がする。


・大量の評価打鍵で判断すること
・自分の観察、仮説、検証による、
 体験的理論構築

なんかがまず似ていると思う。
違いとしては、
Rayさんが脳内発声ありの人で、
僕がないので、
「発生と打鍵のリズムの一致」は、
飛鳥はすごく気にしてたけど、
僕はむしろ、
「概念と打鍵のリズムの一致」
をすごく気にしているところかな。


・連続シフトを使うこと
・カナだけではなく、機能キーも練ること

なんかも良く似ている。
タイプウェルなどの早撃ちで検証するのではなく、
実戦の文章を沢山書くとすると、
変換や確定や候補選択など、
すべての動線の最適化が気になるのは、
僕はむしろ当然だと思う。

ctrl-なんとかで済ませる人は僕には信じられない。
仮にA横でも、すぐ小指痛くなるし。


手の基礎はちょっと違ってて、
Rayさんはqwerty英語バリバリだった、
僕はブラインドタッチができなくて自作配列へ、
左手は不器用、
という違いがある。
スタートラインが違うから、
飛鳥はその手を十二分に使うこと、
薙刀式はなるべく手の動きを減らすこと、
に重きが置かれているように思う。


・アルペジオを使うこと
・連続シフトを活用して字をつなげること

なんかも似ている。
むしろ左右交互重視の意味がわからない。
アルペジオは発見されてなかったのかな?
タイプライター由来ならば、
左右交互はわかるんだけど、
昔のキーボード?は、秒2〜3打くらいだったのかしら。
秒5打にもなれば、
左右交互は混乱することがわかり、
それよりもアルペジオの方が楽で速いと思うんだが、
訓練されてる指なら違うのかな。


・作者の話が長い

まあそれはわかる。笑
沢山考えてるし、それを発するだけの配列を持ってしまったわけで。

・打鍵が静か

これは先日のKIHで実際に飛鳥の打鍵を見ることができて、
確信に至ったことだ。
親指シフトより明らかに静か。
それって手が動かずにどんどん繋がっていくからだろう。
薙刀式も、手が暴れずにどっしりしたまま動かない。
手首をつける派の配列だと思う。


・助詞や助動詞の重視

実際に大量に文章を書く、という共通点から、
ここに辿り着くのは、日本語をやってれば、
まあ当たり前ではあるかも。

日本語は最後にごにょごにょってまとまった、
重要なパートがあり、
そこに助詞や助動詞をまとまって使う。

ここをうまく打てることが、
日本語を書く配列としては重要じゃない?


・右手重視

飛鳥はとくに右手偏重で、
薙刀式は右55くらい。
とはいえ、編集モードも右手メインだから、
55よりも大きいかもね。
左右を均等に使うという派閥よりは、
「どうせ右利きだから右手のほうが丈夫だろ」
と思ってる派閥。

僕なんか左手が嫌いすぎて、
右手片手配列試しにつくったくらい。
実際は操作がめんどくさすぎてやめたけど、
でも右手一本でペン書きするのが、
ひょっとしたら理想なのかもなあ。


とりあえず、飛鳥と薙刀式の共通点に絞ってみたが、
他の配列との共通点もいろいろあろう。


ちなみに、tkenさんが「ね」の議論との共通点では?
と以下の記事を引用している。
https://twitter.com/fsktakahasi/status/1654460004198662144?s=20

あるキーを使う使い方にまで入るのは、
僕的には当たり前と思えるが、
うん、他の配列であまりみない議論だな。
頻度レベルで終わってるもんね。

語尾倍速理論は、脳内発声との一致を考えれば当然だが、
脳内発声がなかったとしても、
末尾の速度があがることは、
日本語は助詞助動詞のつく最後のパートをごにゃっとする、
傾向にあることを考えれば、
わかるかもしれない。


ていうか、他の配列は、
すべてを等価に打とうとするのかしら。
原稿用紙1マスが同じ濃さではない、
と僕は考えていて、
意味の濃さを原稿用紙の1マスを光らせて示せるとしたら、
モザイクというかグラデーションになると考えている。
どうでもいいところと、重要なところがある、
ということだ。

重要な、キモになるところを、
いい運指(気持ちの良いアルペジオ)で打てるべき、
と、飛鳥も薙刀式も考えてるんじゃなかろうか。


たぶん、具体的なカナならべのアプローチは異なるものの、
日本語の捉え方は似ていると思われる、
飛鳥と薙刀式。

だからこそ、飛鳥を日常使いしてる人と話してみたいんだよね。
tomoemonさんは競技タイピングとして飛鳥を使っただけなので、
残念ながら日常使いの感覚については深く話せなかった。
どこかに大量に書いてる飛鳥使い、いないですかね…
posted by おおおかとしひこ at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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