2023年05月10日

【薙刀式】KIH打鍵動画で欲しかったもの

「普通の人のqwerty動画」だな。


比較対象が、
チョッパヤタイパーと、
動線最小で結果的にタイパーに追いつく動画勢だったのが、
素人向け動画じゃねえな、
ということに今気づいた。

たとえばタイプウェルSJくらいの、
「まあ、速いですけど」
くらいのqwertyの一般人を混ぜたら、
「どれくらい違うのか?」
が明らかになった気がする。

若者でもいいし、おっちゃんでもいいけど、
「私はあんまり得意じゃないんで」という人と、
「まあまあ速いです」という人とを比べると、
どれくらい違うのか、
全部同じ土俵で比較したかったなあ。

そうすれば、
「qwertyで速くなるのは、
相当な困難を伴う」ことが、
より想像しやすいと思うんだよね。


「俺と対して違わない」と思うなら、
動画撮られてみろよ、って感じ。
主観で速くても、客観で見ると大したことない、
ってことは往々にしてある。
「鏡の中だけでイケメン」現象がある。

俺の中では俺はもっと薙刀式で高速で打ってるけど、
それって漢字変換の時間を意識から落としている気がする。
実際はこんなもんかー、という発見は、
実は配列勢にも重要だと思うんだよね。


で、
もし、タイプウェルSJの人と、
ほとんど変わらないという結論であってもいいと思う。

競技タイピングは、じゃあ何を競ってるんだ?
と、一段議論が深くなるからね。

あとは、qwertyのSJと、
新配列のSJくらいの人がいるとして、
そこに至るまでの修練の差が違うなら、
新配列は客観的に有効だし、
大して変わらないなら、
速度競争ではなく、
主観的な気持ちよさこそが新配列のアイデンティティになり、
「書きごこち」に対するボキャブラリーを、
増やしていくべきでは?
と僕は考える。


実は今回の発明は、
「日常文」というワードだと僕は思っている。

これまでコピー打鍵、コピー文に対する対義語は、
「創作打鍵」「創作文」であった。
これは小説やエッセイなどの、
クリエイティブなことを想像させるため、
「自分の思うことを書く」という、
コピー元の違いをうまく説明できていなかったように思う。

もちろんコピー打鍵と対義語になったほうが議論しやすいとは思うが、
「日常文」という言葉は、
今最も広く使われているキーボードの役目、
「自分の思うことや、書くべきレポート的なものを、
自分の文章で書く。
業務や日常の砕けかは問わない」
を想像できるため、
対義語というよりは、本来の役目はそれじゃね?
という意味合いになったので、
結構いい役割を果たしてるなあと感じている。

日常文が本来大事で、
コピー打鍵や速度競争はあくまで特殊例だぞ、
という風にもなったし、
大事な日常文に、タイパーの修練はやっぱり役に立ってるな、
までわかりやすくなったと思う。


あとは、じゃあタイパーの修練のない、
普通の人の日常文はどれくらい?
を見てみたくなったな。

そもそも議論の出発点が動画化されていないのは、
片手落ちだなと感じました。

誰か普通の人、あげて!
ビジネスタイピング一級、
コピー打鍵が700〜800字(変換後)/10分だから、
これくらいになるの?
それとも考える分遅くなるの?

ちなみに俺×薙刀式は、
1800〜1200(平均1500くらい)です。
posted by おおおかとしひこ at 11:32| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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