2023年05月15日

【脚本添削SP2023: 8】第三の人物

二人の軸はおおむねあることが分かったので、
一端中盤を考えます。

僕が良く分らなかったのは、
スワン役の白鳥でした。
ロボットというか、
ただ存在しているだけでそこに人間を感じません。


スーツアクターとして頑張ろうとしているが、
威力の出ないキックしかできなくて、
先輩の受けに助けてもらっている人だとしたら、
それに悩んでいるはず。

逆に、受けで技の威力を表現するんだから、
スピードの落ちる筋肉は必要なくて、
ただ細くして体重を下げて、
スピードを上げようと努力しているかも知れません。
そういう嘘のつき方もある、
ということのほうが面白くなりそうかな。

つまり、もと原稿の、
「ストーリー都合で先輩のいうことを聞き、
『高っかい酒』で動くだけのロボット」から、
人間にしようとしている、ということです。


人間なのだから、表から見えないものを抱えていて、
それは悩みであったり、嘘であったり、
見えない努力であったり、過去であったりするはずです。
その、見えないものが少し見えると、
ロボットじゃないんだ、
となり、魅力が増すはずです。

それを「ギャップ」と言ったりします。
ギャップとは、
表面から判断できるものとは異なる、
内面の何かなわけです。
見た目から判断できるのは、
ロボット的な役割だけです。

お父さんは営業マンだが、
スーツを脱いだ瞬間別の人間になるかも知れない。
逆に、スーツとは、個性を殺すロボットになるための道具です。
だから、
スーツ姿の一見冷たい人が、
急に動物を可愛がったりすると、
ポイントが上がるわけです。
この人も人間なんだ、というギャップがあるからね。

つまり、
外見と異なる内面を知ったとき、
人はギャップを感じ、
ロボットから人間に昇格するということです。

もちろん逆もあって、
外見でいい人と思ってたら、
実はひどい人とわかるギャップもありますね。
幻滅というやつです。
アイドルが裏でやってることなんてのは、
今日的なテーマです。
これも、ロボットから人間に昇格する
(いい昇格ではないけど、
血肉を得るという意味の昇格)わけです。


白鳥という人間は、最強の正義の男でしょうか?

それは演じる役でしかなくて、
それと全然違うと人間的な魅力が出てきます。

女たらしで悪いやつで、
酒癖が悪い、というのはよくあるパターンです。
先程つくった、
「細いことにむしろ誇りを感じている」というのは、
ちょっと新しいなと思ったので採用かな。

もちろん、戦闘員とか、
劇団の魅力ある人を出すことも出来るけど、
都度考えていくことにしましょう。


ケンタの母親はいらないかもね。
父子家庭にしたほうが、
より密着度がそう。

ワンシーンだけしか登場しない人は、
端役といいます。
セリフがなかったら、もっと低い役です。
端役は、ストーリーを進めるためだけに登場することが多いので、
あまり内面を与えられていないことが多いです。
ロボット的なわけです。
当然だけど、その役者分予算がかるので、
なくてもいいならなしにする、
というのが慣習ですね。

そうすることで無駄がそぎ落とされて、
本編に力を入れることが可能になります。


となると、
黒野とケンタがメインのコンフリクト、
白鳥が遊撃手、という布陣になりそうです。
これならストーリーは転がせそう。

単なる二人ものだと、
二人が距離があくか、縮まるしかなくて、
変化がありません。
ラブストーリーでも短編ならばそれで済むけど、
長いやつなら複雑化するために、
第三の登場人物を出すことが多いです。
それで三角関係にすることで、
話を持たせる。
僕は、その役を遊撃手扱いすることがあります。

主役級ではないが、
うまくアシストして、距離感を変えてくれる役割であると。

もちろん、
ただストーリーの都合で動くのではよくないから、
彼ないし彼女に人間性を持たせると、
うまくいくことが多いです。


これで大体プロットを組めそうになってきました。

その前に、
ダブル主人公の問題に深く入っておきます。
メアリースーの話をしておきましょう。
posted by おおおかとしひこ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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