会社のPCなど、セキュリティの厳しいところでは、
配列変更ソフトが入れられない場合がある。
配列変更ソフトだからダメなのではなく、
なんでもかんでも一律禁止が多いかな。
あほだなあとは思うが、個別対応がめんどくさいんだろう。
新配列は民間開発ゆえ、オフィシャルなやり方がない。
だがソフトのインストールなしで使うルートは、
いくつか開発されている。
1. USBメモリから立ち上げる
配列変更ソフトの中には、
USBメモリを挿して、
その状態から立ち上げられるものがある。
DvorakJなんかはその代表。
僕はこの方式でネット喫茶でも薙刀式を使えている。
ただUSBすら挿せないPCのほうが多いよね…
2. ブラウザで使えるようにする(未実装)
かな配列テスター
http://mentaiko.syoyu.net/
が出来るのだから、
ブラウザ上のエディタで使えるはずだ。
誰かやってください。
サクサク動くかは分からない。
秒10打くらいまでは安定したいが…
3. 物理アダプタを使う
かえうち2という、
USBキーボードとPCの間に挟むアダプタがあり、
それで信号変換をする。
代表的な配列は同梱されている。
便利だけど、USB限定、同人ハードなので欠品が多いのが玉に瑕。
USB2BTという、
USBキーボードをBTに変更するアダプタ内にも、
親指シフトが同梱されている。
qmk_quantizerという、
後に述べる自作キーボードのqmk_firmwareを用いて、
かえうちのように動くものもある。
でも自作キーボードのqmkに詳しくないと設定は難しいと思う。
4. IMEで設定できる配列がある
MS-IMEのローマ字定義を変更するだけでいい配列もある。
月配列系列は、その代表的な配列だ。
行段系ローマ字配列も行けるものがあろう。
また、Google日本語入力とmozcでは、
文字部分同時押しの、新下駄配列とかわせみ配列が実装された。
IME上なら文句ないやろ、というやり方だ。
5. 自作キーボード側のファームウェアに格納
自作キーボードの中のqmk_firmwareは、
大変自由度が高く、
おそらく全ての配列を実装できる。
みんな実装しよう。
薙刀式、親指シフト、飛鳥、新下駄、
Eucalyn、6ppng、tomisuke、uruzumisuke
あたりは見たことがある。
6. キーリマップ対応キーボードに格納
たとえばHHKBはキーマップを変更できる。
(キーの交換のみのようだ)
これでローマ字系の配列は実装できる。
中華系には独自ファームウェアで、
リマップできるものが結構あるよ。
レイヤーを持ってないものがほとんどだから、
詳しくは個別で。
個人的には、
自作キーボードに入れちゃって、
それを繋いで使うのが、
物理的にも気持ちいいしスッキリすると思う。
しかし手軽に試せないし、
ハードルが高すぎるとは思う。
なので、
なんらかのソフトで使ったり、
自分なりにチューニングしてから、
自作キーボードに辿り着くのが、
もっとも合理的なルートのような気がする。
もちろん、qmk以外にも選択肢は沢山あろう。
IMEレベルで対応してくれるのが、
一番いいんだけどなあ。
できる人よろしくお願いします。
あとブラウザも環境を問わなくていいと思うので、
この先へ行けると面白くなりそう。
配列は沢山開発されるべきだと思うので、
本格的にやりたい人はもちろんガンガンインストールだ。
使うだけの人は、
上の方法を参考にされたい。
2023年05月26日
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いきなりUSBをブロックせずに、
大事なところのメモリにUSB側からアクセスしたらロックするようにすればいいのになあ。
となるとクラウド経由が一番試しやすい環境なんだろうなあ。
MCUがある関係でブロックはされるものの問題なく使えるためそれが近道なのかなと思います。
また、usbメモリだと例外申請する時に説明がつかないと思いますがキーボードだと申請しやすいってのもありますね。
出来る人は自作キーボードが最短かつ最高率とは思うんですが、
新配列のターゲットはもっと範囲が広いので、
どうするのがいいのかなあ、というところですね。
その辺の小学生がキーボード入力でパパッと配列を切り替えて、
みたいになるのが理想と思います。
IMEに同梱がゴール的な理想かなあ。
qmk経由で普及が、まずは早そうなのはわかります。
思いますねー
そこで新配列の楽しさとかがわかれば自作キーボードに挑戦してみるとかもあるかもですし