2023年05月27日

【薙刀式】標準運指と配列

最適化運指は標準運指を崩して、
ワードに応じて特別の指使いをすることだけど、
僕は配列屋の立場からも、
エルゴノミクスの立場からも、
標準運指遵守を前提にしている。


標準運指をするために、
配列を変えるのだ、と僕は考えている。

qwertyローマ字は、
標準運指を守るより崩して最適化したほうが、
速く楽になる配列だろう。

「標準運指でqwertyローマ字を打つ」が間違いなのだとしたら、
間違ってるのは標準運指か、qwertyローマ字だ。
(両方間違いもありえる)

よい論理配列の追求とは、
すなわち「標準運指で使うもっともよい論理配列」
の並び替えの工夫に他ならない。
固定するのは標準運指というわけ。

もちろん、
最適化を使う前提の論理配列があってもいいと思うが、
僕は使いこなせる気がしない。

僕は文章を考えるのに全振りしたいので、
握りを時々変える武器の使い方は苦手だ。
だから、
同じ使い方前提でいたい。
手の位置も変えたくないので、
QPを小指で打つために手首を動かすのも、
やりたくない。


で、
エルゴノミクスキーボードも同じくで、
標準運指を崩さないことを前提に、
指の長さやら打ち方やらを研究されているはずだ。

体の線に合わせたエルゴノミクス椅子が、
正座では威力を発揮しない、みたいなことだ。

(しかしその、使い方を一つに限定することが、
エルゴノミクスの弱点ではないか?
と考えてはいるが…)

僕の現在到達点であるところの、
ドーム型キーキャップ
(それぞれのキーがすべてコンベックス型で、
全体にも球を掴む感じの形をしている)は、
標準運指を前提としている。

指の当たり方は、それぞれのキーで異なる、
と考えるからである。

逆に、
最適化とは、
キーの形が揃っていることを前提としている。
YとUが同じ形だから、77じゃなくて78で取るわけだ。
(もちろんKIを78なんてのもあるけど)
左ロウスタッガードで、
段ごとの形は同じで、
段単位で形の違う、
凹んでいる、
シリンドリカルステップスカルプチャプロファイル、
前提の指の使い方だと思う。

逆に言えば、
普通のキーキャップは、
YとUが同じ形をしていることが、
僕はヌルいと考えるわけだ。

逆に最適化は、
そのヌルさの隙をつくわけだろう。



というわけで、
「最適化をする余地のある、
ずいぶん隙間の多い論理配列と物理キーボード使ってんなあ」
と僕からは見えている。

もちろん僕の目的はできるだけ楽をして、
長距離をなるべく速く進むことだ。
目的が異なれば手段も道具も異なるだろうから、
異論は全然ある。
posted by おおおかとしひこ at 12:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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