2023年06月26日

感覚の計り方

自分の感覚は良く分らなくなる時がよくある。
そもそも自分の感覚がいい加減なのか、
それとも案外正確なのか、試す方法。


目を瞑って、何かを測定する。

たとえば、ページ数の感覚、というのを測定するとしようか。
何も見ずに何かを書いて、正しいページ数の感覚があるかを計る。
その時が正確かどうかはまだ分らない。
偶然ということもある。

で、ぐちゃぐちゃにリライトしたときに、
ページ数がごっちゃになっていたとしても、
通しで読んだときに、
これは〇ページくらいだろう、
という感覚があっていたら、
ページ数に対する感覚は、
だいぶ正確だということが分かる。

つまり、
何も見ずに二回当てられたら、
大体正確だと思うとよい。


昔、1960×1080の、
HDのプロ用のモニタを見ていて、
中央の点がどこかを、連続で当てたことがあって、
モニタへの感覚は正しいんだなあ、
と自分の感覚に感心したことがあった。

一回だけだとまだ分らない。
二回何も見ずに当てたときだけ、
信じていいと思う。

「おもしろい」と思っている感覚とかもそうだ。
あるものを良いと思う感覚は、
時々分らなくなるよね。
同じものを二回ちゃんと選べたら、
その感覚は信じていいと思うよ。

たとえ生まれ変わっても、
また君にであって、君と結婚する、
みたいな感覚だね。

そこまでその感覚が鋭くないならば、
自分はそれに関しては、
精度が低い感覚なのだと思うことにしよう。
そういう時は、
客観的なもので測定しておくとよい。
ページ数ならばきちんと文字数を管理して、
選ぶ感覚ならば、
直観で選ばずに、
選択肢を並べてきちんとプラマイを検討する、
ようにだ。

そんなことをしなくても一発でそれだと分る感覚こそが、
プロとして身に着けておくべき感覚である。
車庫入れする人が、
感覚的に車の大きさを理解しているように、
身につくことが一番だが、
そもそも身についていないならば、
きちんとバックミラーで車の大きさを見ながら車庫入れしないと事故が起こるよね。


何も考えずに、感覚だけでやって、
二回ともそれになったら、
多分それは信じていい。
それに逆らって理性で変更すると、
大体ひどい目に合うよ。
「感覚として違和感があるから」だけで説得できないこともあるから、
理屈が立つようにプレゼン力をつけることも大事だが、
そもそも感覚が間違っていたらどうしようもないので、
まずは感覚を研ぎ澄ませるようにすることだ。
コツは簡単で、
何回もやることしかない。

車庫入れがうまい人は、
感覚が鋭いから最初から車の大きさが分ったわけじゃない。
何度もやっているから感覚が出来るのだ。
まるで自分の延長に感じるまで、
感覚をつけよう。
それは、回数をこなすことでしか身につかない。
posted by おおおかとしひこ at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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