2023年05月30日

【薙刀式】親指シフト導入記があったので

親指シフトのいいところは、
こうした導入記録がたくさん転がっているところだ。
メジャーゆえに挑戦者が多いからね。
https://twitter.com/shi2ro/status/1663420069635043331?s=20

しかし10か月かけてようやく110文字/分かー。


これは未変換状態のカナ文字数と考えられる。
だとすると、
秒1.83カナだから、
結構遅いんじゃなかろうか。

110文字(変換後)/分なら、
10分で1100だけど、
それでも僕の薙刀式(1500〜1200)よりは、
やや劣る。

自分の薙刀式は習得期間とかないから、
どれくらい練習してどれくらいの速さになるかはよく分からんが、
秒3カナくらいなら半年かからないと思うんだがなあ。

細かく記録してる人がいないから、
平均とか出せないのでなんともだけど、
少なくとも秒2カナなら、
1〜2か月で行けると思うのだが…


qwertyローマ字はもっと速いことが記述されてることから、
この方の指の機能自体が低いわけではなさそうだね。
となると、
やはり親指シフトの難易度そのものが高いのでは?
と疑問に思ってしまう。

僕がかつて触った時も、
たくさん疑問に思う点があったので、
全面的に親指シフトがいいよとは僕は言わない。
新配列たちの中では、
わりと難しい部類に入るんじゃないかと思う。

もちろん、
JISカナやqwertyローマ字よりは合理的な配列ではあるが、
親指シフトよりももっといい配列は、
現代では多数あると思うんだよな。


親指シフターの乗り換え先はいくつかある。

親指シフト機構そのものが好きな人は、
シン蜂蜜小梅か飛鳥配列、
効率性だけを求めるなら新下駄、
沢山書く人や楽したい人は薙刀式、
が多いように思われる。
あんまり月系にはいかないようなイメージ。

そもそも親指シフトに手を出す人って、
qwertyとJISカナと親指シフトしか知らないことが多くて、
なんでもう少し調べないのかなあと思う。
親指シフトだけで点の検索をするからだろうなあ。

新配列という、親指シフトを含む、
代替配列たちが沢山開発されてるのになあ。


10か月も触って高々110字/分は、
だいぶ遠回りしてると思うが、
本人が満足ならそれもありかー…




ちなみに親指シフトの批判点:

・小指を使いすぎる、「う」「ん」はベスト3のうちの2カナ、
 しかも文章の骨格になる句読点が小指上段という打ちにくさ
・弱い左薬指をかなり使う
・人差し指と中指の使用頻度が案外高くない
・「ー」が左シフトXという打ちづらいバインド
 (「ー」はカタカナ語で最も出るカナなのに)
・TYのシフトはかなり打ちづらい
・言葉単位での指の繋がりがスムーズなのが少ない、
 とくにアルペジオをほとんど使っていない
・親指が左右にバタつく時が稀によくある
・半濁音と小書きだけ異様に覚えにくい
・数字段の記号系が適当に並べたように見えて、
 合理的動線を感じられない

あたりだろうか。
これは親指シフトの明確な欠点だと思うが、
シフターからの反論を待ちたい。


こうしたことがあって、
10か月もかかってるように見えるんだよな。
本人が楽しくてよければいいんだけど。

「伝説の親指シフトを使っている」
という満足感はかなり自己肯定感が高まるからね。
旧車乗りを否定はしない
(俺もZ2やカウンタック乗りたいし)が、
親指シフトの乗り心地というのはいいものなのだろうか。
posted by おおおかとしひこ at 21:18| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
親指シフトの明確な欠点は
「高速打鍵するにはキーボードを選ぶ」
これです。

更に分解すると、
・キー荷重が30g か、もしくはもっと軽い方がいいこと。
・無変換・変換キーの位置がシビアなこと。
の2点ですね。

エミュレータを使うと中途半端にNICOLA配列を体験できるので、キー荷重の重いキーで、不適切な位置の変換・無変換キーを持つキーボードを使って、合わないと思って放り出す人や、速度が上がらないと嘆く人か多いのでしょう。

上記のTweet されているsh2roさんも、hhkb + おやうちくんの組み合わせです。無変換・変換キーの位置は、おやうちくんで是正されたから、こんどはキー荷重が軽いキーボードを使うと更に高速打鍵できるかとおもいます。
Posted by Ken'ichiro Ayaki at 2023年05月31日 00:42
>Ken'ichiro Ayakiさん

たしかに、物理キーボード選ぶのは、
親指シフトの欠点ではありますね。
専用キーボードと現代のキーボードの乖離が、
ずいぶん進んでしまったんだなあ。

現行で35g以下のものは、
リアルフォースR3のみなのかな。
中古でもR1の30モデル、リベルタッチくらいか。
(富士通のパンタグラフは、
割と軽くて親指位置もいいのがある印象があるけど、
店頭で触れる機会がないから探しづらいだろうなあ)

HHKBを35gに改造する
(パンチ穴をゴムに開ける)のは結構腕がいるので、
一回失敗する用の中古HHKBを買う、
というテクニックがあるくらいですね。
(リアルフォースだとテンキーやファンクションキーあたりで、
失敗経験を積めばいいんだけど)

で、そこまでやるなら、
自作キーボードやっちゃえば自由になるのになあ、
なんて傍目から見てますね。

親指シフトと心中するなら検討するべき課題だけど、
「親指シフトってどうなんだろう」
という人々に、
現行キーボードは全然優しくないですよねえ。
Posted by おおおかとしひこ at 2023年05月31日 08:01
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