物語のはじまりは事件だ。
しかし事件と言ってもいろいろある。
新聞ニュースに載るレベルから、
日常がふと姿を変えるまで。
色々な物語の、
事件を収集してみよう。
どんなタイプがあるだろう?
ベタなやつから変わったものまで、
大きなものから小さなものまで、
物語の数だけあるものだ。
まず100個くらいすぐ集められるよね。
それを、
ベタな事件から変わったものまでを横軸に、
大きなものから小さなものまでを縦軸にして、
分類してみたまえ。
ベタな事件だと、
「転校生に恋しちゃう」で、
変わった事件だと、
「自販機に毒入りジュースが置かれる」とかかな。
もっと変なのも思いつけるだろう。
大きなものは、
「宇宙人が地球侵略してくる」から、
小さなものは、
「アイスの棒が当たった」とかでもいいよね。
まあなんでもいい。
4つの象限に分類したまえ。
まず二時間映画をそうしなさい。
そして別の尺のものも作ってみなさい。
大長編の場合、
短編の場合などである。
長編であればあるほど、
「なかなか解決しなさそうな事件」であり、
短編であればあるほど、
「すぐ解決しそうな事件」だろう。
でもそれだとベタだから、
大長編がすぐ解決する事件からはじめて、
実はものすごいデカいヤマの尻尾だったのだ、
みたいな引き込み方もあるだろうし、
短編が解決しなさそうなやつからはじめて、
実はそれは関係ないみたいなうっちゃりもあり得る。
まあどんなものでもいい。
分類してみることだ。
さて次。
今度は解決を並べる。
同様に、ベタな解決から、意外な解決の横軸と、
大きな解決から小さな解決の縦軸に、
分類してみよう。
ベタな解決は幸せなキスをして終了とかだろうし、
変化的な解決は「犯人はまだ捕まっていない」もありえるし、
大きな解決は大団円だろうし、
小さな解決はほんの少しの勝利で終わるやつだろう。
事件が始点で、解決が終点だ。
あなたのピックアップした話は、
どこからどこへ至る話だろうか?
分類してみたまえ。
そして時間があれば、
別のところスタートから同じゴールへ行けるかを考える。
あるいは、同じゴールに向かう別のスタートを考える。
その道筋こそがストーリーである。
あなたのストーリーはどこからどこへ行く?
ひょっとして、
別のスタート地点や、別のゴール地点はあり得る?
小さくて変な事件から始まらず、
小さくてベタな事件から始められる?
あるいは大きくてベタな解決にせず、
小さくて変な解決にできる?
一番王道は、
小さくて変な事件からはじまり、
大きくてベタな解決に至るものだ。
そういう風にしてもよいし、
違うことをやってもよい。
おそらくそのベクトルの感じが、
ジャンル分けよりも、
ストーリーの種類を示してるんじゃないかと僕は考えている。
おおむね、4×4=16パターンあり得るのか。
あなたの書いてるストーリーはどれだ。
似た種類のやつは参考になるだろうか?
2023年07月13日
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