何でもいい。印象的な絵から始めなさい。
でもストーリーを用意してないと、
全然そこから始まらないだろう。
多少始まっても、たぶん続かない。
エネルギーが切れておしまいになる。
それでいい。
学ぶことはふたつ。
・印象的な絵から始めると、オッと思う
・絵からストーリーは始まらない
だ。
これは二律背反のようなものだね。
だから正解は、
ストーリーをきちんと作った上で、
狙いとして印象的な絵から始めることだ。
そして、
「印象的な」から始まるんだから、
それは伏線として利用されるってことだ。
霧にむせぶ街から始めたら、
その霧は何かにあとで使われる。
車が店の前で止まったら、
その車か店はとても重要な何かになる。
歩く足から始めたら、
歩くことや靴やその時の地面が、
テーマにすらなってくる。
そうなってなければ、
それは練られたオープニングとはいえない。
へぼい絵からはじまるのは、
詰まらないストーリーである。
印象的な絵だけでストーリーがないのも、
詰まらないストーリーである。
そして、
印象的な絵からはじまったくせに、
それが伏線でなかったのも、
詰まらないストーリーである。
あるいは、
印象的な絵で始まったが、
それが多少の伏線として使われたものの、
テーマと何ら絡んでないものも、
詰まらないストーリーである。
面白いストーリーとは、
印象的な絵で引き込まれ、
いつのまにか話が始まっていて、
その印象があとで伏線に使われて
(正しい伏線とは、最初の意味以外の意味で使われること)、
しかもそれがテーマにずばり絡んでくるものだ。
これらを短くしたコツに、
「トップカットはテーマを暗示する絵からはじめよ」
というものがあるけど、
言い尽くせてない気がするんだよね。
ということで、
印象的な絵から始めなさい。
計画通りにラストまで行けるとは限らない。
一発でうまくいく場合もあれば、
何度も書き直してやっと到達できるときもある。
初稿よりもっといいのを思いつくこともある。
結果的にそうなってれば、
頭の先から尻尾まであんこのつまった鯛焼きになる。
2023年07月29日
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